華月麟の幻想記   作:華月麟

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斬って落とされた火蓋

霊・早

「「…」」 オォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

バチバチッ…!!

 

 

輝「なんとも重々しく、息苦しくなるような空気ね…」

 

妹「息を吸うのもやっとって感じになるくらいには張り詰めてやがる…」

 

 

霊夢と早苗は互いに見つめ合い、とても2人の間には入れないような重々しい空気が漂い始めていた。

 

諏(この戦い…霊夢が勝ては早苗は元に戻るはず…!頼んだよ霊夢…!)

 

神(頼むぞ霊夢…!今、早苗を止められるのはお前しかいないんだ…!)

 

守矢神社の二柱は、心の中で静かにそう願う事しか出来なかった。

 

 

霊「早苗、本気で私と戦うつもり?」

 

早「何を今更、私は最初から貴女を倒すつもりでここに来たのよ?今更、やめるつもりなんて…(グッ…)ない!!」

 

 

ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

・力を解放

 

 

霊「…!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

 

魔「いいっ…!?なんだよ…あの化け物じみてる力は!?」

 

龍「な、なんだあのドス黒い力は…!?今まで数千年生きて来たが…これほどのものは感じた事が無いぞ…!?」

 

典「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ…」

 

文「あやや…?典がマナーモードに…」

 

聖「豊聡耳…もしかして早苗さんは…」

 

耳「ああ、恐らくは力に吞まれただろうな。だが問題はそこじゃない…その力を制御出来ていない事が問題だ」

 

レミィ「あれが…隠岐奈から力を与えられた、今の早苗…」

 

フ「…力を制御出来てなかった時の私にそっくりなオーラだけど?」

 

純(あの時の息子に似た力を放っているが…それでもあれは東風谷早苗の持つ、純粋な力では無い…。それは分かっているが…彼女から感じるこの違和感はなんなのだろうか…?まるで"何者"かに支配されているような…)

 

ヘカ(なんだろう…今の早苗からは、"もう1人の存在"を感じるような…?)

 

華「隠岐奈め、なんて危険極まりない力を…!」

 

永「初めから、こうなるのを予測していたのかしら…?」

 

映「…」

(あとで、奴には説教ですね…)

 

勇「ほっほ~?早苗の奴、今回は随分と本気なんだねぇ?」

 

萃「本気と言うか…もう引くに引けないだけじゃないのかい?」

 

 

観客達からは様々な意見が飛び交っている。

 

 

霊「…外野がうるさいわね(汗)けど…!」

 

ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 

早「はぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

霊(今はこっちに集中しないと…今の早苗は、隠岐奈せいであの時よりも遥かに力を付けている…!)

 

ブアッ!!

 

オォォォォォォォォォォォォッ…!!

 

早「どうよ!これが私の真の力よ!」

 

霊「…ふっ、くだらないわね?」

 

早「は…?」

 

霊「所詮その力は…隠岐奈から与えられただけの付け焼き刃、あんた自身の力じゃない。しかも…その力に振り回されているのに、『真の力』だなんて大ぼらがよく吹けるわね?」

 

早「なんだと…!」 ギリッ…!

 

霊「そんなことより、最後にもう一度だけ聞かせてもらうわ。本気でやる気なのね?」

 

早「いい加減覚悟を決めたらどうなの!?私は最初からそのつもりでここへ来た!やるつもりが無かったら、とっくにこの力は返していた…でも今の私は返していない!それが証拠よ!」 グオォォォォォォォォォ!!!

 

霊「そう…あんたがそこまで覚悟を決めていると言うのなら、私はこれ以上言わない」 フゥ…

 

 

ギロリ…

 

 

早「…っ!?」

 

早苗の覚悟を受け止めた霊夢も早苗と本気で戦う為に覚悟を決め、早苗へ対する情を捨て去り…睨み付けた。

 

幽香

「あの目…あれは早苗を敵と認識した目ね…」

 

さ「ま、まさか霊夢さんは本気で早苗さんと戦うつもりで…!?」

 

メディ「霊夢にあんな目…初めて見たかも…」

 

こ「こっわぁ…!?霊夢ってあんな目をするんだ…!?」

 

妖「いつもの霊夢からは考えられない鋭い目つき…彼女も本気なのね…」

 

幽々

「あらあら、穏やかじゃ無さそうね?まあ…こんな決闘をする時点で穏やかなんて言葉は無いわよね」

 

紫(霊夢…頼んだわよ…!)

 

藍「霊夢と早苗が戦うのは妖怪の山で以来…果たしてどちらが勝つ…なんて、分かり切った事か…」

 

 

霊(オォォォォォォォォォォォォッ…!!)

 

 

早(な、何よあの力…!?あいつは力を与えられていないというのに…どうして私と同等…いや、それ以上の力を…!?)

 

 

霊「早苗、貴女に教えてあげる…」 オォォォォォォォォォォォォッ…

 

早「お、教えてあげる…?何を教えると言うのよ!」

 

霊「そんな付け焼き刃じゃ、私には勝てないという事を…」

 

 

 

「「博麗の巫女という壁は越えられないという事を、教えてあげるわ!」」

 

 

 

早「(ギリッ…!)ほ、ほざけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

 

ドウッ!!

 

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

霊「早苗…その力の呪縛から」

 

早「はあぁぁぁぁぁぁっ!!!」 グオォォォォォォォォォッ!!!

 

霊(キッ…!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

「「今、解放してあげるわ!」」

 

 

 

 

 

 

 

READY? FIGHT!

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