華月麟の幻想記   作:華月麟

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義母へのValentine's-Day

~マヨヒガ~

 

 

ザッザッザッ…

 

 

麟「さて…ここさえ渡してしまえば、後は博麗神社だけだ」

 

 

幻想郷のあらゆる場所にバレンタインチョコを渡し続けけた麟、残す場所は八雲家と博麗神社のみとなった。

 

ちなみに八雲家の家の場所は本来、八雲家と摩多羅隠岐奈以外に知る者はいないのだが、八雲紫の義理息子でもある麟は、幻想郷の人間で唯一八雲家の場所を知っている存在でもある。

 

(霊夢でさえも、八雲家の場所は知らない)

 

 

~八雲家~

 

 

ザッ…

 

麟「着いたぞ、八雲の家!」

 

 

ガララッ

 

 

麟「ただいま~」

 

藍「おや麟、お帰りなさい♪今日は何しに来たんだ?」

 

麟「ちょいと用があってね」

 

藍「そうかそうか♪紫様もお喜びになるだろう、ゆっくりしていきなさい♪」

 

麟「は~い」

 

さてさて、ここで不思議に思った事があるだろう…そこの君達。何故、彼が八雲の家に上がる際に『お邪魔します』ではなく『ただいま』と言ったのか!

 

説明しよう!

彼が八雲家に保護されてから、八雲の家は彼の家的な存在となった。彼が博麗神社に居候するする際に、別れ際八雲紫から

 

紫『麟、この家は貴方にとっては実家同然…だから、いつでもここに足を運んでちょうだいね?あと、家に上がる時は『お邪魔します』ではなく『ただいま』という事!ここは貴方の家なんだから♪』

 

という約束をしたのが理由である。

それ故に、彼は今でもここに来る際は『ただいま』と言い続けている。

 

 

~居間~

 

ザーッ

 

麟「紫さん、ただい…」

 

 

隠「やあ麟君!」

 

 

麟「ゲェッ!!?隠岐奈!?」

 

居間に入ると、何故かそこには義母ではなく天敵がこたつに入ってくつろいでいた。

 

紫「あら麟、おかえりなさい♪」

 

橙「おかえりなさ~い!♪」

 

麟「ア、ヨカッタ…」

 

ちゃんと八雲家の面々も隣でくつろいでいた。

 

隠「はっはっはっ!ここで君に会えるとは私も運が良いね!新年の幸先は良さそうだ」

 

麟「俺はお前の顔を見てしまったから幸先は悪そうだよ」

 

隠「つれない事を言うねぇ?後戸の国はいつでも君を歓迎だ!」

 

麟「俺を手に入れたいなら、まずは紫さんを口説いてからだと思うよ」

 

紫「隠岐奈、貴女に麟はやらないわよ?絶対に」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

隠「おうおう…別にちょっとしたジョークじゃないか…」 ステイステイ

 

麟・紫

「「てめぇ(隠岐奈)のジョークはジョークで済まないんだよ(のよ)」」

 

隠「oh…酷い事言うねぇ…?」

 

麟「お前が俺の過去をバラした事、許してないからな」

 

隠「その節は申し訳ございませんでした…」 ドゲザー

 

麟は隠岐奈の事が幻想郷で1番嫌いだそうで。

 

紫「麟が許しても、私は許さないわよ?」

 

隠「ヒーッ!!?」

 

<ユルシテ!! イヤデス♪

 

麟「はぁ…」

 

橙「麟さん、今日は何しに来てくれたんですか~?」

 

麟「あそうだ、バレンタインチョコを渡しに来たんだよ」

 

藍「(スタスタ)バレンタインチョコを?わざわざその為に来たのか?」

 

麟「自分の足で直接赴いた方が良いかなって」

 

藍「相変わらずお前は律儀だな」

 

隠「麟君!私の分はあるのかね!?」

 

麟「お前、後戸の国に居なかっただろ?だから里乃と舞にあげちゃった」

・冗談

 

隠「ガーンッ!!?」

 

麟「代わりにマシュマロならくれてやってもいいよ」

・これも冗談

 

隠「マシュマロをくれるのかい!?」 キラキラ

 

紫「あら…確かバレンタインのマシュマロ、意味は『貴女が嫌い』じゃなかったかしら?」 ズズズ…

 

麟「正解」

 

隠「ガーンッ!!!」

 

隠岐奈のメンタルは瀕死寸前だぁ!

 

隠「う、うわぁん!!(ガチ泣き)」 ピエェェェェッ!!

 

藍・橙

「「泣いちゃった…」」

 

麟「嘘だよ嘘。お前の分はちゃんとあるから、いい歳した神様が泣くなよ…(汗)」

 

隠「ヤ、ヤッタァ」

 

紫「声ちっさ」

 

麟「てことで、まずは橙からあげる」

 

橙「わぁい!」

 

麟「ハッピーバレンタイン♪」

 

橙「これはガトーショコラですか?」

 

麟「そうだよ。あとこれはおまけのチョコね♪」

 

橙「箱を開けて、中を見ても!?」

 

麟「どうぞどうぞ♪」

 

橙「(パカ)わぁ…!お魚と猫の形のチョコがいっぱいだぁ!ありがとうございます!」

 

藍「ははっ♪よかったな橙♪」

 

麟「はい、次は藍さんの分。ハッピーバレンタイン♪」

 

藍「ありがとう麟。それにしても…随分と美味しそうに出来てるな」

 

麟「これでも色々料理はしてるからね。あと、橙と同じようにチョコを」

 

藍「さてさて…私のチョコはどんな形かな?(パカ)ほお、狐のチョコにお稲荷さんの形をしたチョコか!」

 

麟「稲荷の形にするの、とっても大変でした」

 

藍「お疲れ様♪」

 

麟「次、隠岐奈」

 

隠「はいはい!」

 

麟「ハッピーバレンタイン」

 

隠「ほお、ガトーショコラに箱に入ったチョコ。果たして箱の中身はなんじゃらほいっと!(パカ)おお…私らしい扉の形をしたチョコか。しかも様々な色の扉じゃないか」

 

麟「全部違う味だから、楽しんで」

 

隠「食べるのもったいない…」

 

麟「食いもんだから腐る、だから食え」

 

隠「はぁい…」

 

麟「最後、紫さん」

 

紫「はぁい♪」

 

麟「はい、ハッピーバレンタイン♪」

 

紫「ありがとう♪…あら、私には3人みたいなチョコは無いのかしら?」

 

麟「無いよ」

 

紫「えぇっ!?」 ガーンッ!!

 

隠「はっはっはっ!君も嫌われたかな?」

 

紫「うっさい!」

 

麟「その代わり」

 

紫「…うん?」

 

麟「(ゴソゴソ…)これをあげる」

 

紫「これって…」

 

麟が紫の為だけに用意したもう一つのサプライズは…

 

紫「赤のカーネーション!?」

 

カーネーションの花束だった。

 

麟「紫さんには…いや、義母さんにはこれを渡そうって思ってたんだ」

 

紫「どうして…赤のカーネーションを私に?」

 

麟「赤のカーネーション…花言葉は」

 

 

「「母への愛」」

 

 

 

紫「…!」

 

麟「だからね♪」

 

隠(なるほど…紫に相応しい花言葉だな…)

 

紫「藍…隠岐奈…」

 

隠「ん?」

 

藍「は、はい?」

 

紫「どうしよう…私…泣きそうだわ…」 ウルウル…

 

隠・藍

「「いや、既に泣いてるけど(ますけど)?」」

 

紫「麟~!(泣)」 ダキッ!!

 

麟「[ダキッ!!]ンブッ!!?」

 

紫「貴方に出会えてよかったわ!!(大泣)」 ダバダバダバ!!

 

麟「泣きすぎ泣きすぎ泣きすぎ!!(汗)」

 

紫「オ~イオイオイオイオイ!!」

 

 

 

隠「…彼女も、色々と変わったものだね」

 

藍「そりゃあ…義理息子が出来てしまったら、誰でも変わると思いますよ?」

 

隠「私も息子が欲しいな!彼を貰えないかな?!」

 

藍「紫様と純狐様を相手に出来るなら…考えてみては?」

 

隠「紫はともかくとして…純狐はマズいなぁ…」

 

藍「なら、諦めてください」

 

隠「はい…」

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