華月麟の幻想記   作:華月麟

669 / 1036
これからを過ごす為

それから数日が過ぎ…博麗神社には参拝客が誰1人として来なくなっていた。

 

しかし、誹謗中傷により投石や悪質な張り紙等の行為が全く無かった事が幸いだった。あれだけ博麗神社には様々な批判が投げられつつも、博麗神社は幻想郷にとって必要不可欠な存在だという事実に関しては、一応人里の住民達は理解しているのだろう。

 

しかし…

 

麟「はぁ…」

 

彼にとってはそんな事はどうでもよく、自分の偽物が未だに捕まえられず、ありとあらゆる方面(真実を知っている者達を除く)から大バッシングを受けている事、その飛び火が博麗神社にまで降りかかり霊夢達にまで影響しているという事に、精神的負担はそれなりに大きくのしかかっていた。

 

 

霊「という事があって、かなり大変な状況なのよ…」

 

紫「そ、そうだったのね…」

 

隠岐奈

「わ、我々の知らぬ間にそんな事件が複数起きていたとは…」

 

 

霊夢から現時点で発生した数々の事件を紫達に説明し、麟がかなり精神的に追い詰められている状況である事も伝えた。

 

隠「そ、それで…被害者達に麟君が関与していないという事は、理解してもらえたのかい?」

 

霊「基本的には理解してもらえたけど…ほとんどの事件で、多くの人達が実際に現場を見ていたのもあって、あまり効果は望めなかったってとこね…」

 

紫「被害者達は理解してくれたけど、それ以外は理解してくれなかったって事…なのかしら?」

 

霊「そりゃ…犯人は麟と瓜二つの見た目をしているのよ?私から説明したって納得出来ない人達ばっかだったわ…」

 

隠「これ以上麟君の偽物が事件を起こすと、彼自身にもあまり良くない影響が出てしまうかもしれないな…。無論、その麟君を居候させている博麗神社も然りだが…」

 

紫「なんとかして犯人を捕まえないと…」

 

霊「でも…ここ数日、偽物の動きが全くと言っていいほどピタリと止まってしまったのよね…だから偽物が、今どこで何をしてるのかが分からなくなったわ…」

 

隠「思ったよりも自体は深刻だな…で?麟君は人里を歩く度に、どんな反応をされるんだい?」

 

霊「…基本的には冷たい視線を送られてるわね」

 

隠「…だろうな」

 

紫「必ず犯人を捕まえて…この手で八つ裂きにしてやる…!」 ギリギリィ…ッ!

 

隠「…(汗)」

(紫が本気で怒り狂っている…きっと犯人は生き延びる事が不可能になるだろうな…)

 

紫「そういえば霊夢…麟はどこにいるの?」

 

霊「麟?麟なら多分縁側に…」

 

 

サーッ

 

麟「…」 スタスタスタ

 

 

紫「り、麟…!」

 

麟「ん?ああ、2人共来てたんだ?」

 

隠「霊夢から現状の話は色々と聞いている。…随分と厄介な事が発生してしまったものだな」

 

麟「…まあ、おかげで俺は外を出歩けなくなったけどな」

 

紫「安心して頂戴、必ず偽物は捕まえて始末するわ?」

 

麟「…そりゃ心強いこって」

 

隠「さて…これから君はどうするんだい?麟君」

 

麟「それは…偽物が捕まるまでの間って意味だな?」

 

隠「そうだ。偽物が捕まるまで、君は自由に動く事が出来ないからね。どうするつもりだい?」

 

麟「…実は、もう決めてんだよ」

 

紫「あら、そうなの?」

 

霊「ど、どうするつもりなの?」

 

麟「…俺は」

 

霊・紫・隠

『…』 ドキドキ

 

 

 

 

 

 

麟「しばらく姿を消そうと思う」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。