華月麟の幻想記   作:華月麟

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バレンタインの翌日は、涅槃会の日らしい


涅槃会

霊「ふっふふ~ん♪」 シュッシュッ

 

 

ロマンチックなバレンタインデーを過ごした翌日、霊夢は起床して早々に麟から貰った薔薇の手入れをしていた。それはもう、凄く嬉しそうに

 

魔「…」

 

そして、博麗神社に来ていた魔理沙をガッツリ放置するくらいには。

 

霊「それで?何の話だったっけ?」

 

魔「涅槃会(ねはんえ)だよ、涅槃会」

 

霊「ああ、お釈迦様の入滅の日にやるイベントでしょ?」

 

魔「そうだよ」

 

霊「入滅ってお葬式の日の事を意味しているのよ?そんな日にはしゃぐなんてどうかしてると思うけど…仏教の程度が知れるわね」

 

 

スタスタ

 

麟「へえ、霊夢にもそういう考え方は持ってたんだ?」

 

 

霊「あ、麟。おはよう♪」

 

魔「よう麟!おはようさん」

 

麟「おはようさん。なんだか面白そうな話をしてたから混ざりたくなってな」

 

霊「面白そうって、大した話はしてないわよ?」

 

麟「まあいいから話の続きを聞かせてくれよ」

 

魔「お、そうだな♪それでよ、仏教でいう入滅ってのは〖完全に煩悩を消滅させた〗っていう、目出度い事でもあるらしいな」

 

麟「ほへ~…そうなんか」

 

霊「で?その涅槃会がどうかしたわけ?あ、2人共お茶どうぞ」

 

麟「サンキュー♪」

 

魔「サンキュ♪いやな?命蓮寺では毎年、この涅槃会をイベントとして色々とやってるみたいなんだが、今回は一味違うみたいでよ」

 

麟・霊

「「一味違う?」」

 

魔「涅槃仏って知ってるか?」

 

麟「いんや」

 

霊「全く」

 

魔「はぁ…お釈迦様が亡くなった時の様子を表した大仏らしいぜ。皆、それを一目見ようと命蓮寺に集まってるみたいだ」

 

麟「亡くなった時の様子を表した大仏様かぁ…」

 

霊「それを目当てに集まるなんて…意外と里の人達って信仰心深いのかしらね~」 ズズズ…

 

魔「いや…実はそうじゃなくてな…」

 

麟「うん?違うのか?」

 

魔「ああ…なんでもその仏像がバカみたいにデカいらしくてな?里の皆はその大仏を"命蓮大仏"って呼んでんだとさ」

 

麟「命蓮…」

 

霊「大仏…?」

 

 

 

~命蓮寺~

 

 

ガヤガヤ…

 

 

華扇

「凄いわね…こんなに賑わっているなんて…」

 

涅槃会のイベントを開催している命蓮寺では、まるでお祭りのような賑わいをしていた。とても入滅に開催しているイベントとは思えないほど。

 

華「涅槃会のイベントが、こんな俗っぽいもので良いのかしらねぇ?(チラッ)…ん?」

 

 

ゾロゾロ…

 

 

命蓮寺の先には、とてつもない長蛇の列が出来上がっていた。

 

華「皆の目当ては、あの列の先にあるわけね…」 ソサクサ…

 

華扇は人里の人達が並んでまで見ようとしている何かが気になり、列に並ぶが…

 

 

 

~30分後~

 

 

モタモタ…

 

ギュウギュウ…

 

華「長いし…苦しい…」

 

列の進みは悪く、押しつぶされそうになっている。

 

 

バッ!!

 

 

華「っはぁ…!苦しかった…」

 

そしてようやく目的の場所に辿り着くと…

 

華「こ、これは…!?」

 

 

デェェェェェェェェェェェェェェェェェン!!!!

・でっけぇ大仏

 

 

それはもうとてつもなく大きい涅槃仏が、命蓮寺の裏手に存在していたのだった。

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