麟「(スタスタ)あー…死ぬかと思った」
慧音と妹紅の戦争に巻き込まれかけた麟は、命からがら脱出に成功。
麟「人並みの幸せとは願ったが、誰がハーレムを所望したかって「ダメじゃ~…!これ以上呑んだら上から放出してしまう~…!」…の?」
なんだかなっさけない声が聞こえてきた。
ザワザワ
萃「あ~あ~…狸の負けだ」
勇「自分から仕掛けておいて情けないねぇ…?それでも狸の棟梁か!?」
マミ「ばたんきゅ~…」
華「やれやれ…化け狸風情が普段から偉そうに粋がっているからこうなるのよ。まったく情けない…」
麟「はいはいちょいと通してくれたまえ…っと!おお!?大丈夫かマミゾウさん!」 バッ!!
現場に駆け付けた麟が、すぐさまマミゾウの異変に気付いて駆け寄った。
マミ「き、気持ち悪いのじゃ…ウップ…」
麟「だーっ!?今ここでマーライオンは困るから我慢しろ!?華扇!あんたマミゾウさんに何を飲ませた!?毒か!?」
華「そんなわけないでしょう?」
マミ「じゃ、じゃあ、わしに何を飲ませたんじゃあ…」
華「あら、知らないの?道寿の壺は、"無限に油が湧く"壺の事よ?」
麟「油?(チラッ)この壺の事か、どれどれ…(ペロッ)うっげ…!?コテコテの油じゃねぇか!!?」
壺の中身をほんの少し味見すると、ただの油を舐めているのと同じくらいギトギトしていた。
マミ「あ、油壷…!?」
華「そして耳袋ではこう伝えられているわ?〖狸は油に酔って数日は動けなくなる〗とね。そんな事も知らなかったなんて…本当に情けないわね…」
マミ「(ガックシ)た、確かに酒の割にはコクがありすぎるとは思っていたのじゃが…」
麟「酒の回りすぎでそこら辺の見分けがつかなかったわけか…」
華「うふふ♪」
マミ「わしが悪かったよ。酒に関しては…"かんぱい"じゃ、酒だけにな」
麟「…」 スッ…
バチィンッ!!!
マミ「あいたぁ!?」
華・勇・萃
『ぶーっ!!w』
マミゾウに対して、麟は情け容赦の無い張り手を脳天に叩き込んだ。
麟「んな冗談言ってる場合か、この酔っ払い狸!」
マミ「動けないわしに対して何たる仕打ち!?わし、泣いちゃうぞ!?」
麟「うっせぇ!さっさと神社の中に連れてくから大人しくしてろ!」 ズリズリ…
マミ「[ズリズリ…]あ~…狸汁にされてしまう~…」
麟「ご希望とあれば、今すぐあんたを絞めてやるが?」
マミ「…遠慮しときます」
マミゾウは神社の中へと連行されていった。
華「やれやれ…」
藍「…」 ジーッ…
~居間~
麟「ほら、ゆっくり横になって…」
マミ「(ゴロン…)す、すまんのぉ…」
慧「おやおや、私以外に急患か?」
麟「飲みすぎの御方一名です」
慧「クスクス♪はっちゃけ過ぎだな…?」
マミ「うるへ~…」
麟「とりあえずこれ食え」
パラパラ…
マミゾウの手には数粒の錠剤のような何かが出された。
マミ「な、何じゃこれは…?」
麟「ラムネだよ、二日酔いにはラムネを食うと良いらしいよ?あ、慧音さんにもあげる」 パラパラ
慧「お、すまないな…なんだか薬みたいな見た目だな?」
麟「食ってみな、飛ぶぞ」
慧・マミ(パクッ)
麟「で、噛んじゃって」
慧「噛んで食べるお菓子なのか(ボリボリ)…あ、結構美味いなこれ」
マミ「(ボリボリ)心なしか、少し落ち着いてきた気がするのじゃが…」
麟「アルコールの過剰摂取で糖分が著しく不足してるんだろ(チャプンッ)ほれ、白湯も飲みなよ」
マミ「…これ、普通の白湯じゃよな?」
麟「なんでつぶれてる奴に酒を飲ませるんだよ」
マミ「お主は優しいのぉ…(ズズズ…)ほわぁ…」
おばあちゃんかよ…あ、人間から見たらおばあちゃん以上の年は普通にいってるのか。
麟「ちょいと待っててな?今しじみの味噌汁作るから(スタスタ)慧音さんも飲むか~?」
慧「あ、くれるなら飲むぞ」
麟「あいあいさ~」
コトコト
二日酔い特効薬、しじみの味噌汁を麟は早速作り始めている。
マミ「…あやつ、料理も出来るのか」
慧「なんだか主夫みたいですね?マミゾウさん」
マミ「…主夫か」
麟「よし、完成!(コトッ)ほい、しじみの味噌汁と(コトッ)水キムチ」
慧「おお…普通に美味そうだ…」
麟「逆にどんなもんが出てくると思ったんだよ」
マミ「水キムチとはなんじゃ?」
麟「なんでも、米のとぎ汁って二日酔いの特効薬になるらしいぞ?」
慧「つまりは、とぎ汁を使って漬けたキムチというわけか!」
マミ「お主は物知りじゃのぉ?わしでもそんな話は知らなかったぞ」
麟「永遠亭とか紅魔館に行くと、必ず色んな書物を読んでるからね」
慧「その意識をうちの生徒にも見習ってほしいくらいだ」
マミ「まさに爪の垢を煎じて飲む、じゃな」
麟「いいから冷める前に飲め。そして安静にして」
マミ「では…いただくのじゃ」 ズズズ…
慧「いただきます」 パクッ シャキシャキ
麟「どう?」
慧・マミ「「う、美味い…!」」
麟(ドヤァ…)
慧「このキムチ…(シャキシャキ)酸味と辛味が絶妙でたまらないな…!」
マミ「しじみの出汁がわしの身体中に染み渡るんじゃぁ…」
麟「食べたらゆっくり休んでな?一応水分補給と糖分補給の何かは置いておくからさ」
マミ「何から何まですまないのぉ。…わしの為に毎日味噌汁を作ってはくれないか?」
慧「ぶっ!?」
麟「な~に言ってんだ?」
マミゾウまで掛かっているようです。
バンッ!!
藍「そうはさせんぞ二ツ岩マミゾウ!」
マミ「げ…」
麟「あ、藍さん」
慧「ご無沙汰してます」 ペコリ
八雲藍が乱入、おっと嫌な予感。
藍「麟はお前なんかには渡さないぞ、マミゾウ」
マミ「なっはっは!お主も麟を
※番=旦那
麟「おうおう大丈夫かマミゾウさん…!?」
早速二日酔いに反動が脳天へやって来たようだ。
…一日経ってないけど、二日酔いみたいな酔い方しているからいいよね?
麟「ほら…ゆっくり横になってろって…」
マミ「(ゴロン)大妖怪であるわしが若い人間の世話になるなんて…一生の恥じゃな…」
藍「クスクス♪棟梁失格か?」
マミ「言ってろ…。あ、麟…ちょいと耳を貸しとくれ」
麟「ん?どうしたの?」 グイッ
麟はマミゾウに言われた通り、耳を近づけた。その内容はとんでもない話であった…。
マミ「茨木華扇には気を付けるんじゃ…あやつは何かを隠している。いつか必ず…何か厄介事を引き起こすに違いない…」 ヒソヒソ
麟「…どうしてそう思う?」
マミ「あやつの"酒力"は鬼並に強い…そこがどうしても引っ掛かるのじゃ…」
※酒力=お酒を飲める能力
麟「では…あいつは鬼だと…?」
マミ「分からん…じゃが、気を付けるに越したことはないぞ…」
麟「分かった…」
マミ「それともう一つ…」
麟「まだ何か?」
マミ「わしのような大妖怪の心を、本気で射止めたのはお主が初めてじゃ♡」
麟「…は?」
マミ「わしの番になって、狸の棟梁にはなってくれんかのぉ…?♡」
麟「お前は何を言っているんだ」
慧(ワーハクタク形態)
「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
藍「…おいマミゾウ」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
麟「…えぇ?!」
何故か背中からとてつもない殺意の波動を感じる…!?てか、慧音さんが見た事無い姿へ!?あれがワーハクタクってやつか!?
マミ「なんじゃお主ら、そろいもそろってそんな殺意を放ちおって」
慧「さすがのマミゾウさんでも、麟は渡せませんね」
マミ「さらっとお主も参戦するんじゃな…慧音。…というか、何故にワーハクタク姿なんじゃい」
慧「この
麟「怪我人は回れ右して安静にしろ!」
慧(通常形態)
「はい…」 シュン…
藍・マミ
「「あ、素直に聞くんだな(じゃな)」」
慧「命の恩人には逆らえないですよ…」
マミ「お主も麟に助けられた口じゃな?」
慧「ええ♪」
麟「あのぉ…そろそろ祭りに行きたいんだけど俺」
藍・マミ・慧
『えー…』
麟「えー、て…」
子供みてぇな反応するんじゃないよ、妖怪共。
マミ「仕方ないのぉ…」 スッ…
・顔を近づけ
chu…♡
麟「…あ」
慧「あ」
藍「…おい」
また頬に、既視感しかない感触が…!
マミ「(ペロリ…♡)とりあえずはこれで我慢じゃ♡」
麟「…いいっ!?」 ゾクゾクゥッ!!
何故だかは分からないが、命の危険を感じて身震いしてしまった。
麟「そ、そろそろ戻ります…!」
慧「待て麟」
麟「え?」
慧「せめてもの礼を…」 スッ…
chu…♡
麟「!?」
マミ「やりおった…!♪」
藍「なん…だと!?」
慧「これは癖になりそうだな…///」
麟「そ、それは勘弁してくれ…!?」
藍「おい麟」
麟「な、何でしょう藍さん!?」
chu…♡
麟「…あ」
藍「2人だけズルいぞ…///」
何に対しての対抗心を燃やしているのだろうか?というか、なんで3回も頬にkissを貰っているのだろうか俺は。
藍「ちなみにだが、ワーハクタクと九尾に化け狸、麟はどれが好みだ?」
麟「…え、何それ迷う」
何その究極の三択、全部もふもふなのは確かだ。お、俺には選べない…!
マミ「選べないなら3つ全部という選択もあるぞ!」
麟「なにその強制ハーレム」
俺の精力が底をつくか、妖怪の精力が底をつくかの二択…!?どちらにせよ命が危険に晒されそう。
藍「まあ…(モジモジ)私は3人平等に愛してくれるなら構わないが…///」 チラッ
慧「私も藍さんに同意で…///」 チラッ
マミ「わしはどうしても麟を独り占めしたがのぉ…?♡」 チラッ
ジーッ…
なんだかいやらしい目つきで妖怪共が俺を見てくる、こっち見んな。
麟「いや…3人で俺を見つめんな…。(スクッ)じゃ、俺はもう行くから2人の面倒を見ててくれ、藍さん」
藍「ああ、了解した」
慧「お祭り、楽しんでな?」 フリフリ
麟「おうさ♪」
マミ「今度、体調が元に戻ったらお礼をしに来るからのぉ♡」 スコスコ♡
麟「やめろその手つき。あと…その時はお手柔らかにお願いします…?」 スタスタ
これ以上この空間に居ると俺の純潔が真っ黒に汚されそうなので、足早にこの空間から脱出した。
?「ふむ…あそこが博麗神社か。どうやら祭りの最中らしいが…ちょうどいいな…」 ニヤリ
そして危険因子は、もうすぐそこまで迫っていた。