華月麟の幻想記   作:華月麟

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麟の母親!?

ここにいる全員が皆、驚愕の発言を耳にした。麟が八雲紫を〖母〗と呼んだ事だ。一体、麟と紫の関係って…。

 

霊「ゆ、紫…アンタが麟の母親!?」

 

紫「麟ったら…遂に私を母と呼んでくれるの?♡」 ウットリ…

 

何故か紫は麟に〖母〗と呼ばれて御満悦の様子だった。それどころかメロメロになってないかしら?

 

ア「り、麟…貴方は八雲紫とどんな関係なの!?」 カタカタ

 

麟「紫さんは命の恩人だ。俺を地獄から助け出してくれた。そして、ある程度成長するまで俺を育ててくれた。だから俺にとっては紫さんは義理の母親同然だ。退治しようと言うのなら、俺を倒してからにするんだな」

 

魔「何言ってやがるんだ!紫は私達の敵だぞ!?こいつはいつも余計な事をして異変を起こしやがる!お前も紫に騙されてるんだぜ!」

 

確かに紫さんは胡散臭い所も少なからずあるかもしれない…それでも俺は信じる。今回の異変は紫さんが起こしたのではなく別の奴が起こしたのだと。

 

麟「…」 キッ!

 

魔「そうかよ…ならお前もまとめて退治してやる!」 フワァァ…

 

魔理沙が上空に飛び上がった。何をする気だ?

 

 

魔「(バッ!)マスター…」 キィィィィィン…

 

 

麟「あっ!?こんな所でマスタースパークを撃つ気か!?」

 

霊「魔理沙!バカな事はやめなさい!」

 

 

魔「スパーク!!」 カッ!

 

 

ズォォォォォォォッ!!

 

 

麟・霊

「「っ…!」」

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!

 

 

俺達はマスタースパークの眩い閃光に飲み込まれた。

 

~とある屋敷~

 

 

?「…どうやら、あちら側にも知恵者が居るようね。優曇華(うどんげ)、てゐ、予定通りに行動しなさい。姫様には決してアレらを近づけないように」

 

?「お任せを…」

 

 

 

~迷いの竹林~

 

 

ゴゴゴゴゴゴォ… パチパチ…

 

 

魔「やった!?」

 

マスタースパークが直撃した場所は激しく燃え盛り、竹林の一部をえぐっていた。

 

 

ア「魔理沙!何も、麟まで巻き込まなくても…」

 

魔「紫と一緒に倒されればあいつも本望だろ…」

(私にとって紫は敵なんだ…すまないな、麟)

 

 

「いててて…」

 

 

ア「…!?今、声が…?」

 

魔「まさかぁ?不意打ちのマスタースパークを食らっておきながら生きてるわけが…」

 

 

 

麟「義母さん…大丈夫?」

(あ、また紫さんの事を義母さんて呼んじまった…)

 

紫「貴方が咄嗟に私を押し倒してくれたおかげで無事よ。麟、貴方も大丈夫かしら?」 ナデナデ

 

麟「間一髪って所かな?霊夢は…多分大丈夫だろ?」

 

紫「そう…ひとついいかしら麟」

 

麟「ん?」

 

紫「いつまでこの体制でいたらいいの?」

 

麟「え?…あ」

 

紫さんに言われるまでまったく気付いてなかった。咄嗟に押し倒してマスタースパークを避けたのはいいけど、そのせいで俺が紫さんを押し倒して襲おうとしてるような体制になっていた。

 

紫「私は構わないけど…貴方になら♡」

 

麟「何、バカなこと言ってんだよ!?」 スタッ グイッ!

 

俺はすぐさま立ち上がり、雑に腕を引っ張って紫さん立ち上がらせた。

 

紫「あぁん…息子が冷たいわァ…」

 

麟「うっせえ」

 

 

ア「魔理沙、あそこ見て!」

 

魔「なっ!?麟に紫…まさか、マスタースパークを避けたのか!?」

 

焼け跡近くの竹林から麟と紫が出てきた。悔しい気持ちもあるが…逆に生きててくれてよかったとも思えた。紫は別だが。

 

麟「ったく…こんな狭い所で放つアホがいるか…ん?紫さん、あれ何?」

 

紫「もう私の事を…義母さんとは呼ばないの?」

 

麟「呼ばないって…さっきは口を滑らせて言っただけだし…」

 

紫「私はいつでも貴方の母なっても宜しくてよ?」

 

麟「俺はもう自立しますのでご安心を…て、そうじゃなくて!あの建物はなんなんだよ!?」

 

紫「建物…?(チラッ)あら…どうやら魔理沙のおかげで手間が省けたみたいね」

 

魔「何?」 ピクッ

 

紫「大当たり…ここよ!霊夢!」

 

 

「やっと見つけたの!?」 バッ!!

 

 

魔「んなっ…!?今の声は…!」

 

 

霊「面倒事に巻き込まれたのはアレだけど、結果的に見つけたのならチャラって事にするわ」 スタッ

 

 

魔「お前も避けてたのかよぉ〜!?」 ピェェェ!!

 

ア「こんな所にどうして建物が…?」

 

 

魔理沙のせいで中々の面倒事が起きたが、それのおかげで俺達は探していた物を見つけることに成功した。

 

犬も歩けば棒に当たる…ってやつだね。余計な事しなければ災難には巻き込まれないけど、時には闇雲に動いてみるのもいい経験だ。

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