~紅魔館ロビー~
ギィィィ…
亡「お邪魔しま~す」
美鈴を骨抜きにした亡は、ようやく紅魔館内へと入る事が出来た。
カツカツ…
咲夜
「あら…客人?そんな話は聞いていないけれど…」
完璧で瀟洒なメイド長・十六夜咲夜のご登場。果たして気付いてもらえるのか?
亡「あら、ここのメイド長さん?」
咲「そうですが…貴女は確か」
亡「私は黒百合 亡、新米の巫女です」
咲「あら、自己紹介をどうも。私は十六夜咲夜、この屋敷のメイド長ですわ。美鈴が貴女を通したという事は…この紅魔館に何か御用があるようで?」
うん、多分咲夜も気付いてないパターンだこれ。
亡「はい。フランドール・スカーレットに会いたいのですが、彼女はどこに居ますか?」
咲「何故妹様の名前を…新米の巫女にしては、随分と紅魔館の事情に詳しそうね?霊夢が貴女に色々と教えたのかしら?」
亡「いいえ?霊夢さんから教えてもらったわけではありませんよ。私は博麗の弟子になる前から、紅魔館の事は色々と知っています♪」
咲「…貴女は一体何者なのかしら?私の予想では、幻想入りしてまだそんなに日は経ってないと思うのだけれど」
亡「私が何者なのか…それは貴女が一番よく分かっていると思いますけれど?」 ニィ…
咲(な、何故かしら…?この巫女は危険だと…私の勘が言っている…!) ザッ…!
・戦闘態勢
亡「あ…」
(悪ふざけが過ぎたかも…)
さっさと自分の正体を明かせば良いものを、余計ないたずら心が先走ったが故に話がこじれてしまっている。
咲「霊夢には悪いけど…ここで始末させてもらうわ!」
亡「デスヨネー…」
咲「サ・ワールド!」 キュイィィィィィンッ…!
ゴーンッ…
ピタッ…
咲夜は時止めを発動、幻想郷中の時が止められた。
カツ…カツ…カツ…
咲「…」
咲夜は警戒心マシマシにしながら、亡へと近づく。
亡「…」
咲「私は貴女知らない…なのに貴女は色々と知っていそうな喋り方をしていた、貴女は何者なのかしら?…なんて、時が止まった世界では動く事も出来ないから、その返答が来るわけないか」 ギラ…
咲夜は亡を文字通り亡き者にする為、ナイフを取り出した。
亡「…」 ピクッ…
・微かに動く
咲「…ん?今、動いたような…」
亡「…」
咲「…気のせいね。さて…さっさと始末して…」
亡「(グルリ)ばあ♪」
・咲夜の方へ向く
咲「…!?」 バッ!
・距離を取る
動けないフリをしていた亡は、咲夜の不意を突いて驚かしに出た。
亡「ふう、相変わらず時止めの能力を頼っているの?咲夜」
咲「な、何故止まった時の中を動けるの…!?止まった時を動けるのは私以外に、あとは彼以外…ハッ!?ま、まさか貴女…!?」 パチン
ゴーンッ…
咲夜が指を鳴らすと、時は再び動き出す。
亡「やっと私が誰だか気付いてくれたの?」
咲「も、もしかして貴女…り[ギュム]ムグゥ!?」
彼女は、自分自身の正体を言いそうになった咲夜の口を塞いだ。
亡「その名前は言わないで。今の私は黒百合 亡よ」
咲「む、むぐぅ!?」
亡「あ、ごめん」 パッ
咲「ど、どうして貴女がその名前を名乗っているの…!?」 ヒソヒソ
亡「わあ☆咲夜も美鈴とおんなじ反応☆」
もはやテンプレ。
咲「あっ…!?もしかして最近噂になってる貴女の偽物対策…!?」 ヒソヒソ
亡「まあ、そんなところよ。ごめんなさい、素直に話さなくて」
咲「わ、私もすぐ気付けなくてごめんなさい…!す、すぐお嬢様を…」
亡「ああ、呼ばなくて大丈夫。今、私が会いたいのはフランドールだけだから」
咲「で、でも…お嬢様はあの号外を見て以降…ずっと心配しているのよ?」
亡「あんまり多くの人に知られるのもあれだし…ね?」
咲「き、気持ちは分かるけれど…お嬢様が可哀想よ…」
亡「まあ、気が向いたら会うわ♪」
咲「…そういうセリフを言う人は、大体有言実行しないのよ(汗)」
それもそれでテンプレである。
亡「ふふっ♪それで、フランドールはどこに?」
咲「妹様なら、あの号外を読んで以降部屋に籠りっぱなしよ…」
亡「あら…なら急いで会いに行かないと」
咲「そうしてあげて…?」
亡「ええ、そうするわ。あそうだ、私の正体に気づいてくれた咲夜にお礼をさせて」
咲「お礼?」
亡「ええ♪」 ズィィ…
・また顔を近づけ
咲「…!?///」 ドキンッ!
亡は美鈴の時と同じように咲夜にも顔を近づけ
亡「ふぅ…」
咲「あん!?///」 ビクゥ!!
今度は咲夜の首元に息を吹きかける。…何を考えてるんだこいつ。
亡「うふふ♪それじゃあね~♪」 ルンルン♪
咲「…///」 カチーンッ
自分のやりたい事をやり通した亡は、思考回路が停止してしまった咲夜を放置してフランの部屋へ。そして取り残された咲夜は
咲「…少し感じちゃった…///」
おいバカお前も黙れ。
Q.どうして亡は2人に対して変な責めをしたの?
A."周りからの視線"という物から解放されたという喜びと、初めて紅魔館に来た際紅魔館のメンバー全員から襲われかけた時の仕返し。
※23.24話を要チェック