華月麟の幻想記   作:華月麟

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ドタバタの宴会

フ「…でね〜?今は、森とか沢山色んな場所まで遊びに行けるようになったの!」

 

麟「それはよかった♪これからも沢山の人達とコミュニケーションを取りな?そうすればきっとかけがえのない友人に出会えるかも」

 

フ「お兄様がかけがえのないもの存在よ?」 ギュー

 

麟「それは嬉しい限りだよ」 ナデナデ

 

フ「えへへ♪」

 

フランの近況報告を俺は聞いていた。

 

話の内容からすると、レミリアは紅魔館の近く、つまりまだ自分達の目の届く範囲内を遊びに行かせているようだ。それでも遊びに行けるくらいに心を開いてくれたようでとても嬉しい限りだ。

 

こ「お兄ちゃん!」 ギュー!!

 

さ「私達の話も聞いてくれますか?兄さん」

 

麟「もちろん、聞かせてくれよ」

 

こ「それじゃあね?まずはー…」

 

 

~少女、会話中~

 

麟「ふぅん…2人共、かなり制御出来るようになったんだね?」

 

さ「今ではこの空間の心の声も聞けないように、自分の意思でシャットアウトしてます♪兄さんと勇儀さんのおかげです」

 

こ「私は今では勇儀お姉ちゃんとか驚かせたりする事が出来るようになったし、無意識を少しずつコントロールして皆に察知してもらえるようになってきた!」

 

麟「そうか♪勇儀!俺のわがまま聞いてくれてありがとうな?」

 

勇「ふふ…お前の頼みは断れないからねぇ。それに、2人が地底の里にまでよく遊びに来てくれるようになったから、地底も大騒ぎさ。もちろんいい意味でな?」

 

麟「そうか…これで色々と変わっていけるな皆も」

 

 

<ガヤガヤ

 

霊「随分と仲が良いのねあいつらと」 ゴクゴク

 

魔「嫉妬か?霊夢」

 

霊「ぶっ…違うわよ!」

 

 

<ギャーギャー!!

 

 

妖「まったく…騒がしいですね。そう思いません?幽々子様」

 

幽「あれが華月麟…」 ポーッ

 

妖「幽々子様?」

 

幽「え?!え、ええそうね…少し騒がしいけど冥界も変わらないじゃない?」

 

妖「た、確かに」

(やはりあの異変以来、少し遠くを見るようになっている…あの華月麟とかいう人間のせいなのかな?)

 

 

麟「さて、そろそろどいてくれ。俺は今から用があるんだから」

 

こ・フ「「えー!?」」

 

勇「用ってなんだい?」

 

さ「何かあったんですか?」

 

麟「少しね?」

 

そう…俺はあの人に渡したい物があったから、ここに来るのが遅れてしまったのだ。

 

麟「西行寺幽々子はいるか!?」 ドンッ!

 

俺はこの宴会にいる者達全員に聞こえるように大きな声で呼んだ。

 

ザワザワ…

その一言で周りが少しザワザワし始めていた。

そんなにおかしな事かな?

 

文「華月さんが冥界の主に用が!?これまたスクープ!」 コソコソ

 

そう叫んだ時、桜の後ろから幽々子とその従者の妖夢が出てきてくれた。

 

幽「私に何か用かしら。華月麟さん?」

 

妖「…」 チャキッ…

・いつでも斬れるように構える

 

なんか従者に警戒されてんなぁ…下手な事はしないでおこう。

 

麟「貴女に渡したい物があったんだ」 スタスタ

 

幽「渡したい物?何かしら、食べ物とか!?」 キラキラ

 

異変の時とは打って変わってイメージが真逆だ。

意外と食いしん坊キャラなのかい貴女。

 

麟「…貴女にこれを返しに来たんだ」 スッ…

 

人里で修繕してもらった扇子を手渡した。

 

幽「あ!私の扇子貴方が持ってたのね!?」

 

麟「すまない、異変後に拾ったんだけどボロボロでね?人里で修繕してから返そうと思ってたんだ」

 

幽「(バッ!)まぁ!壊れてた所も綺麗に直ってる!ありがとうね華月さん!」

 

妖「なんだ…ただの優しい人か…」 サッ

・警戒心を解き楽にする

 

麟「それと…こいつも渡しておきたかったんだ」 スッ…

 

…そして思い人の、流翠の遺言書を渡した。

 

幽「紙切れじゃない?」

 

麟「中身を見て」

 

幽「中身?(ペラ…) …!これは流翠さんの筆跡…どうして貴方が!それにその腕輪も彼の!どうして持っているの!!」

 

そりゃ取り乱して聞くのも無理は無い…

 

麟「1つずつ説明する。まずその遺言書、ある場所で情報収集していた時に西行妖の資料に挟まれていた物だ。そしてこの腕輪…流翠さん、つまり貴女の思い人から託されたんだ。彼は最後の最後まで貴女の事を思ってた、だから俺が異変を解決する時に必死になったんだ。彼との約束を守る為に」

 

幽「流翠さん…」 ポロッ… グシャッ…

・遺言を強く抱きしめ、涙を零していた

 

麟「その扇子と遺言書は大切にしてくれ、ずっと。彼と貴女の大切な思い出の形なんだから」

 

幽「もちろんそうするわ…。でもこれと腕輪を、彼が貴方に託した…つまり貴方は彼の生まれ変わりなの…?」

 

麟「それは知らないよ。俺は最近幻想入りした、ただの人間さ。俺が生まれ変わりかどうかなんて誰にも分からないよ」

 

幽「貴方が彼の事を知っている時点で、貴方は流翠さんの生まれ変わりよ」 ギュウ

 

そう言うと幽々子さんは俺を抱きしめてきた。

しかも離すまいと強めに抱きしめていた。

あ、嫌な予感!

 

麟「なんでぇ!?俺は生まれ変わりじゃないってぇ!」 ジタバタ

 

幽「いいえ、生まれ変わりよ!」 ムギュー!

 

<ギャーッ!?タスケテェ!?

 

魔「まずい!麟が亡霊のお姫様に捕まってるぜ!」 ダッ!

 

霊「何ですって!?そこの亡霊!麟を離しなさい!」 ダッ!

 

魔理沙と霊夢が乱入してきて大変な状態になってしまった。

 

妖「幽々子様…良かったですね…恋人と再会出来て」 グスッ

 

泣いてねぇで助けろって馬鹿野郎!

 

霊「麟を離しなさいってば!」 グイーッ!

 

魔「離せって!」 グイーッ!!

 

2人がかりで幽々子さんを引っ張って引き剥がそうとするが…

 

幽「やー!この人と私はもう一度婚約するんだからぁ!」 グググッ…

 

麟「はぁぁ!?何言ってんの貴女は!?」

 

物凄い力でしがみついてるぅ!?そして物凄い戯言、言ってんですけど!?

 

 

バッ!

 

フ「お兄様は!」

 

バッ!

こ「お兄ちゃんは!」

 

フ・こ「「私と結婚するの!」」 ガシッ! グイーッ!!!

 

今度は義妹2人が来て俺を逆側から引っ張ってる!!

俺は今、両端から引っ張られている!助けてぇ!!?

てか、結婚するなんて言ってねえよ!…フランは言ったか?

 

麟「た、助けてくれぇえぇぇえ!!!」

 

勇「萃香!私達も参戦して助けるよ!」 ダッ!

 

萃「あいよぉ!」 ダッ!

 

やっべ!?今度は鬼共がきやがった!!!

 

麟「収集つかなくなるからやめてくれぇええぇぇ!!!」

 

 

あの後、何とか無事(?)に解放されて俺は酒とご飯を食べた。まあ、ほとんど味しなかったよ…。地獄を味わったから。それでも幽々子さんは終始笑顔だった。それだけは確かだ。

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