華月麟の幻想記   作:華月麟

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仙人と鬼

リリリリリリリリ~ン…

 

ザッザッザッ…

 

華「鈴虫が鳴いてる…球電だったり水鬼様だったりで秋が感じられなかったけど、"一応"今は秋なのよね」

 

グゥゥゥ~…

 

華「あ…お腹の虫が鳴っちゃったわ(キョロキョロ)どこかに食事処か屋台でも…あら?」

 

華扇が辺りを見回して食事処か屋台があるか探していると…

 

 

〖焼き鳥屋〗

 

 

という暖簾をかけている屋台を発見。

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

華「(クンクン…)くっ、いい匂いさせてるじゃない…!いざ尋常に、勝負!」 ズンズンズン!

 

 

バサァッ!

 

 

華「店主さん、やってるかしら?」

 

 

「おうよ!今、開店したばっかだからまだ焼けてないけどな」

 

 

萃香

「仙人様」 ニタァ…

 

華「す、萃香!?」

 

焼き鳥屋店主は、まさかの伊吹萃香であった。

 

萃「まだ焼けてないから待っててくれよ」

 

華「い、いえ…焼けてないなら別の場所に」 ガタッ

 

華扇が逃げるように屋台を出ようとした時

 

バサァッ!

 

勇儀

「よう萃香、来たぞ!」

 

狙ったかのように星熊勇儀ご来店。

 

萃「おっす、よく来たな勇儀!」

 

華「ゲェッ!?勇儀!?」

 

勇「ん?(チラッ)おやおや、これはこれは仙人様!久しぶりだねぇ!?」

 

華「ひ、久しぶりね…」

 

勇「あたしが1杯奢ってやるから一緒に飲もうじゃないか!」

 

華「い、いえ…私は別に」

 

ガシィッ!!

 

勇「(ギリギリ…)飲んでくよなぁ…?せ・ん・に・ん・さ・ま♪」

 

華「あはは…お、お言葉に甘えさせてもらうわ…」 ズーンッ

 

旅は道連れとはよく言ったものだ。

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

勇「(ゴクゴク…)ぷはーっ♪」

 

華「(パクッモグモグ)あら…意外と美味しい」

 

萃「意外とはなんだ意外とは、私には料理が出来ないってか?」

 

華「そう思ってたわ」

 

勇「くっくっく♪言われてんぞ萃香」

 

萃「まったく…失礼な奴だ。あ、そうだそうだ」 ゴソゴソ…

 

華「…うん?」

 

 

萃「(ヒョイッ)この"手"、欲しいだろう…?」

 

 

華「…え!?」

 

そう言うと萃香は〖熊の手〗と書かれた桐箱を取り出した。

 

萃「ほれ」 ポイッ

 

華「ちょちょちょ!?(パシッ! パカッ)…は?」

 

萃香は桐箱を華扇に投げ、慌ててその箱をキャッチした。急いで中身を確認すると

 

勇「…なんだいこれは」

 

華「(ヒョイ)…熊手?」

 

萃「あっはっは!」

 

桐箱に書かれていた通り、熊手が出てきた。しかもよく見ると…

 

〖熊"カナンカ"の手〗

※熊かなんかの手

 

と書かれていた。

 

華「"あの"手じゃないんかい!!」 バシィッ!!

 

萃「おやおや…仙人様はなんの"手"をご所望だったのかなぁ?」

 

華「ウグッ!?」

 

勇「おやおや、鬼に一杯食わされちまったみたいだねぇ?仙人様」

 

華「貴女達…グルでしょ」

 

萃・勇「「さぁ?なんのこっちゃ」」

 

華「白々しいわねぇ…」

 

勇「(グビッ)それにしても華扇、あたしはあんたに聞きたい事があるんだ」

 

華「…何よ?」

 

コトッ…

 

勇「あんた…正体を隠して博麗神社の奴等に近づいているけど、何が目的だい?」

 

華「(ピクッ)…それは」

 

萃「手だろ?手が欲しいんだろ?」

 

華「な、何を言って…!?」

 

萃「…お前の欲しい物は‪✕‬‪✕‬‪✕‬‪✕‬にあるよ、お前の見立て通りね」

 

華「…知ってるわよ」

 

萃「なんだ、知ってたのかい…つまんないの」

 

勇「それにしても不思議だよなぁ…元・‪✕‬‪だったあんたがどうして仙人なんかになったんだい?まぁ…人間から‪✕‬になった奴もいるけどさ」

 

華「どうして仙人になったって…それは貴女達に教えないわよ」

 

萃・勇「「仙人様のケチ〜」」

 

華「あんた達、仲良いわねぇ…」

 

萃・勇「「いやぁ…それほどでも?」」

 

仲良いなぁこいつら…。

 

勇「まぁさ、華扇が何しようとあんたの勝手だけど…」

 

 

「麟にだけは気をつけな…」

 

 

華「…やはり彼は危険なの?」

 

勇「いやぁ…危険というよりか」

 

萃「…ヤバいって言うべきなのかな?」

 

華「…パッとしないわね?何が言いたいのよ」

 

勇「(パチンッ!)あいつを怒らせると、誰にも止められないって言うべきか!」

 

萃「それだ!」

 

華「あぁ…確かに彼が怒っていた時、今まで感じた事の無い邪気を感じたわ…」

 

勇「やっぱりあいつ、また怒ってたのか」

 

華「あら…勇儀も感じ取ったの?」

 

勇「あいつが本気を出すと、どこにいようが感じれるからね。すぐにあいつだって分かったさ」

 

華「す、凄いわね…」

 

萃「それだけじゃないよ?勇儀は麟に負けてんだから、2回も」

 

華「…え?」

 

勇「萃香…それは言っちゃいけないよ?」

 

萃「自分を負かした人間にベタ惚れしてる奴が何を言う」

 

華「…は?勇儀…彼に惚れてるの?」

 

勇「(ポッ…♡///)あ、あたしを負かす男なんて今までいなかったから…ね?///」 テレテレ///

 

萃・華「「…(汗)」」

(勇儀が女の顔をしている…)

 

勇「と、とにかく…博麗神社には麟が居るんだ、事を起こすんだったら覚悟しとけって言いたいんだよ!」

 

華「その忠告、一応聞いておくわ…」

 

 

 

 

華扇達3人は、重々しい話をしながら酒を飲み交わし続けた…。

 

 

 

 

華「ふぅ…ご馳走様。勘定はお幾ら?」

 

萃「今日は勇儀が奢ってくれるから、勘定はいらないよ♪」

 

華「あら…いいの?」

 

勇「おう!久しぶりにお前と話せてよかったよ。また一緒に飲もうな?」

 

華「ええ、また一緒に飲みましょう」

 

バサァ…

 

 

 

 

 

スタスタ…

 

華(華月麟…星熊勇儀すらも負かす力…ますます色んな意味で目が離せなくなってきたわね…)

 

と、勇儀から聞かされた話を思い出しながら…華扇は帰路についた。




‪✕‬に入る言葉

茨歌仙を読んだ事ある人なら分かります

あと、ネタバレコメントはやめてちょんまげね?
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