華月麟の幻想記   作:華月麟

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MAXIMUM DRIVE!!


招かれざる客

マミゾウの介助を終え、3人の獣達にもみくちゃされた麟は、ようやく祭りに参加しようと思ったのだが…

 

麟「(スタスタ)はぁ…結局、祭りをあんまり楽しめないまま今日が終わりそうな気が…」

 

 

「「貴様、今更何しにここへ来た!!」」

 

 

麟「する…?」

 

圧倒的デジャヴ、マミゾウのマーライオン寸前事件の際も麟の発言を遮るような事があった気がする。

 

 

ザワザワ…

 

 

祭りに参加している皆がザワついていたが、そのザワ付き方がどうも物々しい雰囲気を醸し出していた。

 

麟「…少しヤバい予感がするな」 ダッ…!!

 

タッタッタッ…!

 

 

 

 

 

ズザザァッ…!!

 

現場へたどり着くと

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

 

紫「貴女も現世に蘇っていたとは思わなかったわ…!」

 

隠「今更、ここへ何の用だ…!」

 

 

隠・紫「「魅魔(みま)!!」」

 

 

魅「なんだいなんだい?数百年ぶりの再会だというのに、冷たい反応じゃないか」

 

隠岐奈と紫に〖魅魔〗と呼ばれた、見知らぬ女性が博麗神社に訪問していた。しかし…

 

 

オォォォォォォォォォォ…!!!

 

 

明らかに周りの者達とは違う、異質なオーラを放っていた。

 

 

麟(禍々しいというか…刺々しいというか…言葉で表現するのが難しいな…)

 

 

魅「(チラッ)おや?そっちの紅白女が、今の博麗巫女か?」

 

霊「…博麗霊夢よ」

 

魅「…先代の巫女より弱そうだねぇ。おや…?そっちの白黒は…」

 

魔「…霧雨魔理沙だぜ」

 

魅「久しいな魔理沙!私の事、覚えていないかな?」

 

魔「…誰だお前?」

 

魅「…あら?」

 

紫「貴女の知っている"霧雨魔梨沙"は、もうこの世にはいないわ…」

 

魅「そうなのか?まあ、所詮はあいつも人間…私みたいな怨霊並に長生きする事は無理か」

 

怨霊に長生きとかの概念って有るのだろうか…?

 

魔「なぁ隠岐奈、私の前にも他の魔理沙がいたのか?」

 

隠「…まぁ、いたにはいたな」

 

魔「どんな奴だったんだ?」

 

隠「それは…」

 

魅「ふははっ!私に似て傲慢な奴だったよ!」

 

魔「うへぇ…今の私とは真逆の性格だな…?」

 

 

霊・紫「「そんなわけないでしょうが」」

 

 

魔「ひっでぇな、お前ら!」

 

魅「はははっ!相変わらず賑やかで騒々しい場所だ、博麗神社という場所は!」

 

紫「…そんな事はどうだっていいのよ!」

 

隠「先代の巫女との決闘に敗れたお前は、地底の奥深くに封印されたはず…それがどうして解かれたんだ…!?」

 

魅「封印が解かれた理由?あー…(ポリポリ)確か温泉と一緒に地上に出れたような…」

 

霊「温泉…?まさか…神奈子がこの前やらかした間欠泉のあれと一緒に…!?」

 

 

紫・隠「「またか守矢神社!!!」」

 

 

神「(ビクゥッ!?)わ、悪かったって…!?」

 

諏「早苗の言う事を聞かないからこうなるんだよ?神奈子」

 

もはやトラブルある所に守矢あり、そんな流れが出来上がりそうだ。

 

魔「で?私達が生まれるはるか前に封印された怨霊さんは、何しに博麗神社へ来たんだ?」

 

魅「決まっているだろう?それは…」

 

 

「「強い奴との決闘だ!!」」

 

 

シーンッ…

 

 

魅魔が高らかに宣言した言葉に、博麗神社全体が静まり返った。

 

 

紫「…は?」

 

魅「え…なんか変な事言ったか?私」

 

隠「いや…そこは『私を封印した博麗の巫女に、はたまたはその子孫に復讐だ!』とか言うのかと思ったのだが…」

 

魅「もし私が博麗の巫女に復讐するなら、あくまで私は先代の巫女に限定する。奴は良きライバルであり宿敵だからな!」

 

話だけを聞いていると、今の霊夢と魔理沙のような関係に聞こえてくる。

 

魅「それに、先代の巫女はもうこの世にはいないのだろう?」

 

紫「ええ…もういないわよ?」

 

魅「そこのチビ巫女じゃあ…満足出来なさそうだしな。先代の巫女の子孫とは思えないくらいに弱々しいオーラだ…」

 

霊「なに?今すぐ消されたいのかしら?」 ニコニコ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

魅「…ほう?それなりには楽しめそうな感じじゃないか」 オォォォォォォォォォォ…!!!

 

 

ザッ…!!!

 

 

霊夢は魅魔の侮辱に憤慨、怒りのオーラをもろに放出させ、魅魔は霊夢の放つオーラに少し興味を持ち、こちらも力を解放。

 

お互いに戦闘態勢に入っていた。

 

 

魔「お、おい霊夢!?今ここでやり合う気か!?」

 

霊「このままバカにされてちゃ私の気が済まないわ!」 ザッ…!!!

 

魅「ふははっ!ならその怒り諸共私にぶつけるがいい!」

 

隠(ま、マズい…!?このままでは2人が衝突してしまう…!)

 

戦闘の火蓋が切り落とされる寸前になりかけたその時

 

 

麟「はいはい、博麗の巫女がそんなやっすい挑発に乗るんじゃありません」 ヒョイッ

 

 

霊「きゃあ!?///」

 

魅「…うん?」

 

魔「お?」

 

紫「あら?」

 

隠「おや?」

 

 

皆『ん?』

 

 

麟が霊夢と魅魔の間に割って入り、霊夢を姫様抱っこ。…何故に?

 

霊「ちょちょちょ!?///下ろして下ろして!///」 ジタバタ!!

 

麟「やだね、下ろしたら魅魔って奴と喧嘩するじゃんかお前。今は祭りの最中なんだから暴れられちゃ困るんだよ」 スタスタ

 

霊「ちょっと!?///私をどこへ連れてく気よ!?///」

 

麟「賽銭箱の上にでも置いとこうかと」 スタスタ

 

霊「私は置物か!///」

 

麟「大人しくしないと落ちるぞ~?」 スタスタ

 

霊「うぅ…///」

 

霊夢は麟に姫様抱っこされた事により、羞恥心で大人しくなってしまった。

 

 

魅「(ドウッ!!)ガキが…私の邪魔をするな!」 グワッ…!!!

 

 

せっかくの楽しみを邪魔された魅魔は麟に憤慨、その背に攻撃を仕掛けた。

 

 

魔・紫・隠「「「危ない!麟(君)!」」」

 

 

魅「消えろ!」 ブォンッ!!

 

 

霊「えっ…!?麟危ない!!」

 

麟「…!」 ピキーンッ…!!

 

 

 

 

 

 

 

ガシィッ…!!

 

 

 

 

 

 

魅「なっ…!?」

 

霊「り、麟…!?」

 

魔「…おぉ!」

 

 

麟「…」 ギリギリギリ…!!!

 

 

麟はいつもの感知能力が発動、魅魔の攻撃を見事に受け止めた。

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