球電騒動から一夜が明け、麟は気分転換に幻想郷散歩をしていた。
ザッザッザッ…
麟「ふぅ…昨日は色々あったからな、たまには1人でこうやってのんびり歩くのが心地良いや」
ヒュゥゥゥ…
散歩道には、心地良い風が吹いていた。
麟「(ブルッ…!)でも…すこーし寒いなぁ」
だんだんと秋が戻ってきている証拠なのだろう、散歩道に吹かれる風が少し冷たく感じていた。
麟「早めに帰りましょう。そうしないと俺は凍え死んでしまう!」
スタスタスタ
『早めに博麗神社に戻って温かい何かを飲もう!』そう考えながら足早に帰路を歩いていると
麟「(キキーッ!!!)ん?なんだこりゃ」
彼はとある物が視界に入った為、その足を止めた。彼が視界に入れた物は…
ボロ…
かなりボロボロになっている、お稲荷さん(狐)が祀られている祠のような物であった。よく見るとお供え物もチラホラ置いてある。
麟「こんなお稲荷さんの祠なんてあったっけな?あ、よく見ると頭巾してんじゃん可愛いなこれ(チラッ)あらら?」
ポロリ
よく見ると、祠の注連縄が取れてしまっていた。
麟「ありゃま…注連縄が取れちまってるじゃんか(マキマキ)ここをこうして…こうすれば…!(キュッ!)これでよしと!」
流石に外れてしまった注連縄をそのままにするとあれなので、麟は咄嗟にその注連縄を元の位置に締め直してあげた。
麟「(パンッ!パンッ!)なむなむ〜…」
そして雑にお祈りを捧げた。…罰が当たるぞ
麟「(スクッ)さーて、そろそろ行きますかね」
祠の注連縄を元に戻し、祈りも捧げたので帰ろうとした時
ガサガサッ…
白蛇(ヒョコッ)
麟「…おや?」
祠の隣の草むらから、それなりに大きい白蛇が現れた。
白蛇(チロチロ)
麟「おやおや、こんにちは」 ペコリ
麟は突然姿を現した蛇に、挨拶とお辞儀をすると
白蛇(ペコリ)
麟「…what?」
まさかの、白蛇がお辞儀を彼に対して返したのだ。随分と知能が高そうな蛇だこって。
麟「すんげぇ、人の言葉が分かる蛇か!知能が高い高い。…それにしても、いくら空気が乾燥し出しているとはいえこの寒さだ。蛇は寒さに弱い、少し保護してあげるか…(スッ…)ほらおいで」
蛇は変温動物である為…寒さにはとても弱い生き物、麟は『このままでは寒さにやられて蛇が死んでしまう、そんなのは可哀想だ』と思い、蛇にこちらへ来るよう手を伸ばして催促すると
白蛇(スルスル…)
麟「うひゃひゃひゃひゃ!くすぐってぇな!?」
白蛇(ヌクヌク♪)
白蛇は彼の手のひらに乗ったかと思ったら、そのまま腕を伝って彼の胸元辺りで暖を取り始めていた。
麟「こ、これは随分と懐かれた気がする…。鈴奈庵に行って蛇の飼育方法的なのが書かれてる本でも借りに行くか」 スタスタ
麟は、この蛇はしばらく自分から離れないだろうと感づき…しばらく白蛇を飼育する方法を探しに鈴奈庵へと向かった。
~鈴奈庵~
小鈴「変温動物の飼育方法が書かれた本、ですか…?どうしてそんな珍しい本を探してるんですか?」
麟「この子が服の中に住み着いちゃって」
白蛇(ヒョコッ)
小鈴「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!ヘビィィィィィィィィィッ!?(フラッ…)あ、あわわわわっ?!」
ガッシャーンッ!!!
麟・白蛇「「…(汗)」」
パラパラ…
小鈴「いたた…い、いきなりそんな物見せないでくださいよ…!?」
麟「すまんすまん…この子は好奇心旺盛でな」 ナデナデ
白蛇「~♪」
麟に優しく頭を撫でられた白蛇はご満悦そうな笑顔を見せている。
小鈴(…まるで我が子のように接しているのがスゴすぎる)
「と、とにかく…変温動物の飼育方法の本ですね?ちょっと待っててください」 トテトテ
麟「すまない」
小鈴は変温動物の飼育方法が書かれた本が鈴奈庵にあるかどうか、店中の本棚を調べ始めてくれた。
小鈴「うーんこれでもない…これでもない…となるとあっちかなぁ?」 スタスタ
どうやら探し物は困難を極めている。
麟「な、無かったら無いでいいからな?」
小鈴「も、もうちょっとお待ちを…!えっと…えっと…(チラッ)ん?あ、あった!」 トテトテ
麟「お、見つかったのか!?」
小鈴「これでどうでしょうか?」 スッ…
小鈴は麟が求めていた通りの本を見つけ出してくれた。
麟「これだこれ!こいつをしばらく借りててもいいかな?代金は前払いにするから」
小鈴「別にいつも通りの支払い方法で構わないですよ?麟さんなら絶対に返してくれるのは分かってますから♪」
麟「そうか?そいつはありがとう(スッ)んじゃ借りてくぜ〜」 スタスタ
小鈴「またのご来店お待ちしておりま〜す!」
スタスタ
麟「さてさて、変温動物の飼育方法は…っと」 ペラッ
目的の本を借りる事が出来た麟は、変温動物の飼育方法について下調べを開始した。