華月麟の幻想記   作:華月麟

654 / 1036
粗砕

READY? FIRE!

 

 

バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!

 

 

 

輝「あらあら…まるで妹紅のような暑苦しさ…」

 

萃「そして勇儀のような荒々しさを感じるねぇ…」

 

妹・勇

「「おい、それは褒めてるのか?」」

 

輝・萃

「「一応褒めてるつもり」」

 

 

 

麟「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

・怒り心頭

 

 

隠「ひぃぃぃぃぃっ!?マジでHA☆NA☆SE!」 ジタバタ!!

 

霊「離さないったら離さないわよ!」 ギリギリ…!!

 

麟から放たれる強烈な殺意は、隠岐奈の生存本能が自然と危機感を感じ取っていた『こいつは本気でヤバい!』と。

 

 

麟「ふん…!」 グルッ…!!

 

 

ギュルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!

 

 

隠「はんっ!?」

 

霊「へ!?」

 

皆『はあっ!?』

 

そして麟は唐突にその場で高速回転し始めた。この光景にはさすがの皆もひょうきんな反応をするしかなかった。

 

 

ギュルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!

 

麟(ギギギギギガギギガガガ!!!)

 

 

そして回転速度は更に増すばかり。

 

 

隠(な、何を楽しそうに回っているんだ…?)

 

霊(り、麟…一体何を考えて…?)

 

 

ギュルルルルルルル…バッ!!

 

 

麟「…」 ザッ…!!

 

 

ジジジジジジジジジジジ…

 

 

隠「な、なんだあの右足は!?」

 

霊「麟に右足が紅く…!?」

 

その場で高速回転を続けていた彼の右足は、ファータモガーナ・フォーゲルに負けないほど、紅く燃え上がっていたのだ。

 

麟「これこそ…〖不死鳥の脚〗…!」

 

 

 

「「パゼストバイジャンブ!!」」

 

 

 

妹「ふ、不死鳥の脚ぃっ…!?」 キラキラァ☆

 

輝「わぁ…妹紅の目が子供みたいに光ってるわぁ☆」

 

 

隠「不死鳥の脚…つ、つまりは火属性の技か!?」

 

麟「その通り…高速回転によって帯びたこの熱は…攻撃の速度で更に上昇する!それだけじゃない、ファータモガーナ・フォーゲルの加速性能も上乗せする事でその破壊力は…想像を絶するものになるだろう…!」 ギロリ…

 

隠「ひぃぃぃぃぃっ!?そ、そんな危険極まりない脚でこの私を殺そうと言うのかぁっ!?」

 

麟「貴様にはそれだけの価値がある…!」

 

バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!

・最大出力

 

霊「あ、あらぁ…(汗)」

(だいぶ本気っぽいわねぇ…?)

 

隠「い、いくら君と言えどもそんな事は認めんぞ!私はこの幻想郷を統べる神・摩多羅隠岐奈だぞ!?そんな横暴が許されるとでも…!」

 

麟「その口を閉じろ、せっかくの風味が逃げて台無しになる」

 

隠「ファッ!?」

 

麟「(スッ…)たとえばコショウを最高のミニョネットに仕上げたければ…」 ギリィッ…!!

 

麟は淡々と説明しながら、右手を強く握りしめる動作を隠岐奈に見せる。

 

隠「ひぃっ!?」

 

麟「その過程で重要なのは、"粗く"、"強く"…」

 

 

「「一切の躊躇い無く砕き切る事だ…!」」

 

 

ドウッ!!!

・一気に飛び上がる

 

 

隠「!?」

 

 

麟「(ブアッ…!)そうする事で、その食材に閉じ込められた素晴らしい風味はな!」

 

 

ギュルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!

 

ギュンッ!!

 

ギュオォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

上空へと飛び上がった麟は、今度は高速の縦回転をし続けながら急降下!

 

 

ギュオォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

麟「パゼストバイジャンブ!!」 グオォォォォォォォォォッ!!!

 

 

隠「いやぁぁぁぁぁっ!?やめてくれ!それは本当に死んじゃうやつだからやめてくれぇぇっ!!!」

 

霊「麟!思い切りやっちゃって!!」

 

 

 

麟「だあっ!!」 グオッ…!!

 

 

 

 

 

 

 

ドガァンッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「「粗砕(コンカッセ)!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

摩多羅隠岐奈の脳天に、燃え盛るかかと落としが見事に叩き込まれた。

 

 

 

隠「がはぁっ…!!?」

 

 

 

 

 

 

魔「決まったぁぁぁっ!!!」

 

妹「ナイスだ麟!」 グッジョブ!

 

勇「ひゅ~ひゅ~っ!」

 

萃「いいぞ麟~!」

 

レミィ「さっすがぁ!」

 

フ「お兄様~!」

 

こ「お兄ちゃんさっすが~!」

 

さ「流石です兄さん!」

 

メディ「兄ちゃかっこいい~!」

 

観客達からは黄色い叫びが飛んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

霊「…えいっ」 パッ

 

隠「あ…(フラ…フラ…)が…っ」 ドサッ…

 

 

チ~ン☆

 

 

粗砕を脳天に叩き込まれた隠岐奈は気絶してしまい、その場に倒れ込んでしまった。…いや、死んだか?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。