華月麟の幻想記   作:華月麟

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菫子と祭り

~人里~

 

ガヤガヤ

 

 

麟「いやぁ、菫子がタイミングよく来てくれて助かった♪」

 

菫「助かったじゃないわ!なんか私、明らかな面倒事に巻き込まれたわよね!?」

 

麟「でも、俺と祭りを一緒に回るのは本望だろ?」

 

菫「本望だけどさぁ…///あ、私の浴衣姿どうかな?」 キラッ☆

 

麟「うん?(ジーッ)なんか、お前らしい浴衣見つけたな?似合ってんじゃん♪」

 

菫「これを見つけるのにかなり時間掛かったわぁ…」

 

麟「そんなもんだろ、服選びとかってのは」

 

菫子の浴衣探しエピソードを話していると…

 

 

ドドドドドドドドドド!!!

 

 

皆『見つけたぞ菫子ぉぉぉぉっ!!!』

 

 

麟「あ、バレた」

 

菫「ぎゃーっ!!!?」

 

ヌーの大群のように霊夢達が麟と菫子を追跡、追いつかれたようだ。

 

麟「菫子、こっち来い!」

 

手ギュ…

 

菫「(ドキンッ!)ど、どこ行く気!?///」

 

麟「いいから着いてこい!」 ダッ!!

 

菫「は、はひぃ!///」 ダッ!!

 

皆『待てぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!』

 

 

麟「にししっ♪」 ダッ!!

 

グイイッ…!!

 

菫「ちょちょちょ!?無理矢理人混みの中に…うぎゅ!?」

 

麟と菫子は祭りの賑わいによって生まれた人混みの中を、かき分けるように突き進んでいく。

 

ザワザワ…

 

勇「くそっ!どこ行った!?」 キョロキョロ

 

幽々「この人混みじゃ…どれが菫子か分かんないわね…」

 

2人は上手い具合に、人混みに溶け込めたようだ。

 

 

 

 

 

 

~建物の屋根上~

 

 

麟「よし、ここならそう簡単にはバレないな」

 

菫「ぜぇ…ぜぇ…疲れた…」

 

追跡から逃れる為に人混みの中をずっと駆け回っていたので、菫子の疲労はMAX状態だ。

 

麟「あはは…俺のせいでせっかくの祭りが楽しめないかもな」

 

菫「本当よ!?せっかく良い浴衣見つけたのに、肝心の祭りが楽しめないなんて大問題だわ!」

 

麟「まあまあ…その代わり、祭りが終わるまで一緒に居るから許してよ」

 

菫「もう…///約束よ?///」

 

麟「おう!あ(ゴソゴソ)屋台飯をどうぞどうぞ」

 

麟は収納魔法から色んな屋台飯を取り出した。

 

菫「…え、いつの間にこんな買ってたの?」

 

そりゃごもっとも、逃げながらどうやって買ったんだ?

 

麟「せっかくの祭りなんだから、屋台飯は食わないとね♪」

 

菫「それはごもっともなんだけど…ちゃんとお金払ってるのよね?」

 

麟「当たり前だろ?」

 

 

 

『お!?商品が無くなってやがる!…ん?この紙は(ペラッ)なになに…?』

 

 

いくつかおっちゃんの屋台商品は貰ってく。代金はちゃんと置いておくから安心してね☆

 

華月麟より

 

 

『あの野郎…ったく…♪』

 

 

 

麟「俺はどっかの魔法使いみたいに死ぬまで借りるは無いからな」

 

菫「ひゅー…イッケメーン」

 

麟「うっせぇ、さっさと食え」

 

菫「はーい♪」 モグモグ

 

そのまま俺達は屋根の上で、プリズムリバー三姉妹と雷鼓さんの演奏を眺め、みすちーと響子の騒音ライブを鑑賞、そして秦こころの能楽を鑑賞し続けた。

 

麟「…1つだけ言わせろ」

 

菫「何?」

 

麟「なんでそんなベッタリくっついてんのお前」

 

菫「…え?」

 

 

ギュー♡

 

 

菫子は祭りのイベントを鑑賞している時、ずっと彼の右腕に抱き着いていた。

 

菫「…デートなんでしょ?♪」

 

麟「…ふっ、まあな。楽しいか?屋根から眺めてるだけでも」

 

菫「麟と一緒なら、何しても楽しいわ♪」

 

麟「そうか、お前が楽しいなら俺も言う事ないよ」

 

菫「ふふっ♪」 ギュー♪

 

なんだかんだで、2人は誰が見ても本物の恋人同士同然に思える。

 

※ただし、今の麟は魔理沙にそっくりな格好をしています。

 

 

『さて!そろそろ本命の打ち上げ花火といきましょう!』

 

 

『『おーっ!!!』』

 

 

麟「お、まさかの打ち上げ花火までやるのか!こいつは楽しみだ♪」

 

菫「幻想郷の打ち上げ花火かぁ、初めて見るなぁ♪」

 

 

 

ヒュウゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

ドォォォォォォォォォンッ…!!!

 

 

パラパラ…

 

 

ついに、幻想郷の空に打ち上げ花火が放たれた。

 

赤、黄、緑、様々な色の花火が空を彩り、儚く散っていく。

 

菫「きれ〜…!凄く綺麗な花火ね、麟!」

 

麟「だな、凄く綺麗だ」

 

麟と菫子は、空に打ち上げられる花火をじっと鑑賞していた。

 

菫「(モジモジ…)ね、ねぇ麟…」

 

麟「ん?どうした菫子」

 

菫「ん…」 スッ…

 

 

chu…♡

 

 

ドォォォォォォォォォン…!!!

 

 

まるで仕組まれていたかのように、菫子が麟と頬にキスをした直後、彼らの後ろで花火が打ち上がった。

 

 

文「(チラッ)あややっ!?あれはコスプレをした麟さんと、浴衣姿の菫子ね!?これは特ダネスクープよ!」 パシャシャシャッ!

 

 

もちろん、その幻想的な瞬間を射命丸文は逃しはしなかった。

 

 

麟「…な、なんだよ急に」

 

菫「ふふっ…///楽しい夏の思い出をありがとう///♡」

 

麟「ふっ…気にすんな。こんなもん、お安い御用だよ」

 

菫「それと…もう1ついい…?///」

 

麟「ん?なんだ?」

 

菫「大好き…♡///」

 

麟「ふふっ♪あんがとさん♪」

 

菫「ふふ…♡///」 ギュ♡

 

そのまま麟と菫子は誰にも邪魔されることなく、2人の時間を過ごしながら打ち上げ花火を眺め続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日、文が激写した菫子が麟の頬にキスする瞬間を捉えた奇跡的な1枚が、文々。新聞の特別号外の特ダネスクープとして飾られ、その号外ニュースは瞬く間に幻想郷中へ広まった。

 

しかも厄介な事に、この号外がきっかけで大量の水橋パルスィが量産され、麟は少女達に1日中追いかけ回された事は…ここで語るのはやめておこう。

この中で、一番麟へ対する愛が強いのは?

  • 博麗霊夢
  • 八雲紫
  • 摩多羅隠岐奈
  • 西行寺幽々子
  • 八坂神奈子
  • 宇佐見菫子
  • フランドール・スカーレット
  • 古明地さとり
  • 古明地こいし
  • メディスン・メランコリー
  • 純狐
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