神綺
「ねえねえアリスちゃ~ん♪私にも麟ちゃんを抱っこさせて~♪」
アリス「え…絶対に嫌よ。お母様、麟を抱っこしたら何をするか分からないし…」
神綺
「(ガーンッ!?)マ、ママをなんだと思っているの!?」
麟「あはは…(汗)」
ルイズ
「なら…私に抱っこをさせてくださいまし?」
ユキ
「ちょっと、私が先だよ!」
サラ
「いいや、私が先に抱っこさせてもらうよ!」
夢子
「わ、私が先よ!」
マイ
「わ、私は皆の後で…///」
麟「…おっと?」
色んな所から麟を狙う獸達が近づいてきた。…やーな予感。
アリス「あんた達…何か良からぬ事を考えてない…?」
皆『キノセイキノセイ(棒)』
アリス「棒読みじゃない!(汗)」
皆『いいからその子を私に寄越すんだよぉっ!』 ガバッ!!
アリス「麟!逃げて!」 ポ~イッ!
麟「どわぁぁぁぁぁぁっ!?」 ピュ~ンッ!
アリスが迫り来る獣達から麟を逃がす為に投げ飛ばしたのは良いが…まあ切羽詰まった投げ方だこと。
ヒュゥゥゥゥ…スタッ
麟「あっぶねぇ…!い、いきなり投げ飛ばすな!」 プンプン!
アリス「後でちゃんと謝るから、今は逃げて!」
獣達
『逃がすかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡』
麟「ぎゃーっす!?」 バビュゥンッ!!
獣達
『まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!♡』
<ドッタンバッタン!!
<ソッチニイッタゾ!! イヤソッチダ!! オエー!!ニガスナー!!
<ギャーッ!? コッチクンナーッ!!
アリス(麟…頑張って…!)
パンデモニウムの面々は可愛いショタを捕まえようと大騒ぎ!
そして肝心の本人はその小さい身体を利用して、獣達の魔の手を上手く避けきる!
…さっきまでバチバチに戦いあってたとは思えない光景だ。
~パンデモニウム調理場~
ギィィッ
バタンッ!!
麟「はぁ…はぁ…はぁ…」
夢子
「彼はどこ!?」
サラ
「あっれ~!?見失っちゃった!」
神綺
「まだ遠くへは逃げていないわ、急いで保護(という名の確保)するのよ!」
ユキ
「あいあいさー!」
偶然、調理場へ逃げ込んだ麟はそこで息を潜めた。そして調理場の扉前では恐ろしい獣達が麟を探し出して捕まえようと血眼になって探している。
麟「はぁ…ったく、なんで魔界に来てまで鬼ごっこをしなくちゃならないんだ…って、ここは調理場か。紅魔館より遥かに広いなぁ」
パンデモニウムの調理場は紅魔館の調理場よりも何倍も広く、食材を保存する保存庫のサイズも、保有する調理器具の量も、コンロの数も紅魔館の倍以上であった。
麟「…流石に、夢子さん1人で切り盛りしてるわけじゃないよね?この城にも妖精メイドとかはチラホラ見たし…」
こんなデカい調理場を彼女1人で切り盛りしてたら、それこそ咲夜以上の化け物メイド長だわ。
麟「(スタスタ)しっかし…あの獣達に見つからないようにここへ逃げ込んだのは良いけど…どうしたものかな?」
下手に調理場を出れば即確保、ナニをされるか分かったものではない。そんな葛藤に悩まされながら調理場を探索していると
麟「(チラッ)…ん?」
ズーン…
調理台の上には、まだ調理をした後の材料(はたから見たら生ゴミ)が大量に残っていた。
麟「まさか…これ全部ゴミだとか言わないよな?」
ギィィッ…
夢子
「あ、見つけたわよ!」
麟「ギャーッ!?ミツカッター!!(絶望)」
そんな光景に視線が釘付けになっていたせいで、夢子に見つかてしまった。
麟「イ、イヤァァァァァァァァァ!!」 ガクガク
夢子
「そ、そんなに絶望しなくても…私は貴方をあの子達に差し出すような事はしないわよ」
麟「ヨ、ヨカッタァ…」
夢子
「まったく…まさか調理場に逃げ込むだなんて…」
麟「仕方ないだろ、ここが普通なら隠れるよう場所じゃないから誰にも気づかれないって思ったんだから。それはそうと夢子さん、この調理台の上に置いてある食材たちは…」
夢子
「ああこれ?恐らく夕食の下ごしらえをしていた妖精メイドが、生ゴミをそのまま放置したんでしょうね。まったく…後で説教ね」
麟「な、生ゴミ…!?こ、これら全て捨てるのか…!?」
夢子
「ええ、もう食べる場所なんて無いし…捨てるわよ」
麟「…なんてもったいない事を」 ボソッ
夢子
「え?」
麟「…よし!(グイッ)夢子さん、包丁とかその他諸々の調理器具持ってきて!今日の晩飯は俺が作る!」
・袖をめくり、やる気満々
夢子
「え!?あ、貴方が料理を?」
まだ食べれる場所があるのに〖生ゴミ〗として捨てられる食材を見た麟の、料理魂に火が付いた!