ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…
麟「ん?」 パシッ…!
空から何かが落ちてきたので、麟は咄嗟にそれをキャッチした。
麟「…なんだこれ」
キラキラ…
彼の手の中には眩しく光る、小さな球が収まっていた。
麟(これは…恐らく球電の核か何かだろうか?個人的にはこのまま握り潰して完全に消し去ってやりたいが…)
「何かに使えるかもしれない…取っておくか」 スッ…
麟は球電の核が何かに利用出来ると考え、胸元にこっそりしまった。
ギュアァァーン…ブアッ!!
霊・魔「「麟!」」
麟「おお、お前らか。どしたん?」
魔「どしたん?って…お前がいきなり神社を飛び出すし、球電はいきなり爆発して消え去るだ「麟!!」…し?」
霊「(ギュッ!)バカ!いきなり博麗神社を飛び出して球電の元まで行くから、心配したじゃない…!」
麟「…すまんすまん」 ナデナデ
魔「…」
(説明してたら出遅れちまったぁ…)
霊夢と魔理沙も球電が消え去った事を察知し、駆け付けて来たようだった。霊夢は麟に抱き着くくらいには心配していたようで…
霊「(ギュー)もう…」
魔「…」 ムスーッ
麟「はは…」
ヒュゥゥゥンッ…
華「3人共!」
龍『グルゥ!』
球電が消え去るまでの一部始終を見ていた華扇は何故か、"今"ここに来ましたのような雰囲気を出しながら3人の元に到着した。
霊「あ、華扇」
麟「…」
魔「お前も球電の事でここに来たのか?そのペットと一緒に」
華「え、えぇ…そんなところです。しかし、あの球電はいきなり爆発四散して跡形も無くなりましたが…どうしてなのでしょうか?」
何故爆発四散したのかも知っているのに、なんとも白々しいセリフだ。
魔「ンなもん決まってるだろ?麟が球電をぶっ壊したからさ!な、麟!」
麟「あぁ、あんなたまっころなんかちょちょいのちょいだ」
霊「…あの力を使うくらいだから、そうでもなかったように思えるけど?」
麟「別に…終わり良ければ全て良しなんだからいいだろうよ」
霊「…それもそうね♪麟も無事だし!」 スッ…
Chu♡
魔「あーっ!!?」
華「んな…っ!?///」
霊夢は喜びのあまり、麟の頬にキスをしてしまった。
霊「うふふっ♡」
麟「あのなぁ…博麗の巫女が1人の男に容易くキスをするなよ…?」
霊「好きな人にキスして…何が悪いのよ」
魔「私が嫉妬する」 ムッスー!
華「私は軽蔑する」 ジトー…
麟「オチがこうなるから俺は困る」
反応は人それぞれ!
霊「麟と魔理沙は理解出来るとして…華扇、あんたも好きな人が出来たら私の気持ちは分かるわよ」
華「いえ…分かりたくもないです。人前で軽々しくキスをするなど…!」
魔「仙人様はお堅いねぇ?そんなんじゃ毎日を楽しく過ごせないぜ!」
華「毎回毎回、彼に対してチュッチュしてるハレンチな巫女がこの幻想郷にとって大切な存在だなんて認めたくないですよ…」
霊「なんとでも言えばいいわ?私は麟が好き、それだけだもの!」
魔「そこは私も同意するぜ!私も麟が好きだ!」
麟「へいへい、その気持ちだけでおなかいっぱいだよ」
霊「うふふ♡さぁ、早く帰りましょう?」
魔「だな!早く帰って飯にしようぜ!」
麟「もうそんな時間なのか…」
華「霊夢、私は麟と少し話がしたいので少し彼をお借りしても?」
霊「いいわよ?その代わり手短にお願いするわ。じゃ、博麗神社で待ってるわよ麟♡」 ヒュゥゥゥン…
魔「私も神社で待ってるぜ〜!」 ヒュゥゥゥン…
麟「気をつけてな〜」 フリフリ
麟は、先に博麗神社はと帰宅する2人を見送った。
そして2人の姿が見えなくなった事を確認すると…
麟「…で?話ってなんだ」
麟は華扇に話しかけた。話しかけた瞬間…その場の気温が10℃以上下がったのでは?と思うくらいには冷たかった。
華「…何故、球電を殺したのですか」
麟「なんだ、そんな事で俺を引き止めたのか?」
華「そ、そんな事ですって…!?貴方は1つの生命を奪ったのですよ!?その事について何も思う事は無いのですか!?」
麟「あぁ…?てめぇは何を言っているんだ?奴は人里に手を出すというタブーを犯したんだぞ?そんな奴をどうして憐れむんだ」
華「なっ…!?」
(この男…生命を奪う事に、迷いも躊躇いも無い…!?)
麟「俺からも質問させてもらう。人里で起きた火事、お前は初めから知ってたんだろ…球電が正体だって事に。そして球電が暴れる事も知っていて、その被害に遭いそうな住宅の住民には避難を呼びかけていた…そうだろう?」
華「えっ…!?」
(な、何故そこまで見透かされて…!?)
麟「その反応は図星だな?何故…球電が危険だと分かっていながら放置していた」
華「…そ、それは」
麟の質問攻めと鋭い洞察力に、華扇は驚きを隠せずにいた。そして動揺してしまい、彼の質問に返答の言葉が詰まってしまっていた。
麟「まぁいいさ。人的被害が0だったから、これ以上の追及はしないでおこう」
華「そ、そうですか…」 ホッ…
麟「だが、これだけは覚えておけ…」
華「な、何でしょう…」
麟「「俺は大切なものを守る為なら、悪魔にだって破壊者にだってなってやる」」
華「っ…!?」
麟「大切なものに手を出す奴らは、無事では済まさせない。くれぐれも、それを忘れない事だな」 ヒュゥゥゥンッ…
麟は華扇に警告をすると、自身も博麗神社へと帰って行った。
華「少し…自重した方が良さそうね…」
華扇はその忠告を聞き入れ、しばらくは静かに幻想郷で生活するようになった…。
麟は今後どうなる?
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宣言通り、悪魔になる
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今まで通り、闇と光を使い分ける