華月麟の幻想記   作:華月麟

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零のパイロット

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

麟「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ…っ!!!」

 

麟は零の左翼にしがみついているのが精一杯の様子

 

麟「こいつは楽しいな!!!♪」

 

…じゃなかったみたいだ。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

 

麟「これなら…っ!」 バッ!!

 

 

スタッ!

 

 

何を血迷ったのか、麟はキャノピーと呼ばれるパイロットが操縦席に入るガラス蓋の上に跨るように立ちあがった。

 

 

ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

 

 

麟「うーん…この強烈に吹き付けられる風!最高じゃないか!」 ゾクゾクゥッ…!!!

 

おまわりさん、この人です。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

 

麟「さて…そろそろ本題に移りますか」 スッ…

 

麟はその場でしゃがむと

 

 

コンコンッ…

 

 

麟「失礼〜、零のパイロット君」

 

ご丁寧にキャノピーをノックしてご挨拶、あら紳士的。

 

 

コンコンッ

 

 

?『!?「おーい」(チラッ)うおっ!?』

 

これにはパイロットも驚きを隠せない様子で

 

麟「すまないんだが、この先にある開けた場所に着陸してはくれないかね?話がしたいんだ、君とね」

 

麟は優しくパイロットに話しかけるが…

 

 

?『う…うわぁっ!!』 グッ!!

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥンッ!!!!!

 

 

麟「あらららららららららっ!!?」

 

パイロットは当たり前のようにキャノピーの上で立っていられる麟に戦慄、操縦桿を思い切り右へ切り急旋回を始めた。

 

?『さ、さすがに今の急旋回なら…!』 チラッ

 

パイロットは今の急旋回で麟が落ちたと確信していたようだが…

 

麟「やほー」 フリフリ

 

何事も無かったように彼は立っていた。

 

?『ま、まだいやがるのか!?クソっ!』 グッ!!

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

 

麟「今度は左かぁ…」

 

 

次に左旋回

 

 

グッ!!

 

ギュウゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

 

次に再度右旋回をしたが

 

 

麟「そろそろ俺の話を聞いてはくれんかねぇ?」

 

 

化け物は平然としていた。

 

 

?『う、うわぁぁっ!!!?』 グッ…

 

 

パイロットはその光景にもっと戦慄し、もう一度急旋回を試みようとした時

 

 

麟「「いい加減止まらんかぁっ!!二等兵!!!」」

 

 

?『!?』

 

 

話を一向に聞こうとしてくれないパイロットに麟が逆ギレ。

 

こ‪wれ‪wは‪wひ‪wど‪wい‪w

 

 

麟「(ジャキッ!)

【挿絵表示】

これは警告だ!止まらなければこの戦闘機を墜とす!」

 

 

挙句の果てにはバタフライを構えて脅迫、話し合いとは?

 

 

?『わ、分かりました…!しかし、どこへ着陸すればよいですか!?』

 

 

しかし、観念したパイロットは麟に着陸する場所はどこがいいかと質問。

 

麟「この先に特徴的な大木がある開けた場所がある、そこで着陸だ!」

 

?『りょ、了解!』

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

 

 

 

 

 

そしてついに目的地へと接近。

 

?『ここら辺でよろしいでしょうか!』

 

麟「うむ!このまま着陸せよ!」

 

?『了解!』 グッ!!!

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

ガガッ…ガガッ…!!!

 

ガガガガガッ!!

 

 

零はついに着陸…!

 

 

?『到着致しました!』

 

麟「うむ、ご苦労だ」 スタッ

 

数分ぶりの地面である。

 

麟「(ビリビリ…)足が痺れちまったな…」 ガクガク

 

麟の足腰は、まるで産まれたての小鹿のような足腰にグレードダウンしてしまっていた。

 

ガラッ!!

 

スタッ!!!

 

?『(ビシッ!!)さ、先程は失礼いたしました上官殿!!』

 

パイロットは零から降りると軍人らしく、美しく規律された敬礼を見せてくれた。

 

麟「(ビシッ!!)いや、こちらこそ突然の搭乗すまない。驚かせてしまったようだな」

 

麟は、パイロットに対して同じく美しく敬礼で返答。

 

?『い、いえ…こちらこそ上官殿の命令を無視してしまい申し訳ありません!』

 

麟(上官殿…?このパイロット、俺を軍人か何かと勘違いしているのか?でも…付き合ってやるのも悪くはないか…)

「所属部隊、名前、階級を教えてもらおうか?」

 

荘吉『はっ!私は大日本帝国海軍・特別攻撃隊所属、佐久間荘吉(さくま そうきち)二等兵曹であります!』

 

麟「うむ。俺は華月麟大尉である。ここまで操縦ご苦労であった」

 

麟はそれっぽい階級と共に名乗った。

 

荘吉『た、大尉…!?こ、これは大変失礼いたしました!』 ビシッ!!

 

麟「まあまあ、そう堅苦しくなるな。さっきのことはお互い様ゆえ、お前が気にする事でもない」

 

荘吉『は、はぁ…』

 

麟「まあ座れ、お互いに色々と知りたい事があるだろう?」

 

荘吉『は、はいっ!私もこの場所について色々とお聞きしたいことが…!(グゥゥゥ…)…し、失礼いたしました…!』

 

麟(亡霊になっても腹は減る…か)

「二等兵曹、腹が減っているようだが…飯でも食うか?」

 

荘吉『い、いえ…大尉のお手を煩わせるわけには…(グゥゥゥ…)…あ』

 

麟「いいからさっさと座れ!飯を今から炊いてやるよ」

 

荘吉『あ、ありがとうございます…!』

 

 

パチパチ

・焚き火をしながら米炊きなう

 

 

麟「さてと…飯を食いながら、お互いに情報交換といこうじゃないか。これは、大尉命令だからな?」

 

荘吉『はっ!』

 

 

 

麟はお腹を空かせた、荘吉という名前の骸パイロットの為に、用意した飯盒で最高の米を炊き始めた。

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