華月麟の幻想記   作:華月麟

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主人公のクローンかぁ…


番外編その1・現人神の憂鬱
東風谷早苗の憂鬱


~守矢神社~

 

 

早苗

「「これは死活問題です!!」」

 

 

神奈子・諏訪子

「「はぁ…?」」

 

霊夢誘拐事件からそれなりに時間は流れた。

現在守矢神社では、早苗が大声を上げて何かに嘆いていた。

 

早「はぁ?じゃないですよお二人共!私は今、非常に悩んでいるのです!」

 

神「…具体的に、何を悩んでいるんだ?」

 

早「最近の霊夢さんと麟さんです!」

 

諏「霊夢と麟?そりゃまた急にどうしたのさ」

 

早「最近の霊夢さんと麟さんは…初めてお会いした時より遥かに力をつけている…!それなのに私の実力は、未だにあのお二方以下なのです!」

 

神「あぁ…そういうことか…」

 

早苗が大声を上げるほどに悩んでいた事…それは自分自身の〖力不足〗であった。

 

諏「でもさぁ〜確か去年とか辺りに、麟から強くなる為と修行を教えてもらわなかったっけ?あの修行は継続してないの?」

 

早「…やってましたよ、でも全く成果が出てる感じがしないのでやめました」

 

神「やれやれ…」

 

早「やれやれじゃないですよ!幻想郷に来てからというもの…神奈子様は麟さんに甘々だし!少しは守矢神社の御柱としての自覚をもったらどうですか!?」

 

神「グフッ!?」

 

諏「あはは!言われてやんの〜♪」

 

早「諏訪子様もです!毎日毎日神社でゴロゴロぐーたらばっかり!諏訪子様も少しは守矢神社の神としての自覚を持ってくださいよ!?」

 

諏「ス、スミマセン…」 シュン…

 

神「でも、どうしてそこまでして霊夢と麟に追い付こうとする?」

 

早「もっと私も、霊夢さん達のような頼りになる巫女になりたいのです!神奈子様と諏訪子様のお手を煩わせないくらいには!」

 

諏「別に私達は気にしてないけど〜?」

 

神「諏訪子の言う通りだ。私達は別に、早苗に無理をしてまで頑張ってもらいたいなどとは思っていないぞ?」

 

早「いいえ!こればかりは曲げるわけにはいきません!私も、少しは強くならないと!」

 

諏「うんうん、やる気に溢れているのはいい事だ。…でも、どうやって強くなろうってんだい早苗」

 

早「…そこはまだ特に決めてません」

 

諏「…まあ、そんなもんだと思ってたよ。そんな無計画じゃ、強くなろうとしても強くなんかなれないよ?ましてや…麟や霊夢なんかには追い付きやしないよ」

 

早「うう…言われなくとも分かってますよ〜…」

 

神「まぁ…早苗が霊夢達のように強くなりたいという目標を持つ事自体は良い事だ。早苗の秘めたる潜在能力は、もしかしたらあの2人を凌駕する可能性だってあるのだからな」

 

諏「潜在能力ねぇ…」

 

早「…私に、そんな凄い力が眠っているのでしょうか?」

 

神「どんな種族にも…秘めたる力というものは存在する。例を挙げるとするならば…ミラージュ・ワゾーに変身する事が出来る麟とか…」

 

諏「あとは八咫烏に生まれ変わった事で、核エネルギーを操れるようになった霊烏路空とか」

 

早「…お2人の仰りたい事は分かりますけど、それって外的要因もありませんか?」

 

神・諏

「「言われてみればそうか…」」

 

 

・麟のミラージュ・ワゾー

(神奈子の御柱に宿る神力を吸収して生まれた力)

 

・お空の核エネルギー制御能力

(神奈子が八咫烏の力を与えた事で手に入れた力)

 

 

早苗の言う通り、2人が力を手にしたのは外的要因でもある。

 

諏「まあでも、誰かの力を借りて強くなるって事自体は間違ってないんじゃない?1人で頑張ったところで限界ってものもあるし」

 

神「あと、麟が強くなれた理由は、周りからの熱い人望もあるからっていうのも要因だも私は思うな。周りから助けられながら生きているからこそ、更に強くなれる…とか?」

 

早「それもそうですが…やはり自分の力だけで成長するというのは、凄く達成感があるものですよ」

 

神「だからといって1人で強くなろうとしたところで、限界ってものがあるがな…」

 

早「まあ私もいきなり言い出した事なので、よく考えてはいません」 スクッ

 

諏「おや、どこかにお出かけでもするのかい?」

 

早「博麗神社に行って、強くなる為にはどうしたらいいかのアドバイスでも霊夢さん達から貰おうかと思いまして」

 

神「うむ、それも強くなる為の手段でもあるな。気をつけて行ってきなさい」

 

早「はい!神奈子様、諏訪子様、行ってきます!」 スタスタ

 

諏「いってら〜♪」

 

早苗は更なる成長の為には何が必要か、そのアドバイスを貰う為に博麗神社ヘ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠岐奈

「ふっふっふ…これはまた偶然にも、面白そうな話を聞いてしまったな…」 ザッザッザッ…

 

 

 

そして…自身が開いていた扉から、早苗達の話を盗み聞きしていた摩多羅隠岐奈は…ある計画を思い付いた。

 

この摩多羅隠岐奈が立案した計画が、後にかなりの面倒事にまで発展してしまうのはまだ先の話。

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