紫「そう、分かったわ映姫、ありがとう」
紫さんはどこかに連絡をしていた。映姫って誰?
藍「閻魔様はなんと?」
閻魔!?閻魔と会話してたの!?
というかこの幻想郷には閻魔もいるんかい!
紫「三途の川や裁判所にいる魂を片っ端から調べてもらったけど、麟という名前の魂は流れ着いてないとの事よ…幽々子」
幽「嘘…」 ガクッ
幽々子さんは膝から崩れていった。
紫「幽々子、貴女の気持ちはよく分かるわ?でも、こんな事をしてまで手に入れようとするのは間違っているわ!」
幽「紫…貴女に分かるの?私の能力で今まで沢山の人が死んだ!私の愛する人も!その気持ちが分かるの!?」
紫「…それは」
幽「私は絶望したわ!でも…そんな時に彼が私の所に現れた…想い人そっくりな彼…麟が!だから私は手に入れようとしたのよ!二度と離れられないようにしようとしてまでね!!」
妖「幽々子様…」
藍「しかし…貴女は自分の能力を嫌って自害したと聞きます…。これ以上、犠牲者を出さない為に。二度と西行妖に命が奪われないようにと考えていた貴女様が、逆に命を奪おうとするなんて…!」
幽「寂しかったのよ…白玉楼の主になった直後の私には生きてた頃の記憶は無かった…。でも異変を起こして麟に出会った時、全てを思い出したの。そして麟を見た私は、こう思ったの…『彼が欲しい』って」
霊「それでも間違っているものは間違っているわ」 ザッ…
麟「そこまでだ」 ガシッ
ずーっと長くて重い会話を聞いていた俺は痺れを切らして霊夢の腕を掴んだ。
霊「邪魔しないで、こいつは退治する。人間に危害を加えようとする者を退治するのが私の仕事だから」
霊夢はそう言い、俺に圧をかけていたが。
麟「もう良いだろ、俺は特に気にしてない。だって現時点で生きてるしね?」
紫「そういう問題では無いのよ?麟」
麟「被害者本人かいいって言ってんだよ。これ以上言わせるな」
藍「何故、そう簡単に許せるんだ?」
麟「だから現時点で生きてるからだ。もし退治するなら俺がこの後死んでからでも遅くは無いだろ?」
幽「麟…貴方はどうしてそこまで…私は貴方を殺してまで手に入れようとしたのよ?それなのに私を許すというの?」
麟「確かにショックだったよ。そんな理由で俺をここに呼んだことは、でも俺を出迎えてくれた時、花見をしてくれていた時、膝枕をしてくれた時の貴女の顔は少なからず、そういう邪な考えをしている顔ではなかった…と思うよ」 パクッ
紫「麟!?」
藍「何をしているんだ!?」
霊「吐き出しなさい!!」
幽「やめて麟!」
妖「それで死なれてしまったら私は後悔してしまいますよ!!」
モグモグ…ゴクン
麟「ほれ、特に何も起きない」
俺は実際に食べて、自分に異常が無いことを訴えた。
幽「えっ…あっ…」
紫「貴方は…」 ドサッ
藍「なんて奴だ…」 ドサッ
霊「もうなんか、どうでも良くなるわ…」 ガクッ
妖「…」 チーン…
・気絶
あ、妖夢が逝ったわ。
でもこれで信じてもらえただろう。俺は生きてるって。
…すこぶるぴんぴんに元気だって。