麟「(ゴクッ…)ふう…天界で飲む紅茶は、また一味違うな」
ようやく始まったお茶会、麟は優雅にビーチを眺めながら紅茶を味わっていた…のだが…
幽香「私の淹れた紅茶、美味しいかしら?」
麟「美味しいよ?美味しいけど…」
幽香「…けど?」
麟「少し、雑味が多いな」
幽香「…え!?」
衝撃的な感想が麟の口から放たれてしまった。
麟「まだどこか…咲夜との勝負を考えて淹れてたな?」
幽香「そ、そんな事無いわよ!?」
麟「口ではそう言っても、紅茶の味でそれが分かるからな?」
幽香「そ、そんな…!ねえ…メディスンもアリスを、今回の紅茶には雑味を感じる!?」
メディ「(ゴクッ)う、う~ん…いつもより美味しくないような…」
ア「(ゴクッ)本当ね…少し雑味が多いわ…」
幽香(ガーンッ!!!)
幽香は心理的ダメージによって頭が真っ白になってしまった。
咲「クスクス…♪」
咲夜が幽香に『ざまあみろ』のようなニュアンスにも取れる笑いをしていると
レミィ「(ゴクッ)咲夜…幽香を嘲笑っているところ申し訳ないけど、今回貴女が淹れた紅茶も…少し雑味が多い気がするわよ」
レミリアが、咲夜の紅茶に指摘を加えた。
咲「なっ…!?そんなはずは…!」
レミィ「信じられないのなら、自分で飲んでみなさい」
咲「は、はい…!(ゴクッ)…こ、この私がお嬢様を満足させられない紅茶を淹れてしまった…!?」
レミィ「貴女も幽香と同様、まだ勝負の事を考えながら淹れてしまったようね」
咲「も、申し訳ございませんお嬢様…!」
レミィ「次は無いわよ」
咲「は、はい…」
咲夜も、幽香と同じ轍を踏んでしまったようだ。
麟「(ゴクッ)ふう…」 チラッ
お茶会が始まって十数分が過ぎた、麟がふと視線を隣に向けると
ア「はぁ…」
大きなため息をつくアリスが居た。
ザッザッ…
ボスンッ
麟「なんだか思い悩んでそうなため息をしてるけど、どうかしたのか?アリス」
ア「あ、麟…見てたの?」
麟「いや、偶然視界に入っただけ。それで?なんでそんな大きなため息をしているのか、俺に話してみろよ。少しは楽になるかもだし」
ア「き、聞いてくれるの?私の悩みを…」
麟「答えられる範囲でしか、返答は出来ないけどな」
ア「それでも聞いてくれるんでしょう?」
麟「見ちまったからにはな」
ア「ありがとう…。それで、私がため息をついていた理由なんだけど…」
麟「…」 ドキドキ
ア「結構前から、上海や蓬莱には心を学ばせる為に人里で人形劇を披露しているのだけど…ここ最近、人形劇だけでマンネリ化が進んでいるような気がしていて…」
麟「なるほどな…人形劇を披露し始めたのは良いけど、だんだんネタが思いつかなくなってきたってのと、子供達がつまらなそうに劇を見始めてきてるってとこか?」
ア「いえ…子供達は楽しそうに劇を見てくれているのだけど、私的にはもっと他の方法が無いかなって…人形劇以外に子供達と触れ合える方法は何かないかなって考えていたのよ」
麟「…ふっ、あはははっ!」
ア「なっ…!?ひ、人の悩みを聞いといて笑う事無いでしょう!?こっちは真剣に考えてるのよ!?」
麟「いや~すまんすまん、そんな簡単な話で悩んでるとは思ってもみなかったからさ」
ア「か、簡単…!?どこがそんなに簡単なのよ!?」
麟「だって要するに、人形劇以外で子供と触れ合えばいいんだろ?だったら簡単だよ、子供達と遊ばせればいいだけじゃんかよ」
ア「こ、子供達と遊ぶ…?ぐ、具体的にどんな遊びで?」
麟「んなもん、鬼ごっことかドッジボールとか…なんでもいいだろ。何で遊ぶか思いつかなければ、子供達に何して遊びたいか聞くとかでも良いわけでありまして」
ア「な、なるほど…子供達にどんな遊びがしたいのか聞いて、その遊びを上海達と一緒にさせてあげればいいというわけね…!」
麟「そゆこと。よかったな、案外あっさりと解決して」
ア「こんな簡単な話で悩んでいた私が恥ずかしいわ…」
麟「仕方ないよ、アリスはどちらかといえばインドア派なんだから」
ア「うう…これからは外出の回数を増やしてみるのもありね…」
麟「だな。お悩みは以上か?」
ア「ええ、なんだかスッキリしたわ?ありがとう、麟」
麟「お安い御用だよ。(スクッ)さてさて、俺は紅茶のおかわりでも貰おっと」 スタスタ
麟はアリスの悩みを素早く解決すると、紅茶のおかわりを貰いに幽香の方へと向かっていった。そして麟に悩みを聞いてもらったアリスは
ア「…ふふっ、どうして皆が麟を好きになるのか、私にもそれが分かった気がするわ」
麟の何気ない優しさに惹かれ、ちょっとした恋心を抱いていた。
アリスと麟が結婚したら、意外に幸せな家庭を築けそう?
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毎日幸せに暮らしそう
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アリスが麟に甘々態度を取りそう
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一緒に人形劇の内容を考えそう
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全部でしょ