華月麟の幻想記   作:華月麟

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突破口と大事件

~華扇の屋敷~

 

 

ズバァッ!!ズバァッ!!ズバァッ!!

 

ガギュウンッ!!ガギュウンッ!!ガギュウンッ!!

 

 

麟・天

「「はぁ…はぁ…はぁ…全っ然ビクともしない…!」」 グッタリ

 

 

華扇の屋敷のあらゆる扉や窓に強固な封印術が張られていたので、天子の緋想剣で扉を斬ったものの…華扇が施した術はあまりにも強固で、扉に傷1つもつける事が出来なかった。

 

麟「くっそ…!!」 ジャキンッ!!

 

 

【挿絵表示】

 

 

ズドンッ!!ズドンッ!!ズドンッ!!

 

バタフライバスターBを何発も扉へ放ってみるも…

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

扉は傷1つつかず…

 

麟「なら…(ジャキンッ!!)クジャク!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

キィィィィィンッ…ズドアッ!!!

 

 

ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!

 

ドガァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

麟「ど、どうだ!?」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

スマッシャーモードのクジャク・一斉放射でも、術は壊れるどころか傷1つ無かった。

 

麟「くそっ!」

 

天「緋想剣でもそれ以外でも傷付かず…か。なんて頑強な術だ…」

 

麟「でも…これで華扇の奴が黒なのは間違いない!あいつ…とっ捕まえて八つ裂きにしてやる!!」

 

天「そう意気込むのは良いけど…扉が開かないんじゃどうしようも…」

 

麟「ない…よなぁ…」

 

なんとか術を破壊する方法はないものかと考え込んでいると…

 

 

スタスタ…

 

小町

「おうおう、なんだか八方塞がり的な状況だねぇ」

 

 

麟「小町!」

 

天「意外に早かったな?」

 

映姫に霊夢の件を聞いて来た小町が、華扇の屋敷へと駆けつけてくれた。

 

小町

「えっと、どういう状況だい?」

 

麟「華扇の奴が屋敷全体に強力な封印術をかけたせいで、全く開かないって状況だ…」

 

小町

「天人の緋想剣でもかい?!」

 

天「残念ながらダメだった…が、お前が来てくれたおかげで話は進みそうだ♪」

 

麟・小町

「「え?」」

 

天「(スタスタ ズイィッ…)なあ死神、お前の能力は確か〖距離を操る程度の能力〗とかだったよな?」

 

小町

「そ、それがなんだって言うんだい…?」

 

天「(クイクイ)この扉の"厚さ"を、うんと引き延ばすだろ?」

 

小町

「ほむほむ」

 

天「で、そうすれば扉と封印に僅かな隙間が生まれるから、私と麟でそこをスパン!ってわけだ」

 

麟「なるほど…扉と封印の距離をうんと離せば、そこから生まれた隙間に侵入して術を破壊しようって魂胆か…!」

 

天「その通り!」

 

麟「お前頭良いな!俺ですらそんな事、思いつかないのに!」

 

天「もっと褒めて褒めて!」

 

麟「凄いぞ天子!」

 

天「わ~いっ!♪」

 

 

<キャッキャッ♪

 

 

小町

「…(汗)オッホン…!つまり、あたいに空き巣の片棒を担げって事かい?」

 

天「ふっふっふ…覚悟は出来ているか?」

 

麟「俺達は出来てる!」 キリッ!

 

小町

「ふっ…上等だ!やってやろうじゃないか!」

 

麟「待ってました!」

 

 

 

 

ザッ…!!

 

 

 

 

小町

「(チャキ…)阿頼耶識を以って…」 ググ…

 

 

 

「「虚空を大空と成せ!!」」

 

 

ズバァッ…!!!

 

 

小町は自身の鎌で扉を斬り…

 

 

ブォン…

 

 

まず、扉と術を目一杯引き離せる特殊空間を創り出した。

 

 

小町

(スッ…パチンッ!!)

 

そして指を鳴らすと

 

 

バラァ…

 

 

麟「おお…!」

 

天「ふうん?♪」

 

小町

「これでどうだい?扉の厚さを可変したよ」

 

扉と扉に施された術が目一杯引き離されたのだ。そして最初に見た扉の向こうには

 

麟「な、なんだあれ?」

 

幾層にも重ねられた鎖の封印術が可視化されていた。

 

天「あんな薄っぺらい板切れ1枚にあれほどの封印術を使うか…」

 

小町

「一体、何をそんなに封じ込めていたいんだかねぇ?」

 

天「さあな?まあ、なにはともあれ…(ギリッ…)これで扉をぶち壊す事が出来るぞ!」 バヴォォォォォォォォォォォォ!!!

 

小町

「麟、あんたも急いで扉をぶっ壊す準備をしな!」

 

麟「言わずもがな…!」

 

 

ガシ!

 

ガキン!!

 

ジャキンッ!!

 

 

「「クジャク、バスターモード!!」」

 

 

ギンッ!!!

 

【挿絵表示】

 

 

小町

「おお!?」

 

ヴゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…

 

麟「出力…最大!!」

 

麟も天子も、扉を破壊する準備は整った。

 

天「麟、行くぞ!」 ドウッ!!

 

麟「ああ!!」 ドウッ!!

 

 

グオォォォォォォォォォッ…!!

 

 

麟・天

「「切り裂けぇっ!!!」」 グァッ…!!

 

 

ザンッ!!!

 

 

 

華扇の屋敷では、遂に突破口が開かれたが…

 

~博麗神社~

 

 

魔・早・あ・針

『霊夢(さん)が居なくなってるぅぅぅぅぅぅぅっ!?』

 

 

ポツン…

・残された結界の縄とオフトゥン

 

 

霊夢の痕跡を探している間に、霊夢の肉体までもが博麗神社から居なくなっていたのだ。だが、霊夢にかけられていた布団がめくれているので…彼女自身か第三者がやって来たのは事実ではある。

 

魔「なんだよ早苗!お前の結界が役に立ってねえじゃねぇか!」

 

針「あっさり連れ去られたぁッ!?」

 

早「い、いいえ…!結界はちゃんと機能していました!」

 

あ「(ジー…)確かに、結界は無傷ですね…」

 

魔「だからなんだってんだ…」 ドスンッ

 

魔理沙は呆れてふてぶてしく寝っ転がった。

 

早「それが何を意味するか…それは…」

 

 

「「霊夢さんは連れ去られた、自分の意思で結界の外へではなく…その場から突如消滅した」」

 

 

早「…とか」

 

魔・針

「「チョットナニイッテルカワカンナイ」」

 

早「…はぁ(汗)」

 

あ「早苗さんの言いたい事はなんとなく分かります…ですが、死体ですらすぐに土へは還りませんよ?」

 

早「死体であればその場に残るはず…でも霊夢さんの身体は無くなってしまった…。つまり、霊夢さんは異次元空間や別の世界に消えてしまったと考えるのが…良いのでしょうか…?」

 

針「つまり麟が使う瞬間移動みたいな?」

 

早「そう!そんな感じ!」

 

魔「瞬間移動ねぇ…?言われてみりゃ、霊夢も麟と同じく不思議な奴だったな…。平気な顔しては瞬間移動したり…出来るのか…?」

 

早「ま、まあいずれにせよ、空間に縛られない人間を結界で囲うこと自体が無駄だったって事になりますよね…」

 

魔「こんな状況だ、私が都合の良い推理をすると…〖霊夢が目を覚まし、寝ぼけながら瞬間移動を使って出かけた〗とかか?」

 

早「ほ、本当に都合が良い推理ですね…」

 

針「じゃあ…逆に都合の悪い推理をすると?」

 

あ「私達が本堂で見たあの傷は、霊夢さんの見張りを本堂に釘付けさせる罠で…霊夢さんの周りを手薄にしたとか…?」

 

早「あっ…」

 

魔「お、おいあうん…それってつまり…」

 

あ「はい…麟さんがもしこのタイミングで帰ってきでもしたら…」

 

針「わ、私達…麟に殺される…!?」

 

 

 

魔・早・あ・針

(サ~~~~~~~…)

 

 

 

4人はただ…この状況を前に

 

『ほぼ確実に、都合の悪い推理が当たって…麟に殺される…!』

 

と推察し、ただただ顔を青ざめる事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~無間地獄~

 

 

 

無間地獄では

 

 

グウゥゥゥゥゥゥ~…

 

 

霊「ダメ…お腹空いた…」 ガクッ…

 

 

お腹が空いた霊夢を

 

 

 

 

?「お腹が空いた…だと?」

 

 

 

 

遠くから眺める人物が1人…闇の中で佇んでいた…。

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