華月麟の幻想記   作:華月麟

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ちょっと変わった節分の日

シンシンシンシン…

 

翌日、ついに2月3日〖節分の日〗がやってきた。

それと同時に幻想郷では雪が降り始め、幻想郷全体が雪景色へと生まれ変わっていた。

 

~博麗神社~

 

 

ザワザワザワ…

 

 

魔「おいおいおい…節分のイベントを開くって文の新聞で見たから博麗神社に来てみれば…節分〖豆まき〗じゃなくて、節分〖豆料理大会〗ってなんだよ!?」

 

妖「えっとなになに…?〖豆腐、田楽、油揚げ等々、豆を使った料理を集めた料理大会を開催しています!〗だってよ魔理沙」

 

魔「何故に!?」

 

スタスタスタ…

 

麟「お、妖夢に魔理沙じゃん。いらっしゃい」

 

妖「あ、麟さん」

 

魔「おい麟!これはどういうことだ!?豆まきをやめて豆料理大会って…」

 

麟「華扇が『豆まきなんて食べ物を粗末にする行いじゃない!』って怒っちゃってさ?豆まきの代わりになるような良いイベントはないかみんなで考えてたら、紅魔館では太巻きを食べて節分の日を過ごすっていう習慣があって、そこから着想を得た結果こうなりましたってとこ」

 

妖「ああ…言われてみれば、食べ物を撒くなんて罰当たりですもんね」

 

魔「だからってなぁ…節分の趣旨が変わってねえか?」

 

麟「楽しけりゃいいんだよ、楽しけりゃ」

 

魔「それもそうか」

 

妖「あ、意外とあっさり納得するんだ…。で、麟さんも今回の大会には出るんですか?」

 

麟「おう!冬の寒い日にピッタリの料理を作ってるよ」

 

妖「是非試食しても!?」 キラキラ

 

麟「全然いいよ?魔理沙はどうする?」

 

魔「私はもう少し周りを見てからそっちに行くぜ」

 

麟「あいよ」

 

ここで麟達は二手に分かれ、妖夢は麟の料理を食べに、魔理沙は今回のイベントに出された出店を見に。

 

 

スタスタスタ…

 

魔「しっかし、豆料理って何があるんだ?」

 

 

〖湯豆腐店〗

 

大妖精

「温かい湯豆腐はいかがですか~?」

 

チルノ

「寒い時期にピッタリだよ~!」

 

 

〖味噌汁店〗

 

ミスチー

「温かい味噌汁はいかがですか~!」

 

響子

「お客様の好みに合わせた味噌、具材にカスタマイズ出来ますよ~!」

 

 

〖味噌田楽店〗

 

サニー

「味噌田楽はいかがかなぁ!?」

 

スター

「温かいこんにゃくと一緒にどうぞ~♪」

 

ルナ

「美味しいよ~♪」

 

 

〖油揚げ店〗

 

鈴仙

「出来立ての油揚げはいかがですか~♪」

 

藍「油揚げくだしゃい!!!」

 

 

等々、様々な豆料理が博麗神社前に並んでいた。

 

魔「へぇ?豆料理って意外にも結構あるもんだな。…あ?」

 

魔理沙は博麗神社に並ぶ様々な店を眺めていたところ、一際異質なオーラを放つ店を発見したのでそちらに向かう。その店の名は

 

〖鬼門巻き屋〗

 

だった。

 

 

魔「鬼門巻き?なんだそりゃ」

 

魔理沙は鬼門巻きにちょっと興味が湧いたので中へ入ると

 

ザワザワザワ…

 

魔「うお…凄いな」

 

中は大盛況だった。

 

美鈴

「あ、いらっしゃいませ魔理沙さん」

 

魔「美鈴!?」

 

咲「あら、貴女も来たの?」

 

魔「咲夜!?」

 

レミィ「いらっしゃい魔理沙」

 

魔「レミリア!?」

 

まさかの、店員は紅魔館メンバー。

 

勇儀

「おやおや、魔理沙じゃないか」 モグモグ

 

魔「勇儀!?お前も居るのかよ!」

 

そして客側には鬼の勇儀、すでに太巻きを実食中。

 

美「魔理沙さんも太巻き食べていきますか?」

 

魔「いや、私はいらないぜ。それはそうと咲夜、鬼門巻き店ってなんなんだ?」

 

咲「鬼門の方向に向いて太巻きを食べるお店よ」

 

魔「なんか意味あるのか?」

 

咲「いいえ全く」

 

魔「ズコーッ!?」

 

勇「はっはっは!いや、これがまたちゃんと意味があるのさ!」

 

魔・咲「「そうなの(か)?」」

 

勇「これは恵方巻とも言ってね、恵方(吉方)を向いて黙ったまま丸ごと1本食べ切ることで、良縁や無病息災、商売繁盛などを祈願するのさ!1回切らずに一気に食べる事で〖縁を切らない〗、〖運を逃がさない〗という意味も込められているのさ」

 

魔・咲「「へ~」」

 

美「なるほどなぁ」

 

レミィ「なるほど!その方向に向きながら、黙って食べればいいのね!」

 

勇「ただし、食べている際は〖絶対に喋ってはいけない〗、〖切らずに食べる〗のがルールだ」

 

レミィ「む、難しいわね…!?」

 

勇「はっはっは!まあ頑張りな」

 

魔「ていうか…お前んとこが出してる太巻き、豆が入ってねぇじゃんかよ。豆料理はどうした、豆料理は」

 

咲「豆料理ならあるわ?」

 

カチャ…

 

勇「これは?」

 

魔「おいこれって…」

 

 

咲「ええ、珈琲」

 

 

魔・勇「「ズコーッ!?珈琲を豆料理とカウントするのか(い)!?」」

 

太巻きに珈琲、なんてひどい組み合わせだろうか?

 

咲「でも、豆を使っていればなんでもいいって感じだったわよ?」

 

魔「それでいいのか…豆料理大会…!?」

 

勇「それはそうと…酒はないのかい酒は」

 

美「ここは子供も来るのでそんな物は置いてないですよ」

 

勇「それは仕方のない事だな。…だが、鬼から酒は切っても切れない関係!てことでこの珈琲でカクテルを作ろうじゃないか」

 

魔「カクテル?」

 

勇「珈琲に…ザラメをIN!(ザーッ!!)あたしの酒もIN!(ドババッ!!!)…そして生クリームON!(ポプンッ)完成コーヒーカクテル!(ゴクッ)むふーっ!!!」

 

咲「紅茶のカップでカクテルって…」

 

魔「お前は酒しか飲めない身体なのか?」

 

勇「まあまあ、飲んでみろって?2人の分も作ったからさ」

 

魔・咲「「お言葉に甘えて」」 

 

 

ゴク…

 

 

勇「どうだい?」

 

 

魔・咲「「ウメェなコレ!?」」 デデーンッ!!

 

 

勇「ほれ見ろ♪」




ラストは知ってる人なら知っているネタ
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