もう一度、皆の前で黄泉竈食を行い、自分には一切黄泉竈食のルールが効いていない事を証明したら3人が腰を抜かし、1人は呆れ、1人は気絶した。
スタスタ
麟「幽々子さん…ちょっといいかな?」
幽「…なに?」
・大粒の涙を流しながら
麟「…」
俺は静かに幽々子さんの顔を見つめていた。
幽「…?」 ポロポロ
グイッ…
優しく涙を拭き取り…
麟「今宵、桜 舞落ちた…二度と貴女に向かぬ愛 未練色したこの涙は 言えぬ気持ちに濡らすだけ…」
幽「…!その歌…」
紫「聞いた事がある、懐かしい歌ね」
藍「そうなのですか?」
霊「よく分かんないわね。って妖夢、貴女もそろそろ起きなさい」 ペチペチ
妖「う、うーん…」
俺は咄嗟に幽々子さんの涙を拭き取って歌を詠った。何故かは分からないけど…急に頭の中に浮かび、幽々子さんに向けて詠っていた。この歌は詠ってあげるべきだと、どこかで感じていたから。
麟「貴女は自分の命を犠牲にしてまで西行妖を封印した…。それなのに今度は自分の意思で他人の命を奪ったら流翠さんは悲しむよ」
幽「そうね…私は過去に囚われすぎてたのかしら…」
紫「気持ちは分からなくはないわ…でも、もし麟が欲しいのであればちゃんとした手順を踏んでから手に入れるべきよ。…もちろん、黄泉竈食は無しよ?」
幽「分かってるわ…」
もし、またお誘いがあったら下心無しで頼みたいわ…。そうすれば俺も安心して冥界へお邪魔する事が出来るしね。
ていうか晩御飯食えてないからお腹が…空いた。
麟「お腹空いてしかたないんだけど、どうしたらいいの」 グゥー
霊「博麗神社に戻って晩御飯に決まってるでしょ」
麟「えー?黄泉竈食の効力無かったのに?」
藍「お前は危機感というものを持たんか…」 バシッ
麟「いたっ…へいへい…」
黄泉竈食が本当に俺には効かないかどうか分かるまでは白玉楼で食事は無理そうだな…。
紫「幽々子…貴方はしばらく白玉楼から出てはダメよ。しばらく反省していなさい。それと…妖夢にはちゃんと謝るのよ?」
幽「ええ…妖夢、貴女を騙すような事をしてごめんなさい…」
妖「い、いえ…幽々子様の気持ちは痛いほど分かります…でも騙されたのはとてもショックでした…次は無いですよ?」
ふふっ、どうやら幽々子さんと妖夢は上手く仲直り出来そうだな♪しかしもったいない…あれほど美味しい料理が食えないなんて…。
麟「また今度お邪魔してご飯をご馳走させてもらうよ」
霊「だからダメよ!アンタは本当に危機感がないわね!?」
紫「とりあえずは様子見よ。本当に黄泉竈食が効かないと判断出来たら、また白玉楼で食事でもしなさい。いいわね?麟」
麟「へいへい…」
こりゃ、しばらくは博麗神社で軟禁されるかもな。
藍「とりあえずは一件落着なのでしょうか…」
紫「そういう事にしましょう…」
霊「麟!そろそろ帰るわよ!」
麟「へいへい、少し待って。なあ、幽々子さん」
幽「何かしら…」
麟「貴女の気持ちは凄く嬉しかったです。でも、黄泉竈食をしてまで俺を手に入れようとしたのは感心しません…」
幽「そうよね…」
だからこそこう言うべきだ。
麟「もし俺が欲しいのであれば、自分の力で俺の心を射止めてください。貴女が俺を本気で惚れさせれば誰も文句なんか言いませんよ」
そう、他人に頼るのでは無く、自分の力で相手を射止めれば誰も文句は言えないわけだ。
霊「なに、変なアドバイスしてるのよ!?」
藍「やれやれ、彼には本当に優し過ぎますよ…♪」
紫「何故かしらね♪」
そんなに、変なアドバイスはしたつもり無いけど…?
幽「なるほど…なら私も貴方の想い人になれるように頑張らないと♪」 チュッ♡
麟「なっ!?」
紫「あらまぁ」
藍「ほう…策士ですね」
霊「ぐぬぬぬ…!」
妖「はわわわわ///」
あちゃー…また変な事してしまったか?
霊「やっぱりここで退治する!幽々子!表に出なさい!」
幽「あらあら♪嫉妬なんかしちゃって、お可愛い事♪」
霊「してないわよ!!」
麟「口論はやめてくれぇ…」
霊「誰のせいだと思っているのよ!」
…さーせんとしか言えねぇ。
『あははははははっ!!』
そんなこんなで色々と冥界では問題があったが、なんとか丸く事を収められたので一件落着って所かな?