不可思議な火事と季節外れの大雨が発生した翌日
ミーンミンミンミンミンミーン!!!
穣子「秋めいてたはずなのに、クッソ暑っついんですけど〜!?」
静葉「秋なのにセミが元気よく鳴いてるなんて聞いてないんてすけど〜!?」
幻想郷では季節外れの夏が戻ってきていた。おかげで秋姉妹は自分達の仕事が無くなってしまい、阿鼻叫喚だ。
ゴゴゴゴゴ…
・大きな入道雲
そして…秋ではほとんど見る事が無いはずの入道雲でさえ、現時点で観測出来ていた。恐らく、まあ大雨と雷が幻想郷を包むだろう。
華「(ジーッ…)また今日も入道雲が出来ているわね…」 ボソッ
茨木華扇は、空の入道雲を眺めたがら静かにそう呟いていた。
華「これ以上雷雨が続いたら異変扱いされてしまうというのに、いくら何でも"自制"が利かなすぎるわね。可哀想だけれど…これは"不合格"ね」 スッ
・立ち上がる
「「(ニィッ…)狩ってしまおう…久しぶりの"雷狩り"だ」」
彼女には今回の異常気象に心当たりがあるらしく、彼女は彼女である計画を立てていた。
~博麗神社~
霊「で、今回起きた数件の火事全部…誰かが予めに警告していたの?」
魔「うむ、全部1軒1軒聞いて回ったが…皆同じ事を言ってたぜ?『神々しいオーラを放った何者かに忠告されて避難した』ってな」
霊「う〜ん…魔理沙の言うその"球電"っていう自然に起きる可能性がある魔法現象だっけ?それが今回の件と関係してるのかしら…?」
魔「だとしたら、火事が起きた建物の住人に火事の忠告なんて事前にされると思うか?」
霊「そうよねぇ…」
博麗神社では、今回の火事が人里から多数報告され、霊夢と魔理沙が対応に当たっていた。
魔「もし今回の球電が魔法現象ではなく、生き物だったら…」
霊「麟が報告してくれた、不可思議な動きをしていたっていう光の弾と合致しそうな気もするけど…」
魔「それでも、そうとは言いきれないからわっかんねぇよなぁ…」 グシャグシャ…
霊「そうね。…それにしても、暑いわね」 パタパタ
魔「…だな。まるで夏の再来みたいだぜ」 パタパタ
幻想郷は真夏の暑さが戻ってきていた。博麗神社も例外ではなく、手で扇いでも間に合わないくらいには暑かった。
霊「…それに」 チラッ
ゴロゴロ…
・雷雲
魔「…また雷雲か。当たり前のように雷雨が続きそうで怖いな?」
霊「あんまり降ると…川の氾濫に土砂崩れ…下手をしたら人里の皆に避難を呼びかけないといけないわね。魔理沙、雨戸閉めるの手伝って」
魔「あいよ」
またいつ激しい雷雨がやって来るか分からないので、霊夢と魔理沙は外を見れる程度の隙間を開けつつ、他の雨戸は全て閉めた。
霊「これでよし」
魔「あれ…?そういや麟の奴は?」 キョロキョロ
霊「ああ、あいつなら今頃…」
「「鳥居の上で寝てるんじゃない?」」
しかし、霊夢の予想とは裏腹に…
~鳥居上~
麟「…」 ジーッ…
麟は起きており、季節外れの入道雲を眺めていた。
麟(あの火事の後…明らかに生き物の気配を感じた。純粋で無邪気な気配だった…でもそいつは人間の里に手を出すというらタブーを犯してしまった…)
「作戦は、雷雨が発生した直後に実行しなければな…」
彼は、昨日自分が感じ取ったものが"生き物"の気配であると結論づけた。
麟「今回発生した数件の火事が、何らかの生き物によって起こされたというのならば、それが何者であろうとも…俺がやる事はただ1つ」 グググ…!!!
「「その生命を…この手で刈り取るだけだ…!」」
そして…彼も華扇と同じように、今回の事件を引き起こしてしまった張本人を始末する為に、動き出そうとしていた。