華月麟の幻想記   作:華月麟

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天人様は宴会を開きたい!

パチパチ…

 

 

華「さぁ麟!早く最高の焼き芋を焼いて頂戴!」

 

麟「あのなぁ…いくらあの焼き芋が美味かったからってなぁ…」

 

霊「流石に5日連続は食べ過ぎでしょうに…」

 

華「そんな事はどうでもいい!」 キリッ!!☆

 

麟「5日連続で秋姉妹からサツマイモ買ったから…秋姉妹から『また買ってくれるの?♪また買ってくれるの?♪』ってキラッキラな目で言われるし…」

 

霊「もはや常連客じゃない…」

 

よほど秋姉妹のサツマイモが気に入ったのか、華扇はあれからというものの5日連続で麟に焼き芋をせがんでいる。…太りそう

 

麟「ほれ、焼けたぞ」 ポイッ

 

華「[ジュッ!!]あっっちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

 

麟「あ、ごめん」

 

霊「あんた…わざとやってるでしょ?」

 

麟「さあね♪」

 

霊「…ふふっ♪」

 

華「(ハフハフ♡)お、美味しい…♡」

 

華扇が焼き芋をゆっくりと堪能していると…

 

 

「「とおぉぉっ!!!」」 スタッ

 

 

麟「ん?」

 

霊「あれは…」

 

華「ん~?」 ハフハフ

 

 

天子

「やあやあお前達!」

 

紫苑

「(ヒョコッ)ど、どうも…」

 

女苑

「ここが博麗神社…ね」

 

 

麟・霊・華『…(汗)』

(うわぁ…なんかめんどくさそうなトリオが博麗神社に来たぁ…)

 

 

傍若無人な天人に貧乏神、それに厄病神がトッピングされたこの世の終わりセットメニューみたいなヤベーイ奴等が博麗神社にやって来たのだ。もう嫌な予感しかしない…

 

天「久しぶりだな麟!」

 

麟「あ、ああ…魅魔さんの歓迎会以来だな」

 

紫苑

「(ペコリ)お、お久しぶりです麟さん…」

 

麟「…(ニコッ)久しぶり紫苑、元気してたか?」

 

紫苑

「…!は、はいっ!」

 

女苑

「ちょっと、私を忘れないでよね?」

 

麟「お前も久しぶりだな女苑。最近見てなかったけど、どこにいたんだ?」

 

女苑

「どこにいようが私の勝手、あんたが知る必要は無いでしょう」

 

麟「それもそうだな。あ、天子に紫苑、焼き芋食うか?♪」

 

紫苑

「や、焼き芋ぉ…!?」 キラーンッ!!

 

天「焼き芋って…なんだ?」

 

華「え…!?貴女・・焼き芋を知らないの!?」

 

天「天人は下々が食べるような物は食わんのでな。そもそも…お前は誰だ?」

 

華「あ、自己紹介がまだだったわね。私は茨木華扇、仙人よ」

 

天「私の名は比那名居天子!天界に住む天人である!」

 

霊「天界に住む不良天人の間違いでしょうが」

 

天「DA☆MA☆RE!!」

 

麟「やれやれ…(スッ)ほら紫苑、焼き芋だ。熱いから気を付けてな」

 

紫苑

「あ、ありがとうございま…(ジュッ…!!)あっつぅっ!?」

 

麟「えぇ…?」

 

女苑

「気を付けろって言われたでしょうが…」

 

麟「ほら女苑、お前も」 スッ

 

女苑

「べ、別に私は…「いいから食え」うぅ…い、いただきます」

 

麟「天子、お前の分。熱いぞ」 スッ

 

天「ありがと(ガシッ ジュゥゥゥ…)アチチチチ…!!?(ペリペリ)…なんだこの紫色の食い物は」

 

麟「皮ごといっても良し、皮をむいても良しだ」

 

霊「基本的には剥くけどね」

 

天「そうなのか…。な、なあ紫苑…お前ならこれをどうやって食べる?」

 

紫苑

「え、私は普通に皮ごといきますよ?(パクッ モグモグ)う~ん…♡甘くて美味しい…♡」 ウットリ

 

天「じょ、女苑は…?」

 

女苑

「私も皮ごとよ?(パクッ モグモグ)…あ、美味しい」

 

天「で、では私も皮ごと…あー」

 

 

パクッ… 

 

 

天「…」 モグモグ

 

天子、人生初の焼き芋…果たしてそのお味は?

 

麟「美味いだろ?」

 

天「…」 モグモグ…

 

霊「天子、焼き芋の味はどうなのよ」

 

 

天「…」 ポロポロ…

 

 

麟「…へあっ!?」

 

霊「…ん!?」

 

華「ブッ!?へっ!?な、泣いて…」

 

 

麟・霊・華

『泣いてるぅぅぅぅぅぅっ!?』

 

 

麟「…マ、マズかったか?」

 

天「ううん…美味い…っ!」 ポロポロ…

 

麟「美味いんかい…っ!」 ビシッ!!

 

どうやら涙をボロボロ流すくらい甘美な味だったようだ。

 

華「れ、霊夢?どうして彼女は焼き芋を食べて泣いているの…?」

 

霊「天人って、いつも桃ばっか食べてるのよ。たぶんそれが悪さしてるんじゃない?」

 

華「ち、地上の味を知らぬが故に感動していると…!?」

 

霊「あいつ、麟お手製の豚汁飲んでた時も泣いてたもの」

※174話の時の話

 

華「えぇ…?(汗)」

 

 

女苑

「(モグモグ…)焼き芋で泣くって…」

 

紫苑

「(ポロポロ…)美味しい…」

 

女苑

「姉さんも泣いてるんかい!!!」 ビシッ!!

 

 

普段からロクな食事を取っていない貧乏神にとって、焼き芋はご馳走に近い食べ物なのだろう。

 

 

天「(フキフキ)…よし決めた!私、地上で宴会を開くわ!!!」

 

 

麟「ふ~ん、そりゃいいんじゃないか?」

 

霊「天人が地上で宴会ねぇ…宴会…えんか…い?」

 

麟「…うん?え、宴会…?ちょっと待て?天子、今宴会つった!?」

 

天「ええ、言ったわよ?」

 

 

麟・霊「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」」

 

 

…なんだかヤバそうな事を、天子の奴は思いついてしまったようだ。

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