華月麟の幻想記   作:華月麟

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やっべ…茨木華扇編、原作を改めて読み返したけどなかなかに書くのが難しいかもしれん


変わらぬ想い

ギュアァーンッ…スタッ

 

霊・紫・隠

「「「麟(君)!!」 ダッ!!

 

 

麟の叫び声を耳にした巫女と2人の賢者が全速力で彼の元へ駆けつけた。

 

 

隠「(ガシッ!! グイッ!!)麟君から離れろ魅魔!」

 

隠岐奈が魅魔を羽交い締めにして、無理矢理麟から距離を取らせた。

 

魅「離せ隠岐奈!あいつに私の事を思い出させたいだけなんだよ!」 ジタバタ

 

紫「落ち着きなさい魅魔!」

 

霊「麟!大丈夫!?」

 

麟「あ、ああ…大丈夫だ…」 ドキドキ…

 

いきなり魅魔に詰め寄られた麟は動悸がまだ収まらなかった。

 

魅「霊華、私だ!魅魔だ!どうして思い出してくれないんだ!?」 ジタバタ

 

魅魔はまだ麟の事を〖霊華〗と呼んでいた。

 

霊「霊華って…誰?」

 

麟「さ、さあ…?」

 

 

紫「よく聞きなさい魅魔!霊華は…先代の巫女はとっくの昔に死んだのよ!」

 

魅「なっ…!?」

 

隠「彼女は老衰でとっくの昔に死んだ…。天寿を全うし…博麗の巫女としての使命も全うしてな…」

 

魅「じゃあどうして…!どうして…!?」

 

 

 

 

 

「「どうしてあいつから霊華の面影を感じるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊「はいはい!皆には申し訳ないけど、七夕祭りは中止よ!解散解散!」

 

 

 

 

皆『え~…!?』

 

 

 

 

 

魅魔の乱入によってせっかくの七夕祭りが台無しになってしまい、祭りは中止となってしまった…。

 

その連絡を聞いた皆は悲しそうに祭りの後片付けをして、帰宅していった…。

 

 

 

~鳥居上~

 

 

紫と隠岐奈に先代の巫女の最期を聞いて発狂しかけた魅魔は、賢者2人の賢明な説得によってようやく冷静さを取り戻した。

 

麟「はぁ…」

 

せっかくの祭りを一切楽しむことが出来なかった麟は、鳥居の上でため息をつきながら空を眺めていた。

 

ちなみに魅魔の今後の処遇は、麟の弁明によって再封印という結果は免れた。魅魔も晴れて再び幻想郷の仲間入りである。

 

 

ヒュゥゥゥゥ…スタッ

 

 

魅「り、麟…」

 

麟「ん?ああ、魅魔さんか。どうかしたの?」

 

魅「そ、その…色々と世話になったのと…迷惑をかけてすまなかった…」

 

麟「ああ…もう気にしてないから気にしないで」

 

魅「そ、そうか…。と、隣に座ってもいいか?」

 

麟「どぞどぞ?」

 

魅「じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」 ストンッ

 

 

ヒュゥゥゥゥ…

 

 

麟「…夜風が気持ちいいな」

 

魅「そうだな…」

 

麟と魅魔は鳥居の上で心地良い夏の夜風を感じていた。意外と夏の幻想郷の夜は涼しいのだろうか?

 

麟「…魅魔さん」

 

魅「ん?」

 

麟「…あんたは先代の巫女に随分と強い思い入れがあるっぽいけど、あんたと先代の巫女ってどんな関係なんだ?」

 

魅「それ…聞いちゃう?」

 

麟「俺が先代の巫女の生まれ変わりだとかをいきなり言い出したんだから…聞くに決まってんだろ」

 

魅「そ、そうだな…答えてやるべきだよな…」

 

麟に先代の巫女との関係を教えろと聞かれた魅魔は、先代の巫女との関係を語りだした。

 

 

 

 

 

魅「まぁ…これは私が勝手に思ってただけかもしれないが、私と霊華は持ちつ持たれつ的な関係…まあライバル的な関係だったんだよな」

 

麟「…実際の所は?」

 

魅「…私が一方的にちょっかい出してたって感じかな」

 

麟「…どこか持ちつ持たれつの関係なんだよ?」

 

どちらかと言うと一方的な片思いみたいな関係に聞こえてくるのは…気のせいだろうか?

 

魅「まあそこは置いといて…。霊華はただの人間にしては、怨霊である私より遥かに強かった。天才であるこの私をさらに上回る天才が霊華だった…私はいつもあいつは追い越す為に必死でその背を追っていた」

 

麟「ふ~ん?なんだか霊夢と魔理沙みたいな感じだな。魔理沙も、霊夢の背中を負い続けているんだ。いつか追い越す為に」

 

魅「ふふ…あの魔理沙は私と気が合いそうだな。でも私があの魔理沙と違う所がある!それは…私はあいつに一種の〖恋心〗を抱いていたんだ」

 

麟「え、先代の巫女に惚れたのか?」

 

魅「ああ…恥ずかしながらな。何度もアプローチをしたがあいつは一切振り向いてくれなかった…いや、私の思いに気づいていなかってのが真実かな?」

 

麟「まあ…相手の恋心ってのはそう簡単に気付けるものじゃないしな」

 

魅「悲しいなぁ…。でも私の一番の失敗は、アプローチのしかたを間違えてしまった事だな」

 

麟「…は?」

 

魅「これは私が地底に封印された理由にも繋がるんだが、私は霊華の振り向いてもらう為に禁句を犯してしまったんだ。それは、人里の人間に手を出してしまった事だ」

 

麟「まさか…人里の人間に手を出したのか!?」

 

魅「手を出してと言うよりかは…ちょっと傷付けすぎたってとこかな?」

 

麟「いや…それはちょっとで済む話じゃ無さそうに感じるが…?」

 

魅「そうだな…お前の言う通り、ちょっとで済む話では無かったよ。元凶である私の元へやって来た霊華は…さっきのお前みたいな鬼の形相をしていたんだ。それもそうだ、人間には手を出してはいけないというルールを破ってしまったんだからな…」

 

麟「それで、その後はどうなったんだ?」

 

魅「紫達は私を始末しようと考えていたが、霊華は違った…。霊華はどうしてだか分からないが、地底に封印するという選択をしてくれたんだ。どうしてだと思う?」

 

麟「う~ん…もしいつか封印が解かれた時、その時は失敗を教訓に、逆に今度は人間を救う立場になってくれる事を願っていたとか…じゃないのかな?」

 

魅「まあ、考察はいくらでもしようがあるよな。とにかく…私は大いに後悔した、霊華に振り向いて欲しいが為に幻想郷のルールを破って異変を起こしてしまった…。今でも後悔してるよ…」

 

麟「…なら、今からでも遅くは無い、過去の罪を償う為に今の幻想郷を生き続けた方が…先代の巫女の為になるんじゃないのか?」

 

魅「そ、そうかな…?」

 

麟「失敗を教訓に、今度は皆の為に生きてくれる事が彼女の望みだったりしてな?」

 

魅「そうか…霊華の為に今の幻想郷を生きる…か、それもありかもしれないな?」

 

 

麟「もし、これからの生活が退屈になってきたら博麗神社来いよ?その時は、俺がいつでもお前の相手をしてやる。それでも負けるつもりは無いけどな!」

 

 

魅「その言葉…っ!?」

 

その言葉に、魅魔は思い出した

 

 

 

霊華『ったく…お前は相変わらず面倒事を起こすけど…まあ、私としてはお前と戦うのもなかなかに楽しいからこれ以上文句は言わないでおく。また来い、私はいつでも博麗神社で待ってる。いつでもお前の相手をしてやる…負けるつもりは一切無いがな!』

 

 

 

いつも面倒事を起こした後、必ず先代の巫女が自分にかけてくれていた言葉を。

 

 

魅「(ウルウル…)り、麟…」

 

ポタッ…ポタッ…

 

麟「お、おい…泣くなよ…!?」

 

魅「っ…!」 ダキッ!!

 

麟「うおっ!?」

 

 

ギュゥゥゥゥゥ…

 

 

魅魔は感極まって麟を抱きしめた。

 

魅「(ギュゥゥゥゥゥ…)ごめん…しばらくこうさせて…」

 

麟「…魅魔さんの気が済むまでこうしてな」 ナデナデ

 

麟は抱き着く魅魔を無理矢理引き離す事はせず、彼女の気が済むまで抱きしめさせる事にした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魅「「霊華、やっぱり私は今でもお前の事が…好きだ…!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魅「でもやっぱりお前は霊華の生まれ変わりだ!」

 

麟「え、結局そのオチ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姿は変われども (おもい)変わらず

 

未来へ繋いでゆく 

 

 

 

"これからも君と"

麟が皆みたいにおでことかへキスするのは

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