3日目…
ザッザッザッ…
耳(豊聡耳神子)
「ふふ、たまにはこうやって幻想郷を散歩するのも悪くはないな♪」
布都
「はい!我もそう思いますのじゃ太子様!」
蘇(蘇我屠自古)
「幻想郷はのどかでいいなぁ…神霊廟はどうしても弟子達がいっぱいで騒がしいから、あんまり落ち着けないんだよな」
耳「そうだと思って、私は君も散歩に誘ったんだよ屠自古」
蘇「そ、そうなのか?なんだか変な気を使わせちゃったか…?」
耳「はは♪気にすることは無いさ」
布「太子様の寛大な御心に感謝するのだぞ?屠自古」
蘇「うっせぇ!」
ザッザッザッ
聖「あら…これはこれは、豊聡耳ではありませんか」
布「お…?あやつは…」
耳「これはこれは…聖白蓮、君も散歩かい?」
聖「ええ、寺に籠りっぱなしでは身体も訛ってしまいますからね。そちらも…お散歩ですか?」
耳「ああ、屠自古の気分転換にと思ってね。なにしろ、うちは弟子が多くて騒がしいからね…流石の屠自古もゆっくり出来ないんだよ」 ヤレヤレ…
聖「うふふ♪お弟子さんが多いと、何かと困りますね?」
耳「ああ…弟子を取るつもりは無いというのに、何故か志願者は増えるんだよ」
聖「皆、豊聡耳に憧れを抱いているのでは?」
布「いいや…我から言わせてもらうとするなら、あれは青娥殿にたぶらかされたか、太子様目当ての者ばかりじゃ」
蘇「ああ…ぜってぇ青娥が絡んでるよな」
聖「あはは…そちらも色々と大変そうですね…」
耳「まあ、中には真面目に教えを乞う者も居る。一概に皆ダメとは限らないのが幸いだ」
聖「そうですか…なるほどなるほど…」
と、命蓮寺と神霊廟のメンバーで至って普通な会話を交わしていた時
オォォォォォォォォォォォォッ…!!!
聖・耳・布・蘇
『…!?』
ザッ…ザッ…ザッ…
早「…」
全員、すぐさま早苗から放たれるオーラを感じ取り、その異様さに気が付いた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!
聖「っ…!?」
(な、何…この絶対零度のように冷たいオーラは…!?こ、こんな神力…早苗さんはどこで身に付けたの…!?)
耳「…」
(なんだ…?この今までに感じた事の無い力は…まるで"邪気"そのものではないか…)
蘇「さ、早苗…!?」
(まるで憎悪のような気を感じる…!こ、こんな気を…早苗が放っているのか…!?や、やばいだろこれ…!?)
布「くっ…!?」
(な、なんじゃこの禍禍しく…そしてとげとげしい気は…!?とても、現人神でもある早苗殿が持っていて良いような力には感じ取れんぞ…!?)
早苗から放たれる凄まじい神力…。
4人はすぐさま、早苗から放たれるその神力が異質なものであり、それと同時に危険な物でもあるにでは?と感じていた。
早「…お話し中すみません、そこを通りたいので開けてもらっても良いですか…?」
耳「ん?あ、ああ…すまない東風谷早苗、つい会話に夢中で…」
聖「すぐに退きますから…!」
サササッ…
早「…すみません」 ザッザッザッ…
すぐさま早苗の為に道を開け、早苗を通らせてやった。…本能が『すぐに退いてやらねば』と反応したと言っても過言ではないが。
耳「…まて、東風谷早苗」
ピタ…
早「…なんですか?」
耳「風の噂で耳にしたが…お前、摩多羅隠岐奈から力を貰ったそうだな」
早「…それが何か?」
耳「どうだ、少しはものに出来たか?何か今後の為にヒントは得られたか?」
早「…いいえ?まだ、これといったヒントが得られていないので、霊夢さんにアドバイスでも貰おうかと思いまして…」
耳「そうかそうか、良い助言を貰えるといいな。それと…」
早「…まだ何か?」
耳「…その力には十分気を付けろ、下手をすれば力に飲み込まれて自分自身を見失うぞ」
早「…分かってますよそんな事(ギロリ…)あまり、部外者が口を出さないでもらえますか?」 オォォォォォォォォォォォォッ…
聖・布・蘇
『っ…!』
耳「…そうか、それはすまない」
早「…では」 ザッザッザッ…
すこしピリついた会話を交わし、早苗は博麗神社へと向かった。
布「っはぁ~っ…!息が止まるかと思ったぞ…!」
蘇「な、なんだったんだあいつから放たれる異様な気は…!?」
聖「豊聡耳…彼女から感じたあの神力…」
耳「…お前も感じたか、あの異様さ」
聖「ええ…それに、彼女の精神が不安定にも感じませんでしたか…?」
耳「あやつ…もしかすると理性が失われかけているやもしれん。そしてあの力…あの身に制御出来るような代物ではなさそうだ。あいつは華月麟とは違う…あいつではきっと、あのとめどなく溢れ出てしまう力を制御しきれないだろうな」
聖「こ、このままではマズい事になるのでは…!?」
耳「だからといって、私達でどうこう出来るようなレベルでもない。あれは…霊夢や麟君に任せるしか方法はなさそうだ…」
聖「そ、そうですね…我々には、そうするしかありませんよね…」
耳「やれやれ…過ぎた力は、制御出来ずに己自身をも飲み込んで支配してくる。それだけではない…最悪の場合には」
「「己自身をも、滅ぼす事になりかねんのだ…」」