場面は変わって天子・麟サイドは…
~華扇の屋敷~
天「着いた着いた!」 スタッ
麟「(スタッ)こ、ここは…?」
天「あの仙人の屋敷だ」
麟「華扇の屋敷?」
天「ああ」
華扇の屋敷に赴いていた。
麟「なんであいつの屋敷なんかに来たんだ?」
天「だって、あいつは麟と胡散臭い賢者の次くらいに霊夢には詳しいだろ?今回の件であいつも動いていいはずなのに、あいつの姿を全く見てないからなんでだろうなって思わないか?」
麟「い、言われてみれば…あいつの姿を最近見てないな」
実はここ最近(約2週間程度)、華扇の姿をめっきり見なくなったのだ。天子はそこが何か匂うと踏み、麟と一緒に華扇の屋敷へやって来ていた。
コンコンッ
シーンッ…
天「ノックしても無反応…か」
麟「無反応じゃ、扉の鍵も開いてないだろうし…」
天「んじゃ窓から入りますかね」 ヨジヨジ
麟「お、おい…!?」
天子は慣れた動きで屋敷の窓まで登っていった。
天「さ~て…お邪魔しま~」 スーッ…
窓を開けようと手を伸ばした瞬間
ビリィッ!!!
天「ビリっときたぁぁぁぁっ!!?(フラッ…)あわわわわわわっ!?」
ヒュ~ンッ…
麟「ファッ!?」
外部からの侵入を防ぐかのように、窓には高圧電流のような結界が張られていた。結界の攻撃を貰った天子はバランスを崩し…
ヒュゥゥゥゥ…
バターンッ!!
天「いってぇっ!!!」
あえなく地面へ叩き落されてしまった。
麟「(バッ!)大丈夫か!?」
天「てててててて…だ、大丈夫だ…。けど…これではっきりした」
麟「はっきりした?何がだ?」
天「おそらくだが、全ての扉…窓にただの鍵じゃなくて"強い封印"又は"結界"みたいなのが張られてる。その理由が何故か…麟は分かるか?」
麟「強い封印又は結界…まさか、中から外へ逃がさない為に…!?」
天「そう…長期間留守にする事を事前に決めていたのか、はたまたこの屋敷内で何かが行われているのか…怪しいと思うだろ?」
麟「もし…何かを逃がさない為だとしたらそれは…」
麟・天
「「人間の生霊…!」
麟と天子は、互いに同じ答えへと導かれていた。
天「しか~っし!問題もあるんだなぁこれが」
麟「問題?」
天「強力な封印が施されてるというのならば…そう簡単にその封印は解けないだろ?」
麟「あ~…だな」
天「仕方ない…非常事態だからこいつを使うしかないか」 ガシ
「「緋想剣!!」」 バヴオォォォォォォォォォォォォッ!!!
麟「緋想剣なら…扉の封印も壊せるか?」
天「緋想剣の方が上手か、はたまた仙人の封印が上手か…五分五分かもな」
麟「それでも頼む」
天「おう!」
ザッ…!!
天「(キッ!!)緋想剣よ!全人類の緋想を以って、目の前に立ちはだかる邪壁を切り裂け!」 ドウッ!!
ズバァッ…!!!
~博麗神社の倉庫~
魔「どうだ?何か手掛かりにでもなりそうなもんは見つかったか?」
あ「いいえ全く~…」
針「ただただ埃っぽい…!」
早「特に手掛かりは無しですねぇ…」
魔理沙ペアの方はというと、博麗神社の倉庫を漁って霊夢の手がかりを探していたが…特に何の成果も得られなかったようだ。
魔「倉庫は何も無し…か。でも、私の方は手掛かりっぽいのは見つけたぜ」
早・あ
「「本当ですか!?」」
針「どこで見つけたの!?」
魔「博麗神社の本堂だ。着いて来てくれ」 スタスタ
~博麗神社本堂~
ここは博麗神社の本堂。普段、滅多にここを開ける事は無い為、守矢神社の本堂とは違い何も無い殺風景な部屋でもある。
早「ここが博麗神社の本堂…」
あ「私も始めて来ました!」
針「私も博麗神社に住み着いてから何年か経つけど…ここは初めて来たな~。…てか」
早・あ・針
『薄暗~い…』
本堂は全て扉が閉め切っており、一切の光すら差し込んでいない状況。
魔「まあ…そうだろうな」
針「それで?魔理沙は何を見つけたの?」
魔「ああ、ここの柱を触ってほしいんだ」
早「柱を?」 スッ…
サワサワ…
あ「ワゥ?特に何もないような…」
ザラザラ…
針「あれ待って…ねえ早苗、ここら辺さ…なんかギザギザしてない?」
早「ここら辺…?(ザラザラ…)本当だ…!あうんちゃんもここ触ってみて!」
あ「(ザラザラ…)本当ですね!?何か…爪みたいなものでつけられたような…」
魔「極めつけはこれだ」
カチッ…
パァァァ…
早「…こ、これは!?」
魔理沙がミニ八卦炉で本堂を明るく照らすと
オォォォォォォォォォォォォッ…
ボロッ…
針「な、何このおびただしい量の大きなひっかき傷みたいなのは…!?」
あ「しかもそれなりに大きいです…!」
早「し、しかもこれって…!(ペラ…)霊夢さんがよく使っている御札…!?」
博麗神社の本堂は、大量のひっかき傷にボロボロになった霊夢の御札が散乱していた。
早「魔理沙さん…これって…!?」
魔「ああ…おそらくだが、霊夢はこの本堂内で」
「「"何か"と戦っていたのかもしれない…」」