魅「うっ…がはっ…!」 ドサッ…
麟の猛撃に、2度も放たれたスペルによって、魅魔は立ち上がる力すら入れられないほどのダメージをその身に負っていた。
ザッ…ザッ…ザッ…
ザッ…!!
麟「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
麟は倒れる魅魔の前に立ち伏した。
魅「ふっ…私を殺すか…?消し去るか…?」
麟(バッ…!!)
ピコンッ…ギュゥゥゥゥゥゥンッ…!!!
魅魔の言う通り、麟は魅魔に対して右手を構えてトドメのエネルギーを充填していた。
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…
魅「ふ…」
魅魔は自身の最期を悟り、運命を受け入れたかのように笑ったが…
ブ・ン…
麟(フゥ…)
魅「…!?」
麟はトドメの充填を解除、そしてその右手を降ろし、ミラージュ・ワゾー形態を解除した。
麟「いや…俺はあんたを殺さない」
魅「な、なんだと…っ!?な、何故だ…!?私はお前の大切な物達を傷付けようとしたんだぞ!?それなのに何故、私を殺さない…!?」
麟「分かってるさ、もちろんその罪はちゃんと償わせる。だが…その罪は死で償わせるのではなく、生きて償わせる。それが俺のやり方だ。それに…あれだけの猛撃をあんたに与えたんだ、今はかなりすっきりとした気分だよ」
魅「くはは…お前は随分と敵に対して甘いんだな…?大切な者達に害を与えようとした奴に対して慈悲を与えるなんてな…」
麟「なんとでも言え。俺は俺のルールに従うだけだ、それ以上でもそれ以下でもない」 スッ…
魅「ん…?」
麟「はぁっ…!」
パァァァァァァァァァッ…
魅「うっ…!?」
麟は自分に意思を魅魔に伝えた直後、魅魔に対して右手を出し、魅魔を回復させた。
麟「どうだ?多少の傷は癒えたか?」
魅「あ、あぁ…。し、しかし正気か…!?私は一度封印されたほどに危険な怨霊なんだぞ…!?そんな奴をどうして回復させる!?」
麟「確かに、戦っていた時はなかなかに禍禍しい気を放っていたけど…今のあんたからはそんなに禍禍しい気は放ってはいない。だから回復させたところで大した問題にはならないと思ったんだがな…」
魅「ふっ…完敗だよ…。お前は本当に強くて優しい人間だな?あ…名前は何だったかな?」
麟「そういや自己紹介をしていなかったな…?俺は麟、華月麟だ。記憶したか?♪」
魅「麟か…ああ、しっかり記憶させてもらったよ」
麟「にししっ♪あ、立てるか?魅魔さん」 スッ…
回復させた魅魔を立たせてあげる為に、彼は介助の右手を魅魔へ差し出した。
魅「あ、ありがとう麟(チラッ…)っ…!?」
魅魔は麟の手を取ろうとした時に彼の顔を見た。その顔は
なんとも慈悲深い顔をしていた…。
しかし魅魔からは
魅「れ、霊華…!?」
とある人物の顔を連想させていた。
麟「霊華?何言ってんだ、俺は麟だってば」 ガシッ グイッ!!
スタッ
麟は魅魔の手を握ると思い切り引き寄せて無理やり立たせた。もうちょっと丁寧に女性は扱おうか…?
魅「そ、その優しい眼差し…しかし戦いの時の鋭い眼光と戦闘力…そしていとも簡単に神力を扱う豪胆さ…。そうだ…お前は霊華…!いや、霊華の生まれ変わりなんだろう!?そうだと言ってくれ!」 ガシッ!!
〖霊華〗という謎の人物名を麟と連想させ、何を思ったのか彼をその霊華と呼ばれる人物の生まれ変わりだと言い出した魅魔は彼の肩を掴み、凄まじい剣幕で麟を見つめだした。
麟「だ、だから俺は華月麟だってば…!?」
魅「霊華…私だ!いつもお前に迷惑をかけておいた怨霊、魅魔だよ!思い出してくれ!」
麟「な、何の事だよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
麟は魅魔の言っていることが一切理解出来ていなかった。…あれ?春雪異変後の宴会時にも似たような事案が無かったか?
<何の事だよぉぉぉぉぉぉぉぉっ…!
紫「はっ…!?麟が魅魔に詰め寄られているわ!」 ドウッ!!
隠「あ、あいつ…麟君に何をしようと…!?」 ドウッ
霊「り、麟!?今行くわ!」 ドウッ
ギュアァーンッ…!!
麟が皆みたいにおでことかへキスするのは
-
あり
-
なし