華月麟の幻想記   作:華月麟

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大人気!麟の出店

スタスタスタ…

 

カランッ…カランッ…カランッ…

 

魔「ったく…お前のコーヒーカクテルが美味すぎて麟の出店を忘れるところだったぜ」

 

勇「なんだい、その褒めてるとも怒っているとも捉えられる言い方は」

 

魔「両方だ」

 

勇「でも、満足しただろう?」

 

魔「美味かったぜ…!」

 

咲夜達の鬼門太巻き店を後にした魔理沙と、麟の出店に興味津々の勇儀は一緒に麟の出店へと向かっている最中。

 

勇「しかし麟が豆料理の出店を出すとはねぇ…楽しみ極まりない!」

 

魔「多分、今日の節分イベントの優勝者は麟だろうなぁ」

 

などと麟の料理を楽しみに向かっていると

 

 

ザワザワザワ…

 

 

魔「な、なんだこの行列はぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

誰かの店がイベント参加者全員の注目を独り占めしているらしく、神社の境内へ向かうまでに長蛇の列がずらーッと出来上がっていたのだ。

 

勇「ほお…誰だかは知らんが、相当注目を集めている店があるようだな」

 

魔「と、とりあえず並ぶか?それとも確認の為に前へ突き進むか?」

 

勇「正直あたしは気になるから並ぼうかね」

 

魔「じゃ、じゃあ私も並ぶか…」

 

2人は潔く並ぶ判断をした。

 

 

30分後…

 

 

魔「な、なげぇ…かれこれ何十分くらい並んでるんだ私達は…」

 

長蛇の列は進みが悪く、30分以上経過してようやく遠くからでも出店の屋根辺りが見える程度であった。

 

勇「まあ、それだけ珍しいか美味いという証なんだろう(クンクン)それにしれも…なんだか不思議な香りがしないか?」

 

魔「え?(クンクン…)あ、ほんとだ…なんかスパイシーっぽい香りがするような…?」

 

『いい香りねぇ~♪』

 

『人里にある、あの食事処でもこんな凄い香りは嗅いだと事が無いな…』

 

『お腹すいた~』

 

『楽しみだね!』

 

並んでいる人達も興味津々のよう。

 

 

更に10分後

 

 

魔「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…ようやく次の次辺りの位置だぜ」

 

あと3名ほど捌ければ魔理沙達の番が来るところまで進めていた。

 

 

「ありがとうございました~!」

 

 

勇「お、ようやくあたし達の番だよ」

 

魔「ようやく来たか!!」

 

長蛇の列が出来上がっていた店の店主は…!

 

 

麟「お、ようやく来たか魔理沙!」

 

 

魔「麟!?」

 

まさかの華月麟でした。

 

萃「おやおや、勇儀も一緒とは珍しいね」

 

魔「萃香!?」

 

勇「おや萃香、お前は何してるんだいここで」

 

萃「いやぁな?豆まきの鬼として博麗神社に来てみたら『今年から豆まきはしません!』とか霊夢がいきなり言い出すから私が『鬼役で来たのに豆まきをやらない!じゃあ私は何をしたらいいんだ!?』って直談判してたら、麟から『じゃあ俺の店を手伝ってくれ』って誘いの言葉が来てな♪」

 

勇「それで店を手伝っていると言うんだね?」

 

萃「案外楽しいよ~♪」

 

勇「麟…萃香にナンパしないで、あたしにナンパしておくれよ♪?」

 

麟「そりゃ悪かったな♪」

 

魔「なあなあ麟、お前はどんな豆料理を提供してるんだ?」

 

麟「チリビーンズだよ」

 

魔・勇

「「チリビーンズ?」」

 

萃「分かりやすく言うなら、鶏ひき肉とみじん切りにした人参・玉ねぎ、そこに豆を入れて辛めの味付けにした豆料理らしいよ。これがまた美味いんだけど辛いんだよ!」

 

麟「辛さとか選べるよ」

 

魔「どれどれ…優しめ、普通、中辛、辛口、激辛…5段階あるのか」

 

麟「ちなみに辛さを間違えるとああなります」 スッ

 

魔・勇

「「うん?」」

 

辛さ調整を間違えた人物が後ろに居るらしいので振り向くと

 

 

妖・霊

「「…」」 チーン…

 

 

勇「よ、妖夢!?霊夢!?何してんだいお前ら!?」

 

魔「し、死んでやがる!?」

 

チリビーンズの辛さを間違えた霊夢と妖夢が、撃沈していた。

 

麟「せめて辛口にしろって言ったのに、忠告を無視して激辛行くから…」

 

魔「アホかあいつら…」

 

萃「まあ辛口でも十分辛いけどね」

・実食済み

 

勇「面白そうだ!あたしは激辛で!」

 

麟「ファ!?」

 

萃「いくね~♪」

 

魔「わ、私は辛口だ!」

 

麟「what!?」

 

萃「魔理沙もチャレンジャーだねぇ♪」

 

おぉっと…命知らずが2名ご来店です。

 

麟「し、知らねぇぞ?」

 

魔・勇

「「どんとこい!!」

 

麟「あ、ちなみにご飯の上かパンを添える、どっちか選べるけどどっちが良い?」

 

魔・勇

「「白飯の上にドスンで!」」

 

麟「まいど~♪」

 

さあ、戦いの始まりだ!

 

 

萃「ほいお待たせ、チリビーンズ・オンザライスだよぉ♪」

 

 

コトッ

 

 

魔「へぇ、これがチリビーンズか…!」

 

勇「普通に美味そうじゃないか!」

 

2人の前に差し出され死は赤いソースの中に沢山の豆が入ったカレーライスみたいな食べ物が。

 

萃「お好みでチーズを入れるとマイルドになって食べやすいぞ♪」

 

魔「じゃ、じゃあ…」

 

勇「いただくとしよう…!」

 

 

魔・勇

「「いただきます!」」

 

 

パクッ

 

モグモグ…

 

麟・萃(ニヤニヤ)

 

魔「あ、意外とイケる!でも…食べ進めるとキツイやつだな。勇儀は…って!?」

 

 

勇「…」 キィィィィィィィ…

・顔面真っ赤

 

 

激辛チリビーンズを一口食べただけで、勇儀の顔はチリビーンズのソースよりも真っ赤になり始めていた。

 

魔「ゆ、勇儀…?」

 

 

勇「「かっらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」 バヴォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

魔「どわーっ!!!?」

 

勇儀の火炎放射!

まるでチリビーンズが着火剤となって口の中のアルコールが化学反応を起こしているようだ。

 

勇「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」 バヴォォォォォォォォォォォォ!!

 

麟・萃「「あははははははははははっ!!!」」

 

魔「笑い事じゃねぇぞ!?おい、誰かチルノ呼べ!!勇儀が火事だ!!」

 

 

ピュ~ンッ!!

 

 

チ「あたい参上!」

 

魔理沙の呼びかけにチルノが聞きつけ急行!

 

魔「チルノ!勇儀にパーフェクトフリーズ!」

 

チ「まっかせなさい!パーフェクトフリーズ!!」

 

 

ビュオォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

勇(カチーンッ)

 

麟「おお~」

 

萃「さっすがぁ」

 

パチパチ

 

チ「もっと褒めて!♪」

 

魔「サ、サンキューチルノ…」

 

 

ポタッ…ポタッ…

 

 

麟・魔・萃・チ

『ん…?』

 

チルノのパーフェクトフリーズで勇儀は氷漬けにされたはずだった…が、どこからかポタポタと水の滴る音が聞こえていた。

 

 

ポタッ…ポタッ…

 

 

魔「お、おい…まさか…!?」

 

 

パァァァンッ!!!

 

 

勇「かっらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 バヴォォォォォォォォォォォォ!!!

 

 

魔・チ

「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」

 

麟・萃

「「やったぜ!!」」 パァンッ!!

 

魔「仲良くハイタッチすんな!」

 

あまりの辛さにパーフェクトフリーズがほぼほぼ効果なし!

 

勇「(フゥ…)はぁ…はぁ…はぁ…や、病みつきになる辛さだ!」

 

魔「アホか!!?」

 

ようやく辛味の炎が収まった頃には、勇儀は辛さの虜に。

 

麟「ヒー…ヒー…おんもしれぇ…」 ガクガク

 

萃「さ、流石勇儀だよ…」 ガクガク

 

勇「あんたら笑い過ぎ(パクッ)かっら!!!」 バヴォッ!!

 

麟・萃

「「だはははははっ!!!?w」」

 

魔「はぁ…やれやれ(パクッ)うっま♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、今回から方向性の変わった節分の日イベントは大成功!

 

博麗神社にも多額の賽銭、御朱印やお守りも飛ぶように売れた。ちなみに、今回のイベント売り上げもほんの少し頂いてます。

 

そして、今回のイベント優勝者は…

 

〖華月麟のチリビーンズ店〗

 

だ!圧倒的売り上げ、2位と3位を大きく差をつけるほどの売り上げだった。

 

麟「チリビーンズ、感想は?」

 

 

魔「うまから!」

 

霊「死」

 

妖「怨霊なら成仏させられる」

 

勇「口から炎が出るくらい(物理的)美味い」

 

麟・萃

「「実際に炎を吐いてたじゃんか」」




学校の給食では

〖チリコンカン〗

という名前で提供されていました。
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