~居間~
霊・魔「「すう…すう…」」
華「なるほど…突然本殿から出現した奇妙なシャボン玉に、2人はやられてこうなっていると…」
あの後、いつも通り博麗神社へやって来た茨木華扇と遭遇し、霊夢と魔理沙を寝室に運んだ後…先ほどまで何があったかを詳細に説明して。
※ちなみに焼き芋はちゃんと回収しました
麟「ああ、いきなりだったもんで…反応が遅れちまった。くそっ…!」 バンッ!!!
華「いえいえ…どんな人でも、いきなりの不意打ちには対処できないものですよ(チラッ)…で、貴女が例の?」
菫「そ、外の世界から来ました…宇佐見菫子です」
華「霊夢達からは色々と話だけ聞いています。私は茨木華扇、ただの仙人です」
菫「よ、よろしくお願いします」 ペコリ
華「それにしても…」 チラッ
霊・魔「「くかー…」」
華「…2人共、夢の世界に旅立っているようね」
麟「…んなもん」
菫「見れば分かりますけど…」
華「比喩ではないわ。本当に夢の世界へ旅立ったと考えるべきよ」
麟「…どういう意味だ?」
華「肉体はもぬけの殻…魂が感じ取れないわ」
麟「なっ…!?」
華「安心して、死んでいるわけではないから」
麟「ホッ…なんだ良かった」
菫「もぬけの殻で魂が感じ取れない…どゆこと?」
華「貴女はどうして幻想郷に居るのだっけ…?」
菫「…(ポンッ)あぁ…私は今、夢の世界に旅立ってましたね」
麟「おいおい…」
当の本人は、霊夢達と同じ症状で幻想郷にやって来ているというのに、華扇に言われるまですっかり忘れていた。
華「でも不思議ね…ココ最近、こういう現象をよく見るようになったわね。何か理由があるのかしら…?」
麟「ん…?最近って事は、昔からあったのか?」
華「稀にだけれどね?仙人が夢の世界に行く事はよくある話だけどん何かの拍子に人間が夢の世界に紛れる事も多いわ。まぁ貴女みたいに定期的に行く人もいないわけでもないけど」
菫「えへへ♪」
麟「褒められてねーぞ…?」
華「シャボン玉を食らって睡魔が襲う…。…!(ピコンッ!)あぁ…そういう事ね?理解出来たわ」
麟「そうなのか?」
菫「い、一体何が原因で…?」
華「…」
スッ…
華扇はゆっくり菫子を指さし…
華「「貴女よ、原因は」」
麟「…は!?」
菫「わ、私…!?」
菫子に痛烈な事実を宣告した。
華「ココ最近…菫子が幻想郷に来る度、あのシャボン玉…"夢魂"と呼ばれる幽霊が発生していたのにふと気づいたのよね」
菫「え、えぇぇ…?」
麟「そもそも、夢魂ってなんだ?」
華「分かりやすく言うなら〖本来菫子が見るはずの夢〗ってとこかしら?」
菫「わ、私が幻想郷に来る度に夢魂が発生している…と?」
華「そうよ。今、2人は貴女が本来見るはずの夢を見ているのよ」
麟「なんだ、それだけなら特に問題は…無いだろ?」
華「いいえ…そんな事無いわ」
麟「なに…?」
菫「な、何か問題でも…?」
華「もし貴女が、自分自身の夢魂に触れてしまったら…どうなってしまうのかしら?」
麟・菫「「???」」
華「…夢というのは、夢魂が見る現実。外の人間である貴女の夢魂は、どういうわけか彼女自身から遊離してしまった…それはどうしてだと思う?菫子」
菫「…どうして遊離してしまった?…ハッ!?ま、まさか…私がドッペルゲンガーのオカルトを持っていたのが影響して…!?」
華「正解。よく言わない?この世には自分に似たドッペルゲンガーが存在するって。もし貴女がそのドッペルゲンガーに出会ってしまったら、自分自身の夢魂に触れてしまったら…」
菫「(ガクガク…)わ、私は…」
麟「…菫子?」
菫「「消滅する…!?」」
麟「…!?」
迷信ではあるが、自分自身のドッペルゲンガーと出会ってしまったら破滅するという迷信がこの世には存在する。しかし…華扇の話が本当なら、菫子がもし自分自身の夢魂に触れていたら…
菫「り、麟…」 ガクガク…
麟「な、なんだ?」
菫(ガシィッ…!!!)
麟「…!?」
菫「わ、私…私…これ以上幻想郷に来続けたら…いつか自分自身の夢魂に消されちゃうの…!?そ、そんなの嫌よ…!!!」 ガクガク…
菫子は…次にいつ夢魂が自分を襲いに来るか、そんな不吉な事で頭がいっぱいになってしまい、恐怖で錯乱を始めてしまった。
麟「お、落ち着け菫子…!?」
菫「私…死にたくない…!死にたくないよ…!!」
「「落ち着け!!菫子!!」」 グワッ!!!
菫「…っ!?」
ビリビリッ…!!!
錯乱した菫子を正気に戻す為、大声で彼女の名前を呼んだ。
麟「俺の顔をよく見ろ…」
菫「り、麟…」
麟「俺の顔をよく見るんだ!」
菫「っ…!」 ジッ…!
菫子は言われるがままに麟に従う。
麟「お前は消えなんかしない…俺がそんな事させない…絶対にな!」
菫「で、でも…」
麟「でもじゃない!俺を信じろ…!この前、お前にあげたブレスレットがあるだろ、それを見せろ…!」
菫「は、はい…」
プルプルプル…
菫子は震えながらも、ゆっくりと腕に付けたブレスレットを見せた。
麟「はぁ…っ!」 バッ!
パァァァァァァァァ…
菫「な、何を…!?」
麟は、自分が菫子へあげたブレスレットに自身の気を送り込む…。
パァァァァァァァァ…
フゥ…
麟「これで…よし…」
菫「な、何をしたの…?」
麟「俺がそのブレスレットをあげた時、なんて言ったか覚えてるか?」
菫「え、えっと…
『私がその2つを大切にしてくれている限り、麟は常に私の心の中にいるし、そばにいる』
って…」
麟「そうだ…そして今、そのブレスレットに俺の力を注いだ」
菫「う、うん…」
麟「「そのブレスレットを…お前がこれからも大切にしてくれる限り、お前の身に何が起きようともそのブレスレットがお前を守る。もちろんこれからも…常に心の中にいるし、そばにいる。どんな時もな…!」」
菫「っ…!」 ウルウル…
麟「もし幻想郷に来た時、心配なら博麗神社に来い?俺はいつだってここに居るから。イナイトキモタマニアルケド…」
菫「麟…っ!」
麟「大丈夫だ(ダキッ)お前が心配する事なんて何も無い…だから泣くなよ」 ナデナデ
菫「[ナデナデ]うぅ…っ、うわぁぁあぁああぁん…!!」 ポロ…ポロ…
麟から『何があっても守る』に近い宣言を貰った菫子は、先程までせき止めていた涙と感情のダムが決壊…泣き出してしまった。
菫「(ギュゥッ…)うわぁぁあぁあああぁあぁんっ…!」
華「…(汗)」
(少し、怖がらせ過ぎてしまったかしら…)
麟の腕の中で泣き続ける菫子を見て華扇は…『少し不安にさせるような事を言い過ぎてしまった…』と少し後悔の念を抱いていた。
それから数日後
パチパチッ…
麟「よーし、焼き芋焼けたぞ〜!」
霊・魔・菫
『わーいっ!!』
華「つ、遂に出来たて焼き芋が…!」
前回の焼き芋は夢魂騒動のせいで全て冷めてしまい台無しになってしまったので、再度秋姉妹からサツマイモをいくつか購入して再チャレンジをしていた。
秋姉妹
『マタマタマイドアリィッ!!』
麟「ほれ華扇」 ポイッ
華「[ジュッ]アッチャーッ!!!?」
麟「あ、悪い…ほれ、お前らも」 ポポポイッ
ジュッ!!!
霊・魔・菫
『あっっつぁっ!!!?』
麟「あ、すまん」
ホクホク…♪
華「う〜ん♡人里で食べた焼き芋よりはるかに美味しいわぁ!♡」
霊「ハフハフ…!!甘くて美味しいわぁ…♡」 ウットリ
魔「あっち!あっち!?あっちぃっ!?」
麟「…落ち着けよ」
菫「あれ?麟は焼き芋食べないの?」
麟「俺はそんなにお腹すいてないからいらないよ。あっ、あうんと針妙丸も食べな」
あ「ありがとうございます!」 ハフハフ
針「あっっつぁっ!!!?」
麟「お前もかい…」
菫「…えいっ(ポキリ)はい、私の半分あげる♪」
麟「いいのか?」
菫「…こ、この前のお礼///」
麟「(パシッ)あんがとな」
菫「う、うん…///」 ポフンッ…
霊・魔「「…あ!?」」
麟「ん?」
菫子は咄嗟に麟の肩に寄りかかった。
菫「えへへ…♡///」
麟「落ち着くか?」 モグモグ
菫「うん…とっても落ち着く…♡///」 スリスリ♡
麟「そっか」 ナデナデ
菫子と麟の親愛度が、更に強くなった!
霊・魔「「むっすーっ…」」 パルパル…
華「はぁ…まったく…」
あ「あはは…(汗)」
針「うんうん、いつも通りだ!」
霊夢と魔理沙の嫉妬力がレベルアップした!
菫子は麟と
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お似合い(霊夢より)
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お似合い(霊夢には負ける)
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普通かな
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パルパルパルゥ…!!!(?)