華月麟の幻想記   作:華月麟

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義妹に挨拶(フランドール・スカーレット編)・2

~紅魔館ロビー~

 

 

ギィィィ…

 

亡「お邪魔しま~す」

 

美鈴を骨抜きにした亡は、ようやく紅魔館内へと入る事が出来た。

 

 

カツカツ…

 

 

咲夜

「あら…客人?そんな話は聞いていないけれど…」

 

完璧で瀟洒なメイド長・十六夜咲夜のご登場。果たして気付いてもらえるのか?

 

亡「あら、ここのメイド長さん?」

 

咲「そうですが…貴女は確か」

 

亡「私は黒百合 亡、新米の巫女です」

 

咲「あら、自己紹介をどうも。私は十六夜咲夜、この屋敷のメイド長ですわ。美鈴が貴女を通したという事は…この紅魔館に何か御用があるようで?」

 

うん、多分咲夜も気付いてないパターンだこれ。

 

亡「はい。フランドール・スカーレットに会いたいのですが、彼女はどこに居ますか?」

 

咲「何故妹様の名前を…新米の巫女にしては、随分と紅魔館の事情に詳しそうね?霊夢が貴女に色々と教えたのかしら?」

 

亡「いいえ?霊夢さんから教えてもらったわけではありませんよ。私は博麗の弟子になる前から、紅魔館の事は色々と知っています♪」

 

咲「…貴女は一体何者なのかしら?私の予想では、幻想入りしてまだそんなに日は経ってないと思うのだけれど」

 

亡「私が何者なのか…それは貴女が一番よく分かっていると思いますけれど?」 ニィ…

 

咲(な、何故かしら…?この巫女は危険だと…私の勘が言っている…!) ザッ…!

・戦闘態勢

 

亡「あ…」

(悪ふざけが過ぎたかも…)

 

さっさと自分の正体を明かせば良いものを、余計ないたずら心が先走ったが故に話がこじれてしまっている。

 

咲「霊夢には悪いけど…ここで始末させてもらうわ!」

 

亡「デスヨネー…」

 

咲「サ・ワールド!」 キュイィィィィィンッ…!

 

 

ゴーンッ…

 

ピタッ…

 

 

咲夜は時止めを発動、幻想郷中の時が止められた。

 

カツ…カツ…カツ…

 

咲「…」

 

咲夜は警戒心マシマシにしながら、亡へと近づく。

 

亡「…」

 

 

咲「私は貴女知らない…なのに貴女は色々と知っていそうな喋り方をしていた、貴女は何者なのかしら?…なんて、時が止まった世界では動く事も出来ないから、その返答が来るわけないか」 ギラ…

 

咲夜は亡を文字通り亡き者にする為、ナイフを取り出した。

 

亡「…」 ピクッ…

・微かに動く

 

咲「…ん?今、動いたような…」

 

亡「…」

 

咲「…気のせいね。さて…さっさと始末して…」

 

亡「(グルリ)ばあ♪」

・咲夜の方へ向く

 

咲「…!?」 バッ!

・距離を取る

 

動けないフリをしていた亡は、咲夜の不意を突いて驚かしに出た。

 

亡「ふう、相変わらず時止めの能力を頼っているの?咲夜」

 

咲「な、何故止まった時の中を動けるの…!?止まった時を動けるのは私以外に、あとは彼以外…ハッ!?ま、まさか貴女…!?」 パチン

 

ゴーンッ…

 

咲夜が指を鳴らすと、時は再び動き出す。

 

亡「やっと私が誰だか気付いてくれたの?」

 

咲「も、もしかして貴女…り[ギュム]ムグゥ!?」

 

彼女は、自分自身の正体を言いそうになった咲夜の口を塞いだ。

 

亡「その名前は言わないで。今の私は黒百合 亡よ」

 

咲「む、むぐぅ!?」

 

亡「あ、ごめん」 パッ

 

咲「ど、どうして貴女がその名前を名乗っているの…!?」 ヒソヒソ

 

亡「わあ☆咲夜も美鈴とおんなじ反応☆」

 

もはやテンプレ。

 

咲「あっ…!?もしかして最近噂になってる貴女の偽物対策…!?」 ヒソヒソ

 

亡「まあ、そんなところよ。ごめんなさい、素直に話さなくて」

 

咲「わ、私もすぐ気付けなくてごめんなさい…!す、すぐお嬢様を…」

 

亡「ああ、呼ばなくて大丈夫。今、私が会いたいのはフランドールだけだから」

 

咲「で、でも…お嬢様はあの号外を見て以降…ずっと心配しているのよ?」

 

亡「あんまり多くの人に知られるのもあれだし…ね?」

 

咲「き、気持ちは分かるけれど…お嬢様が可哀想よ…」

 

亡「まあ、気が向いたら会うわ♪」

 

咲「…そういうセリフを言う人は、大体有言実行しないのよ(汗)」

 

それもそれでテンプレである。

 

亡「ふふっ♪それで、フランドールはどこに?」

 

咲「妹様なら、あの号外を読んで以降部屋に籠りっぱなしよ…」

 

亡「あら…なら急いで会いに行かないと」

 

咲「そうしてあげて…?」

 

亡「ええ、そうするわ。あそうだ、私の正体に気づいてくれた咲夜にお礼をさせて」

 

咲「お礼?」

 

亡「ええ♪」 ズィィ…

・また顔を近づけ

 

咲「…!?///」 ドキンッ!

 

亡は美鈴の時と同じように咲夜にも顔を近づけ

 

亡「ふぅ…」

 

咲「あん!?///」 ビクゥ!!

 

今度は咲夜の首元に息を吹きかける。…何を考えてるんだこいつ。

 

亡「うふふ♪それじゃあね~♪」 ルンルン♪

 

咲「…///」 カチーンッ

 

自分のやりたい事をやり通した亡は、思考回路が停止してしまった咲夜を放置してフランの部屋へ。そして取り残された咲夜は

 

 

咲「…少し感じちゃった…///」

 

 

おいバカお前も黙れ。




Q.どうして亡は2人に対して変な責めをしたの?

A."周りからの視線"という物から解放されたという喜びと、初めて紅魔館に来た際紅魔館のメンバー全員から襲われかけた時の仕返し。

※23.24話を要チェック
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