華月麟の幻想記   作:華月麟

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義妹に挨拶(フランドール・スカーレット編)・3

~フランドールの地下室~

※フランは普通の部屋と地下室、両方所持しています。

 

 

コンコンッ

 

 

フラン「咲夜…?私言ったよね…しばらく部屋に近づかないでって…」

 

大切な義兄が失踪してから約1週間、義妹のフランは生きる気力を失っていた。紅魔館の者でも、誰一人として今は拒絶している状態だった。

 

 

コンコンッ

 

 

フ「だから…部屋に近づかないでってば…」

 

 

コンコンッ

 

 

フ「っ…(ザッ…ズンズン…!)だから何回も言ってるでしょ!?私の部屋に近づかないでって何度も…!」

 

 

ガチャ!

 

 

遠回しに帰れと催促しても鳴り止まないノック音に我慢の限界が訪れたフランは、怒りのままに部屋の扉を開けると

 

 

亡「どうも~♪」

 

フ「…え?」

 

 

そこには新米の巫女・黒百合 亡が立っていた。

 

フ「貴女…確か天狗の号外に載ってた…」

 

亡「そう!私は黒百合 亡、お邪魔するわ~♪」 ズカズカ

 

フ「あ、ちょっと!?勝手に入らないでよ!」

 

礼儀もくそもない。亡は入室の許可を得てもいないのに、フランの部屋へと入室。

 

亡「(キョロキョロ)へぇ~ここが貴女の地下室かぁ、初めて入ったかも」

 

フ「ちょっと貴女…!勝手に人の部屋に入らないでよ!?図々しい!そもそも貴女は何しにここへ来たのよ!?」

 

亡「え?何しにって…貴女に会いに来ただけよ?」

 

フ「はぁ!?意味が分からない!私は貴女なんか知らない!それなのに、貴女はまるで私の知人かのようにズカズカと部屋に入って来る!なんなのよ!?さっさと出て行かないと、貴女を壊すわよ!」

 

亡「あらあら…大切な義兄が失踪しちゃって、相当心が荒んじゃったのね…」

訳:何も言わずに計画を発動して申し訳なかった

 

フ「うるさい…」

 

亡「そんなに塞ぎ込んだって兄は帰ってわよ?」

訳:だってすぐそこに居るから

 

フ「うるさい…!」 ワナワナ…!

 

亡「うるさい?なら、私を黙らせてみなさいよ」 クイクイッ

訳:フランの成長した姿を見せて

 

フ「(プツン…)だったら…お前を壊してやる…!(バッ!)禁忌〖レーヴァテイン〗!」

 

 

バヴォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

ガシィッ!!

【挿絵表示】

 

 

 

フランの右手には、憧れであり大切な義兄が使用していたレーヴァテイン(剣)を模倣した、フランオリジナルのレーヴァテインが握られていた。

 

亡「あれは…!?ふっ…成長したなぁ…」

 

亡は瞬く間に成長していくフランに、ただただ感動していた。

 

フ「これでお前も居なくなれ」 ドウッ!!

 

亡「お、来るか」

 

フ「消えろっ!」 グオッ…!!

 

バヴォォォォォォォォォォォォッ!!

 

亡は振り下ろされたレーヴァテインを見つめ…

 

亡「…」

 

 

 

「「ミラージュ・フィールド」」

 

 

 

ただそう一言呟き…

 

 

グア…!

 

 

バチィィィィィィィィンッ!!!

 

 

フ「…嘘!?」

 

亡「甘い…!」 ギリギリ…!!

 

 

バリバリバリバリバリバリィッ!!!

 

 

バリアを纏わせた右手で、フランのレーヴァテインを受け止めていた。

 

フ「レ、レーヴァテインを片手だけで…!?」

 

バリバリバリィッ!!

 

亡「ふふっ、随分と成長したじゃないフラン。私はなんだか嬉しくて泣きそうよ♪」

 

フ「な、何よそのセリフ…!?まるで今までずっと私を見てきたような言い方をしてっ…!」

 

亡「そりゃそうじゃない。だって私は…貴女と約束したもの」

 

フ「約束…!?な、何の話よ…!」

 

亡「あら…覚えてない?」

 

 

 

「「フランとの約束は必ず守る」」

 

 

 

亡「って」

 

フ「…その言葉…!」 バッ! スタッ…

 

亡「ふう…」

 

フ「ど、どうして貴女がその約束の言葉を知っているの…?!その約束の言葉はお兄様やお姉様達しか知らないはず…!」

 

亡「どうして知ってるのか…ね。答えは簡単」

 

 

「「貴女とそう約束をしたから」」

 

 

フ「私と約束…!?」

 

亡(そろそろ気付いてくれないかなぁ…?あ、んじゃこうすれば気付いてくれたりは…) バッ…

 

フ「…!?」

 

フランが義兄と会う時必ずする事…それは〖ハグ〗だった。亡は両腕を広げればフランが気付いてくれると信じ、両腕を広げて抱擁の体勢になった。

 

亡「ふふっ♪おいで、フラン♪」

 

フ「っ…!も、もしかして…」

 

そしてフランは遂に

 

 

フ「お兄様…?」

 

 

亡の正体に気付く事が出来た。

 

亡「フラン♪」 ニコッ

 

フ「っ…!」

 

そう呼びかける亡を見たフランの視界には

 

 

麟『フラン!♪』

 

 

愛してやまない、義兄の幻影が重なって見えた…。

 

フ「ううっ…お兄様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!」 ガバッ!!

 

亡「どわーっ!!?」

 

 

バターンッ!!!

 

 

フ「お兄様のバカぁぁぁぁぁぁっ…!」 ポカポカ!!

 

亡「いててててててて!?わ、悪かったって!」

 

フ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ…!」 ムギューッ!

 

感動の再会、フランはようやく再会出来た義兄を目の前に感情が大爆発。それはそれは熱い抱擁で義兄を抱きしめた。

 

 

亡「よしよし…」 ナデナデ

(あ~…こいつは他の3人もヤバいかも…)

 

 

そして事の発端を引き起こしたアホは『残りの3人もこんなオチになるんか…?』と、若干後悔していた。

 

 

バーカ

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