華月麟の幻想記   作:華月麟

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白蛇の世話

~博麗神社~

 

 

「「いぃぃ…やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」 

ガオォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

麟・針妙丸・あうん・白蛇

『…(汗)』 耳キーンッ…

 

霊「ななな…なんてものを神社に連れて帰って来てるのよあんたは!?さっさと捨ててきてよ!!」 ガクブル…

 

麟「んな殺生な!?」

 

白蛇を保護し、鈴奈庵で変温動物の飼育方法の本を借り、博麗神社へ帰還した麟は、霊夢に白蛇を見せて事の原因を説明しようとしたのだが…霊夢は白蛇を見るや否や耳がぶっ壊れそうなくらいに甲高い悲鳴を出してしまったのでそれどころではなくなってしまった。

 

華「(ヒョコ)な、なんだかとんでもない悲鳴が外まで聞こえてきましたけど!?」

 

霊「あんたもあんたで何当たり前の如く上がって来てんのよ!てか、何しに来た!?」

 

華「貴女が怠けていないか監視ですよ!」

 

霊「そっちもそっちで嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

麟・針「「うっせぇ!!」」

 

あ「あはは…(汗)」

 

白蛇『…(汗)』 チロチロ

 

このままでは埒が明かないので、とりあえず麟は華扇にも白蛇の話をすることにした。

 

 

麟「…という事でありまして」

 

華「なるほど、確かに今の時期は乾燥し始めているけれど…変温動物が生活するのは寒すぎますものね…」

 

麟「鈴奈庵から借りた本によると〖変温動物は体温調節が自分では出来ないので、常に一定の気温を保ってください〗だってよ」

 

あ「う~ん…今の地上じゃ、どう考えても一定の気温なんて保てるとは思えませんね…」

 

麟「地上で飼うにしても、一定の温度を保つにはそれなりの道具も必要だからな…。でも俺は思いついました!この条件を満たしてくれる最適な場所をな!」

 

霊・華・針・あ

『最適な場所?』

 

麟「地霊殿だよ!あそこは常に灼熱地獄の真上にあるだろ?だから冬でも暖かい場所なのさ!」

 

針「あ~…確か地霊殿の床って天然の床暖房状態なんだっけ?」

 

麟「その通り!てことでしばらく地霊殿にお泊りしてきま~す」 バビュゥンッ!!

 

霊・針・あ

『え…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?』 ガーン!!

 

華「行動が早いわねぇ…」

 

麟は霊夢に許可を取る事無く速攻地底へと移動を開始してしまった。…行動派である。

 

 

ヒュゥゥゥゥ…

 

 

霊「こ、今回はいつ帰って来るのよぉぉぉぉぉぉぉ…(ガチ泣)」

 

あ・針「「泣いちゃった…」」

 

華「…」

(あの白蛇…邪気のようなオーラを放っていたような…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

~地霊殿~

 

 

麟「てことでしばらく泊っても良い?」

 

さとり・こいし・・お燐・お空

『バンザァァァァァァァァァァァァァァァイ!!!』

 

白蛇『…(汗)』

 

早速、地霊殿へ訪れた経緯を地霊殿のメンバーに伝えると、4人は大歓声を上げて喜んだ。もはや別人レベルの喜び方である。

 

麟「とりあえず…(スッ…)地霊殿の温もりを味わいな」

 

ペタァ…

 

麟は懐から白蛇を出して床に降ろしてやると

 

 

ホカホカァ…

 

 

白蛇『…!』

 

麟「どうだ?」

 

白蛇『シャーッ♪』 ヌルヌル~ン♪

 

ホカホカの床に大満足の白蛇は、嬉しそうに地霊殿の探索を開始した。

 

麟「あんま遠くに行かないでくれよ~?っと…いきなり来て『泊めてくれ』なんて言い出して申し訳ない…」

 

さ「いえいえ、むしろ私達は大歓迎なので♪」

 

こ「お兄ちゃんと一緒だ~!♪」

 

お燐・お空

「「わ~い!!」」

 

麟「…嬉しそうなら何より」

 

さ「それにしても…兄さんはなかなか凄いペットを飼っているんですね?」

 

麟「ん?ああ、あの白蛇の事か。あいつはペットじゃなくて保護したただの野生蛇だよ」

 

お燐「ニャ!?蛇を保護したのかい!?なんで!?」

 

麟「いや…地上は結構寒いから、蛇は生きていけないよなぁ…って思って」

 

お空「お兄さん優し~!」

 

麟「そうなのかな?」

 

こ「でもさでもさ、蛇って何食べるの?」

 

麟「それがなぁ?(ペララララ…)…新鮮なネズミだってよ」

 

さ・こ「「oh…」」

 

お燐「んにゃ?生肉はダメなのかい?」

 

麟「あまりオススメしないって」

 

お空「焼いてないと食べれないとか!?」

 

麟「いや、結構単純な話でな?蛇ってああ見えてネズミを丸呑みするんよ。ネズミを丸吞みする事で、その栄養素を余すことなく接種してるんだとさ」

 

さ「つまり生肉では部分的な栄養しか補給出来ない、ということですね」

 

蛇という生き物は、なかなかに繊細な生き物なのかもしれない。普通の人間では育てるのに苦労しそうだ。

 

麟「そういうことだな…てことでお燐、お前にネズミの調達を任せる。数匹よろしく」

 

お燐「え~?なんであたいが…」

 

麟「獲ってきてくれたら一緒に寝てあげるよ」

 

お燐「(…クワッ!!)行ってきます!」 バビュゥンッ!!!

 

お空「はっや!?」

 

こ「お姉ちゃんよりお燐の扱いに慣れてない…?」 ヒソヒソ

 

さ「なんか、それを言われると複雑なんだけど…」 ヒソヒソ

 

 

 

 

 

お燐「(ペロリ…)にゃっははぁっ!!!」 ギラッ!!

 

 

ザシュゥッ!!

 

 

『チュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!』

 

 

 

 

 

~命蓮寺~

 

 

ナズーリン

「(ピクッ!!)ひっ…!?」 ブルルッ…!!

 

星「ナズーリン…急に身震いしてどうしたのですか?もしかして寒気がするのですか…!?」

 

ナ「そ、そうだね…なんだか命の危機を感じて悪寒を感じたし身震いもしてしまったよ…」

 

星「…何故、いきなり命の危機を?」

 

ナ「…なんとなく?」

 

ぬえ「どっかであんたの仲間がやられたんじゃね?」

 

ナ「なるほど、次は私の番か…」

 

星「大丈夫ですよ。貴女に何かあれば、この私が守ってみせます!」 ドドンッ!!

 

ぬ「お~」 パチパチ

 

ナ「なんて頼りがいのある台詞(パチパチ…)…これで宝塔さえ無くさなければ、もっと頼りがいがあるのに」

 

星「…すみません」

 

ぬ「また無くしたんかい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お燐「てことで獲ってきたよ~!」

 

 

ドッサリ!!

 

 

麟・さ・こ・お空

『oh…グロテスク…』

 

お燐は麟の言われた通りに3匹ほどの新鮮なネズミを捕獲してきてくれた。…結構生々しい

 

麟「てかあいつはどこ行った?お~い、飯の時間だぞ~!」

 

 

ヌルヌル~ン♪

 

 

白蛇『シャーッ』

 

こ「あ、来たよ」

 

麟に呼ばれて素直にやって来る白蛇。人の言葉を理解しているという事は…やはりかなり高い知能を持っているようだ。

 

麟「ほれ、新鮮なネズミだぞ。食べな」

 

白蛇『シャーッ♪』

 

 

…ガパ

 

 

お空「…え」

 

お燐「エッグいな顎の開き具合…」

 

ほぼほぼ90°くらいには開口してるんじゃね?と言いたくなるくらいに白蛇の口は大きく開けられていた。

 

白蛇(バクン!!ゴクゴク…)

 

麟「…うっわぁ」

 

さ「なかなかに刺激が強い捕食シーンですね…」

 

こ「あのネズミを丸吞みだぁ…☆」

 

白蛇(ペロリ♪)

 

お燐「しかもものの数分で完食…早いなぁ」

 

麟「…お腹いっぱいになった?」

 

白蛇(コクコク)

 

麟「ならよかった」

 

さ「随分と知能の高い蛇ですね?人の言葉が分かるなんて…」

 

麟「まあ、蛇は神の使いとか言うんだっけ?だからそれくらいの知能はあってもおかしくないんじゃないかな」

 

こ「へー、蛇って神の使いなの?」

 

麟「迷信だけどな。…さてと、そろそろ俺達も晩飯にしようか」

 

お空「(グゥゥ…)オ、オナカスイタ…!」

 

お燐「晩御飯は何にしましょうか、さとり様」

 

さ「何が良いかしらねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おやすみタ~イム~

 

 

晩御飯もお風呂も済ませ、就寝の時間がやってきた。

 

麟「くか~…」

 

お燐(猫形態)

「スヤー…」

・麟の胸上で就寝

 

お空(鴉形態)

「カァ…カァ…」

・麟のお腹上で就寝

 

こ「すう…すう…」 ギュ…

・麟の右腕にハグ

 

さ「すう…すう…」 ギュ…

・こちらは左腕

 

4人は仲良く一緒のベッドで寝ていた。

 

 

白蛇『…』 ジーッ…

 

 

白蛇は麟の頭上で、彼の顔をずっと見つめ…

 

 

白蛇(ニヤリ…)

 

 

不敵な笑みを浮かべていた。

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