華月麟の幻想記   作:華月麟

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あ、関係ないけど今日は私の誕生日なのです!
(本当に関係ない)


取り戻した友

邪悪な力から解放された早苗は、その力に精神、身体共に酷いダメージを負っていた。その為、早苗の治療にはかなりの時間が要され…

 

永「(パァァァァァ…)くっ…ダメージが予想していた数倍以上に酷いわね…!」

 

聖「私にもお手伝いさせてください…!」

 

神「私も手を貸そう!」

 

諏「私も手を貸すよ~!」

 

耳「ならば、私も手を貸しましょう」

 

龍「典、応急処置用の医療道具は持ってきているか?」

 

典「は、はい!龍様に何があってもいいよう、一応持ってきはしました…!」

 

龍「八意様、どうぞこの道具をお使いください」

 

永「助かるわ…!」

 

なかなかのメンバーが総出で早苗の治療に当たっていた。

 

隠「やれやれ…一時はどうなるかと思ったが、これで一件落着だな」

 

紫「どこが一件落着よ…!?見なさい!早苗が瀕死なのよ!?」

 

隠「あれは自分が望んだ事だろう?私がとやかく言われる筋合いはない。…それにしても、東風谷早苗の評価を改めなくてはならない…か」

 

華「…評価ですって?一体何の評価ですか?」

 

隠「東風谷早苗は、我々の想像を上回る潜在能力を持っていた。その潜在能力は、もしかしたら博麗の巫女をも超えるやもしれんという事だよ」

 

映「…よくもまあ、そんな事を呑気に考えてられますね…貴女は」

 

隠「私は幻想郷の創造主だぞ?この世界を生きる者達の将来性を見抜く事も必要なのだよ」

 

藍「ああ言えばこう言う…ですね」

 

幽香

「所詮そんなものよ…神なんてのは」

 

幽々

「うふふ~♪そんなものよね~?」

 

賢者達は賢者達で、今回の元凶と言い争いをしていた。一方麟達はというと?

 

 

妖「麟さん!とても良い経験になりました!」 ペコリ

 

麟「そうかそうか、良い経験になったか」

 

 

麟と共闘した妖夢が興奮気味にお礼をしていた。

 

妖「あれが麟さんの見ている世界…!私もまだまだ強くならないと!」

 

麟「頑張れ。…それはそうと、大丈夫か?早苗」

 

早「…り、麟さん…」

 

霊「(スタスタ)…その様子じゃ、あんまり大丈夫じゃ無さそうね」

 

早「…れ、霊夢さん…」

 

永琳達の応急処置で一命をとりとめた早苗は、弱弱しい返事を返していた。

 

霊「気分はどう…?」

 

早「はい…皆さんのおかげで、なんとかって感じです…ゲホッゲホッ!!」

・吐血

 

咲「あ、あまり無理をしない方が良いわよ…!」

 

早「こ、この程度であれば大丈夫です…。それはそうと…すみませんお二人共、私が未熟で傲慢だったが為にこんな…!」 ウルウル

 

自責の念に駆られた早苗は、大粒の涙を流していた。

 

霊「別に…気にしてないわよそんな事」

 

麟「そうそう♪早苗が無事に取り戻せたんだから、それで良いんだよ♪」

 

早「どうして…どうして貴方達はそうやって許してくれるんですか…?私はお二人を裏切ったんですよ…?」

 

霊「どうして許すのって…あれは早苗が力に飲み込まれた故の発言であって、早苗本人の叫びじゃないから…かしら?」

 

麟「うんうん、俺の時は完全に理性も自我も無かったようなものだしな?別にお前のせいじゃないと俺も思うぜ?」

 

早「うぅ…」 ポタッ…ポタッ…

 

麟「でもな早苗、俺は少しガッカリしたよ」

 

早「…え…?」

 

麟「お前は力を手に入れる為に、自分自身の努力を否定し、可能性すらも否定した。…すぐ傍にお前の努力を見ている人達が居るというのに…」

 

 

「「自分自身を信じなかった事には、ガッカリしたよ」」

 

 

早「っ…はい…」

 

麟「まあ、失った信用とか自信はゆっくり取り戻せば良いべよ。なあ霊夢?」

 

霊「そうよ、あんたにはまだ沢山時間がある…だから急がずゆっくり、理想の自分自身を探せば良いんじゃないかって私は思うわよ?」

 

早「っ…」

 

神「そうだ早苗…お前は理想の自分を見つける為に焦りすぎたんだ…」 ダキ…

 

早「神奈子様…」

 

諏「早苗の気持ちはよくわかるよ?でも焦る必要なんてない…理想の自分は、これからゆっくり探していけば良いんだよ早苗。私達も、手を貸せるなら手を貸すから…ね?」 ダキ…

 

早「諏訪子様…」

 

 

神・諏

「「だから二度と…こんな事はしないでおくれ…。私達がお前を失ったら…どうやってこれからを生きていけばいいんだ…?」」

 

 

早「ごめんなさい…ごめんなさい…!」

 

神「謝る事は無い…だから…」

 

諏「これからは、私達をもっと頼ってくれよ?」

 

早「はい…!」

 

 

 

(ああそうだ…私はずっと、親身になってくれる人が欲しかったのかもしれない…。あの時、あんな選択をせずにもっと周りを頼っていれば…理想の自分をもっと早く見つけられたのかもしれない…)

 

 

 

早苗は神奈子と諏訪子の腕の中に抱かれながら…自分が本当に必要としていた物を見つけ出した…

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