~博麗神社~
天「…というわけでな、麟と霊夢、そして私が奮闘して事件の主犯を退治したってわけだ」
魔理沙・妖夢・早苗・咲夜
『ふーん…』
天「お前ら…なんか反応薄くないか?」
咲「…貴女も活躍したっていうところが胡散臭くて」
天「…え」
妖「…私もそれはちょっと思った」
天「…え?」
早「じ、実は私も…」
魔「私もなんだぜ〜」
天「えぇぇぇぇぇっ!?酷いなお前ら!」
博麗神社に戻った天子は、魔理沙達に異変解決の報告と異変解決の経緯を事細かに話していた。…茨木華扇が〖鬼〗であったこと。華月麟がレーヴァテインと呼ばれる〖暗黒の支配者〗に変身したという話だけは伏せて。
早「で、でも今の話を聞いた感じだと、霊夢さんも麟さんも無事なんですね?」
天「ああ、至って健康体、五体満足ってやつだ!」
咲・妖
「「おーっ!」」 パチパチ
早「ホッ…」
魔「で?その無間地獄とやらで3人が戦った相手ってのはさ、どんな奴だったんだ?」
天「(ピク)…そうだな、地上ではまず見た事もない奴だった。手当り次第、魂を地獄へ引きずり込んでは食い荒らす…蟻地獄のような奴だったよ」
魔「こえぇ…」 ブルブル
天「まあ恐れる事は無い。麟と霊夢が協力して倒したのは、私も確認済みだからな」
妖「ふむふむ…」
咲「まぁ…それなら安心ね。にしても博麗神社を攻め込むだなんて、なんとも無謀な奴だこと」
魔「…だな」
天(それに…仙人が実は鬼であった事、麟が憎悪を纏って奴を殺した、この2つをあいつらに話したら…どんな反応をするかなんて分かったものじゃないからな…これが最善の選択だろう)
早「…で、天人様」
天「ん?」
早「肝心の霊夢さんと麟さんは?」
天「あいつらか?あいつらなら」
「「どこかで、"痛めた腕"を癒してるところだろ」」
~華扇の屋敷~
霊「えいっ!」
ブスリ☆
茨木童子の右腕
(ビクゥッ!?)
霊「こんにゃろ!?さっさと消滅しなさいっての!」
ブスッブスッブスッ!
麟「おいおい…博麗の巫女がちょっと乱暴過ぎねぇか?」
霊「だって想定外だもん!」
麟「それは同意」
霊夢と麟は現在何をしているかというと、無間地獄から戻った後、消滅せずに残り続けていた〖茨木童子の右腕〗をどうやって処分するか奮闘していた。
霊「もー…どうしよこれ?」
麟「俺に貸せよ、レーヴァテインで跡形もなく消し飛ばしてやる」
霊「それはダメ…!これ以上貴方には、あの姿に変身して欲しくないわ!」
麟「…なんで?」
霊「…貴方が、貴方じゃなくなりそうで怖い…」 ギュッ…
麟「…俺は、お前や大切な者達が居る限り自分を見失ったりはしないさ」 ギュッ
霊「その言葉…信じてるわよ?」
麟「逆に、信じられないのか?」
霊「…いいえ♪」
麟「それは良かった♪」
霊「あ、でもひとつだけ聞きたい事があるの」
麟「なに?」
霊「無間地獄で…やり残した事ってなんだったの?」
麟「あぁ?俺と一緒に戦ってくれた怨霊達を見送っただけだよ」
霊「皆は…自由になれたの?」
麟「ああ、もうあいつらを縛る物は何も無い。…さて、その腕は…マジでどうする?」
霊「うーん…そこが難点なのよ(ブスッブスッブスッ)どうすれば消滅するのかしらね?」
麟「うーん…」
消滅しない腕を前に、頭を抱えていた時…
「「何をボサっとしてるのよ!?」」
霊「…えっ!?」
麟「こ、この声は…!」
霊・麟
(バッ!!)
聞き覚えのある声が背後から大声量で聞こえてきた。後ろを振り向くと
華扇
「さっさとその右腕を封印しなさい!」
霊「華扇…!?」
麟「…!」
死んだはずの茨木華扇が…そこにいたのだ。