華月麟の幻想記   作:華月麟

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事八日(ことようか)

麟「なるほど…今日は厄日だったから霊夢の御札が効かなかったのか…」

 

華「そうです。今日は事八日と言って、年末年始の神聖な期間が終わり、人間の世の一年が始まる日なのです」

 

魔「へ~、つまり正月ムードの終わりを意味してるってわけか」

 

華「その通り!」

 

妖怪退治から戻って来ていた麟は、華扇に『霊夢の御札が妖怪に効果なし』の一報を入れ、その理由について魔理沙と一緒に教えてもらっている最中だった。

 

麟「でも、事八日が妖怪達の襲撃とどう関係するんだ?」

 

華「昔から、こういう節目には魔が潜みやすいの。神様の力が弱まってしまうから…」

 

霊「節分の日に少し似てるわね」

 

華「あと…なんでか分からないけれど、この日だけは一つ目の妖怪が出るって有名よ」

 

霊「一つ目の妖怪…あっ!?だから小傘が今日に限って出て来たのね!?」

 

魔「小傘…あいつって一つ目の妖怪か?」

 

麟「さぁ…?」

 

霊「それにしても…事八日とは厄介な日ね。私の封魔針も折れたのは何かしら関係があるのかしら」 クルクル

 

華「霊夢、その曲がった針は何?」

 

霊「私がよく使う、封魔針よ」

 

華「妖怪退治に針?聞いた事無いわね」

 

霊「前から使ってたわよ。御札は能天気な妖怪には効きづらい、雨にも風にも弱いって欠点があるからね」

 

麟「そうなんだ?てっきり、殺傷力が高いから使っていたのかと…」

 

霊「それもあるわ。でも実は、針って神様に繋がる事から、妖怪にも効果が高いのよ」

 

麟「へぇ~…」

 

魔「れ、霊夢から巫女っぽい発言が出てくるとは思わなかったぜ」

 

霊「ムッ…」 ビッ!!!

・曲がった針を投げる

 

魔「うわぁっ!?」 バッ!!

 

ビビビッ!!!

・魔理沙のすぐ真横に全部刺さる

 

麟「おいおい…」

 

魔「び、びっくりした…!」 バクバクバク…

 

華「霊夢…妖怪に投げた針がどうして曲がったのか、分かっているわよね?」

 

霊「え、ええ…」

 

麟「ん?どゆこと?」

 

華「今日は"針供養"の日、針を休ませなきゃいけない日でもあるのよ」

 

麟「あ、そうなの!?」

 

魔「だから封魔針が曲がったのかぁ…」

 

霊「すっかり忘れていたわ…」 ゴソゴソ

 

麟「おい霊夢、何を取り出そうと…」

 

コトッ

 

プルンッ☆

 

麟・魔

「「豆…腐!?」」

 

霊夢はどこからともなく豆腐を取り出したが、それはただの豆腐ではなく…

 

 

プス

 

 

霊「これで30本目」

 

大量に曲がった針が刺されている豆腐だった。…呪われそう

 

魔「と、豆腐がなんて無残な…」

 

麟「豆腐に針を刺すのは、ちゃんと意味があるんだよな?」

 

霊「妖怪に使う針だから、針にも良くない霊が宿っていたりするのよ。それを除霊ずるには豆腐が良いと思って」

 

麟・魔

「「その心は?」」

 

霊「節分で豆を使うでしょ?大豆にはそういう効果があるから豆腐を選んでいるのよ」

 

麟「ま、まあ分からなくはないけど…」

 

魔「実際のところはどうなんだ?」

 

華「柔らかい物に刺して針を休ませるというのは間違ってないわ」

 

麟「そーなのかー」

 

魔「でも…この針達…」

 

ボロッ…

・劣化が激しめ

 

霊「結構ボロボロなのよねぇ…」

 

華「もう休ませてあげる方が私的には良いと思うわよ…?」

 

麟「再利用のし過ぎも良くないしな」

 

魔「この針ってどこで仕入れてるんだ?」

 

霊「さあ?私が妖怪退治をし始める時から神社に置いてあったから使ってるってだけだもの」

 

麟「先代の巫女が残した遺産…ってとこかな」

 

霊「かもね…」

 

麟「しかし…だ」

 

華「?」

 

 

ズズズズズ…

 

ブワッ!!

 

 

麟・霊・魔・華

『(ピリッ…)来る…!』

 

まだ諦めていなかった妖怪やら怨霊達が再度襲撃に来たのだ。

 

魔「おいおいおい…明らかに数が増えてるぞ…?」

 

華「懲りないわねぇ…」

 

霊「メンドクサ…」

 

麟「ちょうどいい。今、俺は無性にイライラしてたところなんだ♪」

 

魔「ワァ…ナンテコワイエガオ…」

 

麟「魔理沙、ついてこい。俺が本当のビームってやつを見せてやるよ」 スタスタスタ

 

魔「マジで!?」 キラキラ!!

 

霊「て、手伝いましょうか?」

 

麟「お前は休んでな」

 

麟は魔理沙にある物を見せる為に、単独で妖怪達の元へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ…!!

 

麟「ふん…」

 

魔「ワクワク!!」

 

 

 

 

オォォォォォォォォォォォォッ…!!!

 

小傘

「再トライするぞ~っ!!」

 

 

 

 

全員性懲りもなく、博麗神社へと突き進む。

 

麟「…Good to see you, guys. Taking care of all of you...is also a part of my job.」

(よぉ雑兵共。お前らの相手をするのは、俺の仕事なんでね)

 

魔「…なんて?」

 

麟「Henshin!」 カッ!!

 

魔「ドワッ!!?」

 

 

 

オォォォォォォォォォォォォッ…

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

麟「It's showtime!」

(ショーの始まりだ!)

 

 

小傘

「(キキ-ッ!!)アイエー!?麟サンナンデ!?」

 

 

麟「(バッ!!)バスターライフル!!」

 

 

パァァァ…

 

 

【挿絵表示】

 

 

ジャキンッ!!

・両腕に装備

 

 

魔「おお!!」 キラキラ

 

 

バッ…ガキンッ!!

 

 

麟は、二丁のバスターライフルを連結させる。

 

麟「バスターライフル、エネルギーイン!!」

 

 

ピコンッ…

 

ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!

 

 

連結されたバスターライフルは、徐々に高エネルギーが充填されていく…。

 

怨霊達

『!?』

 

麟「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

 

小傘

「な、なんか嫌な予感!?」

 

魔「なんか凄そうな予感!!」

 

 

カッ!!

・充填完了

 

 

Full charge

 

 

麟「FIRE!!」

 

 

CELL BURST!!

 

 

ズドンッ!!

 

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

小傘

「ぎ、ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

 

 

カッ…!!

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

ビュオォォォォォォォォォォォォォォッ…!!

 

小傘や他の妖怪達は、あっさり麟の放ったレーザーに飲み込まれて退治されてしまった。その時間、僅か3分!これが本当の3分クッキングである。(違います)

 

魔「す、すげぇ…!!マスタースパークなんかを遥かに上回るレーザーだぜ…!!」

 

麟「Mission complete」

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