華月麟の幻想記   作:華月麟

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守矢にお泊まり・3

あれから数時間後、幻想郷はあっという間に夜が訪れていた。空には綺麗な満月が幻想郷中を照らしている。

 

グツグツグツ…

 

一方、守矢神社では麟ご希望のおでんがグツグツと煮えていた。

 

麟「…それにしても、よくもまぁガスコンロなんて物がこの守矢神社にはあったもんだな?」

 

早「ふふっ♪幻想入りする時に、ガスコンロとかは必要になるかなと思いまして♪」

 

諏「いやはや…あの時は『ガスコンロなんていらなくね?』とか思ってたけど、案外重宝しちゃってるよねぇ?」

 

神「冬の鍋にはいつも世話になっている、まったく手放せないったらありゃしないさ♪」

 

麟「…ちなみにガス缶ってどこから仕入れてるんだ?」

 

早「え、香霖堂ですよ?」

 

麟「…さすがは霖之助さんだな。香霖堂は外の世界の品物がかなり揃ってるから、ガス缶が仕入れられててもおかしくはないな」

 

恐るべし、香霖堂!

 

神「そういえば最近、香霖堂では水煙草なるものを仕入れたという話を聞いたような…」

 

早「…そんな物、要らないですよ?」

 

神「分かっているさ…ただ、どうやったらそんな代物がこの幻想郷に流れ着くのか気になっているだけさ」

 

諏「案外、八雲紫が何でもかんでも幻想郷に持ってきてるだけだったりするかもねぇ?」

 

神「…確かに、それはありえるかもしれんな?」

 

早「まあまあ、そんな話は後にして…そろそろ食べましょうよ」

 

グツグツグツ…

 

神「…だな」

 

諏「早苗特製おでん!果たしてお味の程は?だな!」

 

ピーッ!!

・蒸気が勢いよく吹き出る

 

早「あ、出来ましたよ!」

 

麟「…来たか」

 

諏「待ってました♪」

 

神「待ちわびたぞ!」

 

早「(グッ…)おでんの完成で〜す♪」

 

 

パカッ…

 

ブワァァァァァ…

 

 

鍋の蓋を開けた瞬間、出汁の良い香りが居間の中を駆け巡る。

 

麟「(クンクン…)良い匂いだな♪」

 

諏「(グゥ~)腹ぺこだぁ!」

 

神「まあまあ、もう少しだけ待つんだ諏訪子」

 

早「(ゴソゴソ)取り皿と、カラシと、あとご飯を用意してと」

 

コトッ

・取り皿用意

 

コトッ

・カラシご登場

 

コトッ

・ご飯参上!

 

早「さぁ食べましょう♪」

 

諏「よっしゃきた!」

 

神「ふふっ♪」

 

麟「にしし♪」

 

 

パンッ!

 

全員、手を合わせ〜?

 

 

麟・早・神・諏

『いただきまーす!』

 

 

待ちに待ったおでんTimeだ!

 

諏「タマゴタマゴ〜♪(パクッ)あっちゃーっ!!?」

 

麟「ブッフォッ!!w」

 

早「どうして少し冷ましてから食べないんですか!?」

 

神「慌て過ぎだぞ諏訪子…」

 

諏「冷ましてから食べた方が良いってのは分かるんだけど…おでんは熱々の方が美味しいじゃん?(ヒリヒリ…)舌火傷したぁ…」

 

麟「なーにやってんだか?フーフー…あーん(パクッモグモグ)大根うまっ♪出汁がよく染みてるよ♪」

 

早「よかったぁ…煮込みが少し足りないかと思ってましたけど、それを聞いて安心しました♪」

 

神「(モグモグ…)出汁が染みに染みた牛すじがこれまた…」 ジーンッ…

 

諏「おっ!じゃがいもみっけ♪」

 

麟「あ、こいつは油揚げか、ラッキー♪」

 

早「う〜ん…♪(モグモグ)私、おでんの大根が1番好きです♪」

 

麟「俺はじゃがいもとタマゴかな」

 

神「私は断然牛すじだな」

 

諏「私はちくわとはんぺんかな〜♪」

 

 

モグモグモグモグ♪

 

 

4人で熱々のおでんを食べ進めていくと…

 

 

カラッ…

 

 

麟「…もう食べ終わっちゃったぞ?」

 

早「あ、あれだけ具材を入れてたのに…!?」

 

具材山盛りおでんが、あっという間に空っぽ!…食べ始めて30分も経ってないですけど?

 

諏「お〜怖い怖い♪早苗が丹精込めて作ったおでんがあんなすぐに無くなっちゃうなんてねぇ?」

 

神「はっはっはっ!麟、お腹はいっぱいになったか?」

 

麟「…あともう少し食べたいんだよねぇ?(チラッ)この色んな出汁が染み出たおでんの汁を〆として」

 

早「おでんの汁で〆ですかぁ…何を入れますか?」

 

神「私はタマゴと米を入れて雑炊が良いな」

 

諏「私はうどん!」

 

麟「…綺麗に割れたな?」

 

早「麟さんはどちらがいいですか?」

 

麟「…うーむ、基本的には米を入れるのが一般的だとしたら…うどんが良いかな?」

 

早「分かりました♪」

 

諏「ktkr!」

訳:キタコレ!

 

神「…クソッ!」

 

 

グツグツグツ…

 

 

諏訪子の要望通り、おでんの出汁にうどんが投下された。

 

麟「~♪」 ワクワク♪

 

諏「うっどんうっどん♪」 ウキウキ♪

 

神「ふっ…たまにはうどんもありか」

 

早「鍋用の麺を入れてラーメンとかも出来たかもしれませんね?」

 

神「…今度やってみるか、麟を誘ってな」

 

早「はい♪」

 

ピーッ!!

 

諏「おっ、キタキタキターッ!」

 

パカッ

 

フワァァァァァァ…

 

麟「おお…すんごい美味そう」

 

神「全員の取り皿によそってと…よし、食べるぞ!」

 

麟「んじゃ改めて…」

 

 

麟・早・神・諏

『いただきまーす!』

 

 

早「(ズルルル…モグモグ)ん…!美味しい!」

 

諏「だろ〜っ!?」

 

神「(チュルンッモグモグ)こ、これはこれで…イケるな…」

 

諏「ほれ見ろ〜♪麟、お前さんはどうだい?」

 

麟「(モキュモキュ)んまい♪」

 

諏「そっかそっか♪やっぱりおでんの〆はうどんで決まりだな!」

 

神「(モグモグ)雑炊も捨て難いも思うがな」

 

諏「たまには良いだろう?」

 

神「ふっ…まあな」

 

早「お腹いっぱいだったはずなのに…スルスル入っちゃいますね〜♪」

 

麟「だな」 ズルルル!!

 

 

そして〆のうどんも綺麗に完食し…

 

 

麟・早・神・諏

『ごちそうさまでした!』

 

 

守矢神社・春のおでん祭りは、大満足で締めくくられた。

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