麟「…」 オォォォォォォォォォォォォッ…
麟(?)
「がふっ…!」
ザワザワ…
『お、おい!麟が2人もいるぞ!?』
『ど、どっちかが偽物なんだ!』
『で、でもどっちが偽物なの…!?』
霊夢や魔理沙、麟を知り尽くしている者であればすぐに見分けられるものだが…人里の住民はそうもいかない。パッと見では、どちらが偽物かなんて見分けすらつかない。
麟(?)
「こ、こいつが偽物だ…!いきなり私を蹴り飛ばしたこいつが偽物なんだ…!」
偽物は必死に訴え、周りからの疑いから逃れようとした。
ザワザワ…
『あ、あっちが偽物なのか…?』
魔「ちっ…!人里の奴等は、どっちが本物かなんて見分けがつかないか…!」
早「私達はすぐに見分けが付けられますが、他の皆さんはそうもいきませんものね…!」
妖「れ、霊夢…どうしよう!?」
霊「…今は、彼に任せてみましょう」
霊夢は、今この場で下手に手を出せば更なる問題を引き起こす可能性も鑑みて、麟の手助けを控える選択を取った。
ザワザワ…
麟「…」
麟(?)
(よ、よし…!疑惑の目は奴に向けられている…!このまま押し通して…)
麟「くっくっく…まったくお笑いだ…偽物と本物を見分ける方法は、結構簡単なんだぜ?」
麟(?)
「なにっ…!?」
麟
「皆は知らないだろうが、華月麟はかなり女遊びが激しい奴でな?首には常に相手からの愛のマーキング痕がついてるんだ。だから首には、いつもスカーフかマフラーを巻いてそれを隠しているのさ」
・首に風のスカーフを巻いている
麟(?)
「…!?」
霊「…は?(ドスの効いた声)」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
魔(れ、霊夢が本気でキレてやがる…!?)
早(り、麟さん!?いくらなんでも、それは自分の首を絞める自殺行為ですよ~っ!?)
妖(ああ…口は禍いの元ってよく言うけど…まさに今の事を言うのかもしれない…)
麟は偽物があちら側である事を周りに知らせる為にとんでもないカマを掘る事にしたのだが…如何せんその内容が霊夢の癇に障ってしまったようだ。
…が
麟(?)
「し、しまった…!?」 アタフタ
(は、華月麟がそんな人間だとは…!さ、流石にそこまでは調べ上げていなかった…!?)
偽物はあっさりこれを信じ込み、すぐぼろが出てしまった。
ビシュインッ…!
麟「なんてな、嘘だよ」
・懐へ
麟(?)
「き、貴様…!?」
あっさりと騙され、隙を晒した偽物の懐へ、彼はすかさず潜り込んだ。
麟「(ギリッ…!)ストロング…!」 グググッ…!
ダンッ!!!
・一歩踏み込む
麟「ハンマー!!」 グオッ…!!
・放たれる右拳
麟(?)
「ぐっ…!?」 バッ!!
・防御姿勢
ダァァァンッ!!!
・防御の腕に直撃
麟(?)
「ぐうぅぅぅっ…!」 グググ…
・必死に耐える
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!
麟「はあぁぁぁぁぁぁぁっ…!」 グググッ…!!
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
麟(?)
「ぐっ…!?」 フゥ…
・一瞬、力が緩まる
麟(今だ…!)
「だりゃあっ!!」 バコォンッ!!!
麟(?)
「[ギュンッ!]くそっ…!ぐあぁああぁああぁっ!!」
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!
またしても麟の一撃を耐えきれなかった偽物は、もう一度建物へと吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
魔「あーあー!?まぁた建物に吹っ飛ばしやがった!」
早「麟さん!お気持ちは分かりますけど、もう少し周りに気を配ってぇっ!?」
妖「これ以上ド派手に暴れたら、被害がもっと拡大しちゃいますからぁっ!」
3人は目の前の光景に戦慄!一方霊夢は?
霊「…」 ザッ…ザッ…ザッ…
無言のまま、麟へと近づく。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
麟「ふう…ちいとばかし、派手にやり過ぎたか…」
霊「ねえ麟…(つめた~い声)」 オォォォォォォォォォォォォッ…
麟「…うん?」 チラッ
(なんか、とんでもない殺気を感じるような?)
霊「(ズイィィッ)…」
麟「うおう!?な、なんだよ霊夢…そんなに顔を近づけても何もないぞ?」
霊「…ねえ、さっきの発言…本当なの?」
麟「さっきの発言?ああ…華月麟は女遊びが激しいって話か?」
霊「…」 コクコク
麟「…まさか、真に受けたのか?」
霊「…真に受けたくはないけど、貴方の口から直接言われたもんだから…どうなのかなって」
麟「…はぁ(シュルシュル)ほれ、俺の首元を見てみなよ」
霊(ジー…)
麟「無いだろ?」
霊「…ええ」
麟「んじゃ、さっきの発言は偽物にカマを掘る為の嘘だって認めてくれるか?」
霊「認めるけど…えいっ!」 ハムッ!
・首に甘噛み
麟「あひゃあっ!?」 ビクゥッ!?
霊「(チュ~ッ)ぷはっ…♡ふふっ、これでさっきの嘘が本当になったわね?♡///」
麟「お・ま・え・なぁ…!?///」
霊夢が何に嫉妬等の感情を抱いたのかは不明だが、人里のど真ん中で、しかもまだトラブルは解決してない状況なのに、堂々と麟とイチャイチャ。しかも麟の首元にマーキングをつける始末。
魔「あ、あのバカ共は何堂々とイチャついてんだぜ…!?///」
早「し、しかも霊夢さんのあの大胆な行動…!///くっ…見習わなければ…!///」
妖「みょんっ!?///あ、あんなのを見習わなくていいから早苗!///」
もうただの精神的刺激物だよ…