華月麟の幻想記   作:華月麟

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雷帝

キィン…キィン…

 

 

麟「…」 ジー…

 

 

彼はじっと、黄色に輝き続ける水晶を見続けていた。

 

サラ

「ず、ずっと自分の腕なんか見続けちゃて…どうしたってのさ…!」

 

 

麟(この腕輪は…今まで様々な力を吸収し続けてきた…もしかして、今回もこいつがとんでもない事をしでかしてくれるんじゃないか…?) バッ…

・右腕を天に掲げる

 

自分自身の直感を信じ、彼は右腕を天高く掲げた。

 

サラ

「…は?」

 

麟「来い…雷雲よ…!」

 

 

ゴロゴロゴロ…!!!

 

 

サラ

「か、雷雲…!?」

 

 

 

麟「雷帝『ゼウス』!」 バッ!

・腕を振り下ろす

 

 

 

ゴロゴロゴロ…!!

 

ピシャッ…!!

 

ズァォッ!!!

 

 

 

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

サラ

「いぃっ!?」 バッ!!

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

麟「ちっ…回避されたか」

 

パラパラ…

・地面が抉れている

 

サラ

「う、嘘でしょ…!?わ、私が操る雷なんかよりも、遥かに威力が高い…!?」

 

麟「もう一発…!」 グッ…!

 

サラ

「ちょちょ待って!?き、君も私と同じように雷雲を操れるの!?」

 

麟「いいや?俺はそんな能力は持ってない」

 

サラ

「でも雷雲を平然と呼んでるよね!?」

 

麟「右腕に着けている腕輪が、お前の雷を吸収した事によって一時的に雷雲を操れるようになったんだろうな」

 

サラ

「チョットナニイッテルカワカンナイヨー!?」

 

麟「論より証拠…次の一発を見せてやる…!」 ビッ!!

 

サラ

「ま、また消えた…!?」 キョロキョロ

(彼の移動が速すぎて、私の目じゃ追えない…!)

 

 

ビッ…!!

 

 

麟「…」 バチバチバチィッ…!

 

サラ

「はっ…しまった…!?」

 

蜃気楼の鳥形態によって底上げされた移動速度は、もはやサラの目では追えなかった。彼女が麟を視界に入れた時には、既に彼は右手に雷を纏わせて次の一手に入ろうとしていた。

 

麟「食らえ…!」 グオッ…!!

 

カッ…!

・強烈に発光する右手

 

サラ

(ぼ、防御が間に合わっ…!?)

 

 

ズドアッ!!

 

 

サラ

「!!?」

 

 

ドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!

 

 

LIGHTNING STRIKE!

 

麟「雷槍〖サンダーランス=テンポ〗!」

 

 

 

バリバリバリィッ!!!

 

 

 

サラ

「かっはぁっ!?」 モクモク…

 

 

麟の右手から放たれた雷撃は、まるで槍の如くサラの身体を貫き、それと同時に雷特有の高電圧がサラの身体を蝕む。

 

麟「うおっ…意外にすんごい一発が放てたな…」

 

 

サラ

「(ビリビリィッ…)がっ…!わ、私より遥かに高い電圧を操れるだなんて…色々と規格外すぎる…!」 ザッ…

 

ダメージの反動が思いのほか深刻だったのか、サラは思わず膝をついた。そして肝心の、その一撃を放った張本人は、予想外の高威力と高電圧に驚きを若干隠せずにいた。

 

…とりあえず放ってみたらとんでもない一撃とか、恐ろしすぎる。

 

サラ

「はぁ…!はぁ…!はぁ…!」

 

大ダメージを食らい続けていたサラの身体は、限界を迎えていた。

 

麟「…そろそろ降参したらどうだ?これ以上続けると言うのなら、俺も手加減はしない…」

 

サラ

「ふんっ…!か、勝手に言ってろってやつだね…!私は降参するつもりは…ない…!」

 

麟「ならば…次の一撃で終わらせる…!」 フワァァァァ…

 

サラ

「くっ…!なら、私も最後の全力攻撃で答えてあげるよ!」 ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 

サラは最後の力を絞り、起死回生の一撃のエネルギーを充填し始めた。

 

一方、空高く舞い上がった蜃気楼はというと?

 

 

ゴロゴロゴロ…

 

 

麟「まだ雷雲は残っている…こいつを上手く利用出来れば…!(バッ!)鬼切丸!」

 

 

 

SWORD VENT

 

バヴォォォォォォォォォォォォッ!

 

【挿絵表示】

 

ガシィッ…!

 

闘技場上空にまだ漂う雷雲を使い、サラに最後の一手を叩き込む方法を思いついたようだ。

 

 

バチバチィッ…!

 

 

サラ

「か、彼がまた変な武器を呼び出した…!?くっ…もたもたしてる暇はない…!この一発に賭ける!」

 

 

 

 

「ライトニング・ランス!」

 

 

 

 

キィィィィィィィンッ…ズドアッ!!!

 

 

ガオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

 

 

 

麟「纏え…(いかづち)を!」 バッ!!

 

 

 

ゴロゴロゴロ…!!

 

ピシャッ!

 

バチィィィンッ!!

 

 

 

鬼切丸

(バリバリバリバリバリ…!!)

・帯電状態

 

 

 

雷を受け、鬼切丸は荒々しい電撃を纏い始めた。

 

 

 

 

麟「食らえ!」

 

 

 

 

 

 

「「ライデイン…ストラァァッシュ!」」

 

 

 

 

LIGHTNING IMPACT!

 

 

 

ズドアッ!!

 

 

ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

 

 

 

 

 

 

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

・サラの一撃

 

 

 

ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

麟の一撃

 

 

 

 

バチィィィィィィィンッ!!!

 

 

 

グググッ…

 

 

 

ズドアッ!!

 

 

 

 

サラ

「う、うそっ…!?」

 

 

互いの攻撃が直撃し、少しは拮抗状態になるかと思ったが…そうはならなかった。

 

麟の一撃があっさりとサラの一撃をかき消してしまったのだ。

 

 

 

 

ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

・迫り来る麟の一撃

 

 

 

 

 

サラ

「わ、私の全力は…彼に届きもしないの…!?う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

 

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

 

パラパラ…

 

 

 

 

サラ

「こ、これが麟君の実力…き、木の実なんかに頼ってばかりの私が…勝てるはずもない…か…っ」 ドサッ…

 

 

 

 

夢子

「サ、サラぁっ!!」

 

 

神綺

「…!サラちゃんが…」

 

ルイズ

「サ、サラお姉様が…負けた…」

 

ユキ

「す、すっごぉ…!?」

 

マイ

「あ、あれが麟さんの本当の実力…」

 

アリス(り、麟がサラに勝っちゃった…予想通りと言えば予想通りだけど…正直ここまでとは思ってもみなかったわ…!)

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

 

 

麟「俺の勝ちだ…!」

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