華月麟の幻想記   作:華月麟

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胸の中で誰かが…

LVATEIN VICTORY…!

 

 

麟「やめてほしいだと…?貴様…今まで自分自身が殺してきた相手の命乞いに、耳を1度でも傾けた事があるのか…?」

 

 

ギリィッ…!!

 

 

童「ぐあっ…!!」

 

茨木童子の心臓部にレーヴァテインを深々と突き刺し、更には心臓を抉るように剣を捻り回した。

 

そして彼女に問いた

 

『殺してきた相手の命乞いに、1度でも耳を傾けたのか』

 

…と。

 

麟「否。貴様は1度でもその命乞いに耳を傾けなかった、そんな奴へ対する慈悲など、一切無い…!」 グッ…!!

 

 

ドシュッ…!!!

・更に深々と突き刺す

 

 

童「ぐほぁっ…!!」

 

麟「存分にこの憎悪を味わい…苦しめ。そして死ぬがいい…」

 

 

「「地獄の痛みと苦しみを永遠に味わいながらな…!」」

 

 

童「うっ…!(サァァァ…)あっ…!?か、身体が…!」

 

とうとう茨木童子の身体が、ゆっくりと塵になり始めていた。

 

麟「くっくっく…遂に身体が限界を迎えたか」

 

童「な、なんだとぉ…!?」

 

麟「何度も何度も死に等しい攻撃を受け続けていた貴様の身体は、遂に再生する事をやめたのさ…!」

 

童「バ、バカな…!?」 サァァァ…

 

麟「言ったはずだ…」

 

 

「「貴様はもうコンテニュー出来ない」」

 

 

麟「とな…!」

 

童「き、貴様ァ…!」

 

麟「ふっふっふ…二度とこの世に蘇るな…!」

 

ザッ…ザッ…ザッ…

 

消滅する茨木童子をその場に放置し、彼はその場を去っていった。

 

 

童(プルプル…)

 

震えながら、消え去る左腕を上げ…

 

 

童「こ、この私が…たかが人間如きに負ける…!?認められるか…!そんな事実…認められるものか…!」

 

 

サァァァァァァァ…

 

 

「「華月ぅぅぅぅぅぅぅぅ…!!」」

 

 

パラパラ…

 

 

最後まで自身の敗北を認められなかった茨木童子は、負け惜しみと、見下していた人間に負けたという認められない事実に絶望しながら、遂に消滅していった…。

 

 

カランッ…

 

パキパキ…

 

パキンッ…!

 

 

そして役目を終えたレーヴァテイン(剣)は、元の柄だけの状態へと戻っていった…。

 

 

 

ザッ…ザッ…ザッ…

 

 

天「り、麟…!」

 

麟「(フゥ…)これで全てにケリが付いた」

 

天「そ、そうだな…」

 

霊「…」

 

麟「さぁ霊夢、幻想郷に…「どうして…!」[ダキッ…!!]…霊夢?」

 

霊「うぅっ…!どうして…」 プルプル…

 

ポタ…ポタ…

 

瞳から大粒の涙を流しながら霊夢は…

 

 

「「どうして彼女を殺したの…!!」」

 

 

茨木童子を殺した理由を…麟に問い詰めた。

 

麟「…霊夢」

 

霊「私は貴方に言った…殺さないでと…」

 

麟「そうだな…」

 

霊「なのに貴方は彼女を殺してしまった…どうしてなの…!」

 

天「私も…何故奴を殺したのか聞かせて欲しい。殺す必要はあったのか?」

 

麟「…あったとも」

 

霊「…え?」

 

天「…な、なにっ!?」

 

 

麟「茨木童子と茨木華扇は〖肉体は同じ〗、〖魂もほぼ同じ〗、という条件が揃ってしまった結果…2人の精神と魂は細胞レベルで結合してしまっていた」

 

 

天「…だから殺すしか方法がなかったと言いたいのか…!?」

 

麟「では他に最善の方法があったのか?」

 

天「そ、それは…」

 

霊「私があの時…華扇の意図に気づいていれば…!こんな事にはならなかったのよ…!私が未熟なせいで…!」 ポタ…ポタ…

 

麟「そんな事はない…お前は華扇の為に十分戦った…」

 

霊「うぅっ…!」 ギリッ…

 

麟「あいつも、お前の成長が見れて…心から良かったと思っているんじゃないか?」

 

天「私も…そう思うぞ霊夢」

 

 

霊「(ギュウッ…)うぅっ…うわぁぁぁぁぁぁっ…!!」

 

麟「…すまない霊夢」 ギュッ ナデナデ…

 

霊夢は胸の中で泣き崩れた…自分の無力さに。麟は静かに霊夢を抱きしめ、彼女を慰めるように優しく撫でた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麟「…これが、最前の選択だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その未来を奪う事で

 

平穏の日々に戻れる

 

さあ(復讐を)始めよう

 

でも何故だろう…?

 

胸の中で誰かが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣いている気がする…

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