~無間地獄~
霊「(グゥゥゥゥゥゥゥ…)オナカスイタァ…」 グッタリ
無間地獄にを彷徨い続けていた霊夢は空腹が極限まで達し、遂にその場に倒れ込みぐったりしてしまっていた。
ザッ…ザッ…ザッ…
霊(あれ…誰も居ないはずの無間地獄とやらに、誰かが居る…?お迎えが来ちゃったのかな…)
「だ、誰…」
?「何故だ…」
霊「え…?」
?「時間も進まず、永遠に心だけが苦しむはずのこの無間地獄で…お前は腹を空かせているんだ…?」
霊「(グゥゥゥゥゥゥゥ…)う、うるさいわね…誰だってお腹くらい空く事くらいあるでしょうがぁ…!」 プルプル…
?「…何?」
霊「(バッ!!)ああもう!!」 グオッ…!
ガキンッ!!
?「…」
霊夢は『何故腹を空かしている?』という謎の人物からの問いに、遂にやけくそになって雑にお祓い棒を振り回す。そしてその攻撃を、相手は"右腕"で防いだ。
霊「お前が私をここに堕としたんでしょう!?今ここでコテンパンにしてやるわぁ!」
バシバシバシ!!
?「なるほど…存在しないはずの本体が…」
「「私の事が見えているようだな…!」」
ブンッ!!
霊「きゃあ!?」 ドスンッ!
?「ここ無間地獄は、精神だけを閉じ込めてしまう罠。だから何も見えない、何も触れない、飢える事もない、死ぬ事もない、何も出来ずにただただ永遠というだけの虚無を感じる地獄のはず…」 フワァァァァ…
スゥゥゥゥゥゥゥ…
辺りがゆっくりと見えるようになると…見えたのは
コロンッ…
・頭蓋骨
霊「(ビクゥッ!!)き、きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
まるで無縁塚の光景にそっくりな殺風景な場所であった。そこにあるのは頭蓋骨やボロボロに崩れ去った建物のような跡地のみ…。
?「どうやって生身の肉体をこの無間地獄に持ち込んだのかは知らんが…さすがは博麗の巫女と言ったところか!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
霊「あ、あんたは…!?」
暗闇が晴れ、姿が見えるようになった謎の人物の容姿は…
「「茨木華扇!?」」
?「ふっ!」
茨木華扇に瓜二つの"鬼"だった。
霊「こ、この邪気…華扇じゃない…!だ、誰よあんた!?」
?「おっと、自己紹介が遅れたな」
「「我が名は
霊「い、茨木童子…!?」
童「お前を永久にこの無間地獄へ閉じ込め、力を借りるだなんて失礼な行為だったな!」
霊「は、はぁ?」
童「やはり…」
「「鬼らしく、貴様の肉体ごと食ってしまおう!!」」
霊「こ、この私を食えると思って…!」
ビッ…!!
童「ふふふふふ…」
霊「あ…っ!?」
空腹が仇となり、茨木童子が瞬時に自分の目の前に移動する事に反応しきれなかった。
童「はぁっ!!」 グア…!
霊「ちっ…!?」 サッ!
ビュオッ!!
ドゴォッ!!
霊夢は間一髪のところで童子の攻撃を避けた。コンマ数秒遅れていれば直撃だっただろう。
霊「そんな拳…当たるわけ…!」
童(ニィ…)
メキメキメキ…
霊「…!?」
童「おらぁっ!!」
ドゴォンッ!!!!
霊「きゃあっ!?」 ドウッ!!
童子の拳の威力は、拳が落ちた辺り一面にヒビを入れ、尚且つ大爆発を起こした。
童「ふはははは!」
霊「な、何よそのデタラメ過ぎるパワーは!?麟のデタラメパワーがちょっと可愛く思えて来たわ!」
童「さて…もう少しいたぶるとしようか?」
パチンッ!
霊「な、何を…!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
グラグラグラ…!!
霊「うわわわわわっ!?」
童子が指を鳴らした直後、すぐさま凄まじい揺れが発生。その揺れと同時に
ボコッ!!
ボコッ!!
ボコッ!!
ケタケタケタケタ…
霊「が、骸骨!?」
数えきれないほどの骸骨が、地面の中から這い出て来たのだ。
ケタケタケタケタ…
童「この骸骨どもは、私が今まで食ってきた者達の亡骸だ…お前も私の僕(しもべ)にしてやろう…!」
霊「ええい…!デタラメなパワーに骸骨御一行…今まで会った鬼の中で一番嫌いだわ!!」
童「行けお前達!博麗の巫女を袋の鼠にしてやるのだ!」
グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…!!!
ケタケタケタケタケタケタケタケタ…
霊「くっ…!」
時を同じくして、無間地獄へと到着していた麟と天子の前にも
ケタケタケタケタケタケタケタケタ…
麟「な、なんだこの骸骨共は!?」
天「しかも物凄い数が居るぞ!?」
ズラァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…
・骸骨御一行様
茨木童子が出現させた数多の僕達に塞がれていた。
クライマックスは近いぞい!