華月麟の幻想記   作:華月麟

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妖怪が鍛えし鬼切丸

サァァァァァァァ…

 

 

守矢神社の外へ出ると、外は心地良い春風が吹いていた。

 

 

麟「夜なのに暖かいなぁ…」

 

妖「春ですねぇ…」

 

麟・妖

「「ほわぁ…」」

 

小傘

「お二人さ~ん?ほわぁじゃないよほわぁじゃ」

 

麟「あ、すまん。早速見せてくれ」

 

小傘

「はいはい!ちょいとお待ち~♪」 ゴソゴソ

 

妖「麟さん、結局私を呼び出した理由って何ですか?」

 

麟「ああ、小傘が作ってくれた刀の評価を聞きたいと思ってな」

 

妖「…え?小傘が作った刀…?」

 

麟「おう」

 

小傘

「(バサッ)じゃ~んっ!」

 

麟「おお…!」

 

妖「こ、これは…!?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

巻かれていた布を取り外すと、中からは小傘の手によって復元された鬼切丸が。

 

小傘

「麟さんが注文してくれた鬼切丸!どうかな?」

 

麟「妖夢、どう思う」

 

妖「さ、触ってみても…?」 プルプル

 

小傘・麟

「「どうぞどうぞ」」

 

妖「(グッ…)す、凄い…今までこんな凄い刀は見た事がありません…!持ち手の部分この柄…この部分は一体…」

 

麟「依姫の刀だ。あいつの1本目を俺がへし折ってんで、持ち手だけ貰ったんだ」

 

妖「つまりは月の刀ですね…!?そしてこの乱刃・小丁字…とても美しいです!」

 

小傘

「えへへ~♪」 テレテレ

 

なかなかの業物・鬼切丸に妖夢は大興奮。刀へのべた褒めが止まらない止まらない。

 

妖「これが鬼切丸…す、凄い…!」

 

麟「しっかし…どっから刀部分の材料は手に入れたんだ?」

 

小傘

「えっとね(ゴソゴソ スッ)それについてはこの手紙を渡してって」

 

麟「…誰から言われた?」

 

小傘

「えっと…比那名居天子って天人だっけな?」

 

麟「天子から?(ペラッ)なになに…?」

 

天子から小傘に渡されていた手紙を受け取った麟が手紙の内容を確認すると

 

 

『麟君へ

 

異変解決おめでとう。天子から、君が刀を作ろうとしているという話を聞いていてね?小傘とかいう鍛冶妖怪に、君の刀用の材料として最高の鋼鉄を送らせてもらったよ。その鋼鉄を使えば、きっと素晴らしい刀が出来るだろう。

 

ガルムより』

 

 

麟「ブッフォッ!?」

 

妖「みょん!?」

 

小傘

「ど、どうしたの!?」

 

麟「い、いや…ちょいと驚きすぎただけだ…」

 

…またまた天界の主〖ガルム〗から、鬼切丸の為に選別してくれた鋼鉄が送られた事実を知った麟は、あまりの衝撃に吹き出してしまった。

 

麟(俺…とんでもない人(?)にも気に入られてんだなぁ…)

「と、とりあえず刀の出来は良し。あとは使い勝手だけだな」

 

 

スタスタ

 

 

隠「はっはっは♪なんだか面白そうな話をしているね?」

 

魅「私らも混ぜてくれよ♪」

 

麟「魅魔さんに隠岐奈?何しに来たんだ」

 

隠「麟君が多々良小傘に注文した物が気になってね、見に来たんだ(チラッ)ほう…?それが鬼切丸かい?」

 

小傘

「そ、そうです」

 

魅「へぇ~?てっきり普通の刀かと思ってたけど、こいつは普通じゃないな」

 

妖「やっぱり魅魔さんもそう思いますか?」

 

魅「まあね。なんて言ったら良いんだろう…異様なオーラを纏っていると言うべきかな?」

 

小傘

「でも鬼切丸って、元々は小さな金属の破片くらいの大きさだったんですよ?」

 

隠「…その小さな破片から、よくもまあこんな業物にまで甦ったな」

 

麟「なあ隠岐奈、こいつの試し斬りしたいから実験台になってくれる?」

 

隠「お安い御用だ…なわけあるかぁ!私を殺す気か!?」

 

麟「冗談だよ」

 

妖・魅「「…(汗)」」

(冗談には聞こえなかったけど…?)

 

隠「と、とりあえず適当な大きさの岩を投げつけるから、それを斬れば良いんじゃないか?」

 

小傘

「ファッ!?試し斬りに岩を使おうって言うんですか!?」

 

隠「ソダヨ?」

 

小傘

「いくらなんでも折れちゃうよ!?」

 

麟「試してみりゃ分かるだろ。頼む、隠岐奈」

 

隠「任された♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠「それではいくぞ麟君!」

・バカでかい岩用意

 

麟「おう!」

 

 

 

小傘

「やめてぇぇぇぇっ!?」

 

妖「ドキドキしますね…!」

 

魅「だな…!」

 

 

 

 

隠「そぉれっ!!」 ブォンッ!!

 

 

 

グオォォォォォォォォォッ…!!!

・迫り来る岩石

 

 

 

麟「(チャキ…)…はぁっ!!」

 

 

 

ズバァッ…!!!

 

 

 

小傘

「はわわわわ…!?」 ドキドキ…

 

妖・魅

「「ドキドキ…!」」

 

 

 

…パカッ

 

ズズーンッ…!!!

 

 

 

麟「刃毀れ無し」

 

スゥゥゥ…チャキンッ

 

岩石は見事真っ二つとなり、鬼切丸は刃毀れ1つなかった。

 

 

魅「お見事♪」 パチパチ

 

妖「見事な剣技です!」 パチパチ

 

小傘

「よ、よかったぁ…」 ドサッ…

 

隠「はっはっは♪なかなかに素晴らしい刀だな!」

 

麟「小傘の腕は本物だよ」

 

小傘

「あ、ありがとうございましゅ…」

 

隠「でも、今のままだと鬼切丸はただの刀…あっ!(ピコンッ!)私の力を鬼切丸に注いでやろう!」

 

麟「は?」

 

隠「えいっ」

 

 

パァァァァァァァァァ…

 

 

麟「お、おい!?勝手に…」

 

魅「私もちょいと♪」

 

 

パァァァァァァァァァ…

 

 

麟「魅魔さんもかよ!?」

 

妖「…気のせいか、2人が力を鬼切丸へ注いだ途端、鬼切丸のオーラがもっと異様な感じになってますよ…?」

 

 

鬼切丸

(オォォォォォォォォォォォォ…)

 

 

麟「おいおい…」

 

 

隠・魅

「「てへ♪」」

 

 

麟「(ブチッ)勝手な事しやがって…てへじゃねぇぞゴラァ!!」 チャキッ

 

 

ズバァッ!!!

 

 

隠・魅

「「あぎゃーっす!!!」

 

 

<ピチュ~ンッ!!

 

 

妖・小傘

「「ええ…?(汗)」」

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