~白玉楼~
妖「着きました、ここが白玉楼です」
博麗神社を後にして20分くらいかな?ようやく、白玉楼へと到着した。今まで見てきた屋敷とは違って、The日本と言った感じの屋敷だった。うーん…これはこれでアリだね。
それともう1つ気になった事がある。
麟「そこら辺にふよふよ浮いてんのはなんなの?あと、妖夢の傍にいるそれも」
前々から気になってはいた事だ。冥界だから魂がそこら辺に漂ってんのかね?
妖「あぁ、あれは次の転生先待ちの魂ですよ。あと、私の傍にいるこの子は私の半霊です」
麟「ふーん…」
魂は理解出来たけど、半霊ってなんなんだろう?有識者求むとはまさにこの事だな。
タッタッタッタッ
奥から駆け足の音が聞こえてきた。しかもだいぶ急いでる感じの足音だ。
ガララッ!
幽「いらっしゃい麟♪」 ギュッ
麟「幽々子さん!?いきなり過ぎませんかねぇ!?」 アタフタ
足音の正体は幽々子さんだった。幽々子さんが俺を出迎えに来てくれた思ったら、いきなり抱きしめられてさあ大変。
妖「幽々子様…いきなりは客人に失礼ですよ?」
幽「あら?そうだったかしら、嬉しくてつい♪」 パッ
妖夢にそう指摘され、あっさり離してくれた。この前よりかは落ち着いた雰囲気を感じる。
麟「あ、今回は白玉楼に招いてくれてありがとうございます。特にお土産とかは買ってないんで申し訳ないです…」
幽「お土産なんて要らないわ♪私が急に貴方を誘ったのが悪いから。それに…貴方が来てくれただけで私は大満足なのよ♪後、敬語なんか使わなくて結構よ?」 ギュッ ムニュ♡
そう言ってくれるのは凄くありがたいんだが…また抱きしめられてる。しかも俺の右腕が…言いづらいけど、胸に挟まれてる…。
麟(この人には躊躇いと恥じらいを覚えて欲しいんですが…)
幽「さあさあ♪中に入って一緒にお茶しながら花見をしましょ?妖夢、1番いい茶葉でお茶を淹れて。それと1番美味しい茶菓子も用意して」
流れるような無理難題を妖夢に押し付けていく…俺でなきゃ聴き逃しちゃうね。
妖「かしこまりました、直ぐにお持ちしますので。麟さんはゆっくりしていってください♪」 ペコリ スタスタ
妖夢は俺にそう言ってお辞儀をすると急いで中へ入り、お花見の為の茶菓子とお茶の準備をしに行った。すげぇ…まさに文武両道ってやつなのかも?しかもまったく焦る様子すら無かった。
幽「早く、早く♪」 グイーッ
麟「わ、分かったから!」
幽々子さんに腕を引っ張られ、白玉楼の中へ上がっていく。
~冥界と地上の結界付近~
ガキィィィン…!!
紫「なんて、強力な結界なの!?」
藍「邪魔はさせないという意志を感じます…」
霊「麟…」
私達は冥界への入口前で立ち往生していた。
冥界の主である西行寺幽々子が、自分の計画の邪魔を誰にもさせない為に強力な結界を張り、外部から侵入させないようにしていた。
…それもあるけどもしかしたら
霊「もしかして、麟を逃がさないようにもしてるのかしら?」
藍「どういう事だ?」
紫「なるほどね…ここに強力な結界を張れば我々は通る事が出来ない、麟は冥界から出る事が出来ない…考えたわね…幽々子」
もし、麟に結界を破壊出来るほどの力が無ければ、確実に冥界に閉じ込めることが出来る。中々の策士ね、冥界の主は。
霊「2人共どいて!〖夢想封印〗!!」 キィィィィィィン…!!
藍「待て!?まだ我々の退避が!?」
紫「藍!!」 グイッ!
・スキマに藍を引っ張り退避
藍「うわっ!?」
霊「はぁ!!」 カッ!!
ドガァァァァァァァンッ!!
霊「どう!?」
(これで割れたかしら!!?)
モクモク…
だんだんと煙が晴れていき…
ヌッ
紫「お見事よ霊夢。結界が破壊されたわ」
ヌッ
藍「スペルカードを発動するならもっと早く言いなさいよ!」
霊「そんな事してる時間が無いからこうしてるのよ!!」 ガゥッ!!
紫「藍、私達も行くわよ!」 ビュゥッ!!
藍「はっ!」 ビュン!!
麟は冥界になんか絶対に渡さない!!必ず、黄泉竈食を阻止してみせるわ!待ってなさい…西行寺幽々子!!