華月麟の幻想記   作:華月麟

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彼女の魂は何処へ・2

場面は変わって天子・麟サイドは…

 

 

~華扇の屋敷~

 

 

 

天「着いた着いた!」 スタッ

 

麟「(スタッ)こ、ここは…?」

 

天「あの仙人の屋敷だ」

 

麟「華扇の屋敷?」

 

天「ああ」

 

華扇の屋敷に赴いていた。

 

麟「なんであいつの屋敷なんかに来たんだ?」

 

天「だって、あいつは麟と胡散臭い賢者の次くらいに霊夢には詳しいだろ?今回の件であいつも動いていいはずなのに、あいつの姿を全く見てないからなんでだろうなって思わないか?」

 

麟「い、言われてみれば…あいつの姿を最近見てないな」

 

実はここ最近(約2週間程度)、華扇の姿をめっきり見なくなったのだ。天子はそこが何か匂うと踏み、麟と一緒に華扇の屋敷へやって来ていた。

 

コンコンッ

 

シーンッ…

 

天「ノックしても無反応…か」

 

麟「無反応じゃ、扉の鍵も開いてないだろうし…」

 

天「んじゃ窓から入りますかね」 ヨジヨジ

 

麟「お、おい…!?」

 

天子は慣れた動きで屋敷の窓まで登っていった。

 

天「さ~て…お邪魔しま~」 スーッ…

 

窓を開けようと手を伸ばした瞬間

 

 

ビリィッ!!!

 

 

天「ビリっときたぁぁぁぁっ!!?(フラッ…)あわわわわわわっ!?」

 

ヒュ~ンッ…

 

麟「ファッ!?」

 

外部からの侵入を防ぐかのように、窓には高圧電流のような結界が張られていた。結界の攻撃を貰った天子はバランスを崩し…

 

 

ヒュゥゥゥゥ…

 

バターンッ!!

 

 

天「いってぇっ!!!」

 

あえなく地面へ叩き落されてしまった。

 

麟「(バッ!)大丈夫か!?」

 

天「てててててて…だ、大丈夫だ…。けど…これではっきりした」

 

麟「はっきりした?何がだ?」

 

天「おそらくだが、全ての扉…窓にただの鍵じゃなくて"強い封印"又は"結界"みたいなのが張られてる。その理由が何故か…麟は分かるか?」

 

麟「強い封印又は結界…まさか、中から外へ逃がさない為に…!?」

 

天「そう…長期間留守にする事を事前に決めていたのか、はたまたこの屋敷内で何かが行われているのか…怪しいと思うだろ?」

 

麟「もし…何かを逃がさない為だとしたらそれは…」

 

 

麟・天

「「人間の生霊…!」

 

 

麟と天子は、互いに同じ答えへと導かれていた。

 

天「しか~っし!問題もあるんだなぁこれが」

 

麟「問題?」

 

天「強力な封印が施されてるというのならば…そう簡単にその封印は解けないだろ?」

 

麟「あ~…だな」

 

天「仕方ない…非常事態だからこいつを使うしかないか」 ガシ

 

 

「「緋想剣!!」」 バヴオォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

麟「緋想剣なら…扉の封印も壊せるか?」

 

天「緋想剣の方が上手か、はたまた仙人の封印が上手か…五分五分かもな」

 

麟「それでも頼む」

 

天「おう!」

 

 

 

 

 

ザッ…!!

 

 

天「(キッ!!)緋想剣よ!全人類の緋想を以って、目の前に立ちはだかる邪壁を切り裂け!」 ドウッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバァッ…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社の倉庫~

 

 

 

魔「どうだ?何か手掛かりにでもなりそうなもんは見つかったか?」

 

 

あ「いいえ全く~…」

 

針「ただただ埃っぽい…!」

 

早「特に手掛かりは無しですねぇ…」

 

魔理沙ペアの方はというと、博麗神社の倉庫を漁って霊夢の手がかりを探していたが…特に何の成果も得られなかったようだ。

 

魔「倉庫は何も無し…か。でも、私の方は手掛かりっぽいのは見つけたぜ」

 

早・あ

「「本当ですか!?」」

 

針「どこで見つけたの!?」

 

魔「博麗神社の本堂だ。着いて来てくれ」 スタスタ

 

 

 

 

 

~博麗神社本堂~

 

 

ここは博麗神社の本堂。普段、滅多にここを開ける事は無い為、守矢神社の本堂とは違い何も無い殺風景な部屋でもある。

 

早「ここが博麗神社の本堂…」

 

あ「私も始めて来ました!」

 

針「私も博麗神社に住み着いてから何年か経つけど…ここは初めて来たな~。…てか」

 

 

早・あ・針

『薄暗~い…』

 

 

本堂は全て扉が閉め切っており、一切の光すら差し込んでいない状況。

 

魔「まあ…そうだろうな」

 

針「それで?魔理沙は何を見つけたの?」

 

魔「ああ、ここの柱を触ってほしいんだ」

 

早「柱を?」 スッ…

 

サワサワ…

 

あ「ワゥ?特に何もないような…」

 

ザラザラ…

 

針「あれ待って…ねえ早苗、ここら辺さ…なんかギザギザしてない?」

 

早「ここら辺…?(ザラザラ…)本当だ…!あうんちゃんもここ触ってみて!」

 

あ「(ザラザラ…)本当ですね!?何か…爪みたいなものでつけられたような…」

 

魔「極めつけはこれだ」

 

カチッ…

 

パァァァ…

 

早「…こ、これは!?」

 

魔理沙がミニ八卦炉で本堂を明るく照らすと

 

 

オォォォォォォォォォォォォッ…

 

ボロッ…

 

 

針「な、何このおびただしい量の大きなひっかき傷みたいなのは…!?」

 

あ「しかもそれなりに大きいです…!」

 

早「し、しかもこれって…!(ペラ…)霊夢さんがよく使っている御札…!?」

 

博麗神社の本堂は、大量のひっかき傷にボロボロになった霊夢の御札が散乱していた。

 

早「魔理沙さん…これって…!?」

 

魔「ああ…おそらくだが、霊夢はこの本堂内で」

 

 

 

「「"何か"と戦っていたのかもしれない…」」

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