~翌日~
麟「はぁい、包帯交換するから動くなよ〜」
山犬
『ハッハッハッ♪』
シュルシュル…
麟「よーし、包帯交換かい…し!?ちょ、ちょっとネムノさん!」
スタスタ
ネ「ん?どうしたべ麟」
麟「や、山犬の足傷が…!」
ネ「足傷がどうかしたべか?(チラッ)んん…!?や、山犬の傷が…!?」
麟・ネ
「「たった1日で治ってるぅぅぅぅぅぅぅっ!?」」
山犬
『ワウ?』 ツヤツヤ☆
ネ「き、気のせいかこいつ…毛並みも綺麗になってねぇべか?!」
麟「び、美人になったなぁ!?」
山犬
『…!ワゥッ!』 ペロペロペロペロ
麟「あっひゃーっ!?」
山犬
(ペロペロペロペロペロペロペロペロ)
ネ「ちょちょちょちょ!?こらクソ犬!麟に離れるべ!」 グイッ!!
山犬
『キャウーンッ!?』 ギギギギ…!!
ネ「爪を器用に使って抵抗するな!?というかうちの家が傷だらけになるからやめるべ!!」
~山犬とはお別れの時間~
麟「さあ行きな。もう、罠にかかるなよ?」
山犬
『ワゥ…』
ネ「次は助けねーべよ」
山犬
(ムッ…ベーッ)
ネ「んなっ…!?こんの…クソ犬ぅっ!?」
麟「学習能力もずば抜けて高いなぁ。まあとりあえず、自然に帰りな」
山犬
『ワゥッ!』 ドウッ!
ザッザッザッザッザッ!!
ネ「おー、元気良く行ったべ」
山犬
『アオーーーーーーーーンッ…!』
麟「お別れの挨拶代わりの遠吠えかな?なら俺も…アオーーーーーーーーンッ!」
ネ(なんでちょっと遠吠えが上手いんだべ…)
山犬
『アオーーーーーーーーンッ!』
麟「アオーーーーーーーーンッ!」
~今度はこっちの番~
麟「よし!1日お世話になりました!」
ネ「お世話しました♪またいつでも遊びに来てくれだべ♪」
麟「次は何かしらのお礼を持ってくるよ。例えば…味噌とか!」
ネ「麟自家製味噌だべか?そりゃ嬉しいべ♪次の機会を楽しみに待ってるべよ♪」
麟「楽しみにしててくださいな♪…じゃあ、そろそろ行くね!」 スタスタ
ネ「気をつけて行くべよ〜!」 フリフリ
麟「はーいっ!」
こうして山姥の聖域で1日を、まさかの乱入者〖山犬〗と過ごした麟。今度こそ本来の目的地であった妖怪の山にある〖天狗の里〗を目指して山道を突き進む。
ザッザッザッ…
麟「(ムシャムシャ)ん〜♪やっぱりおにぎりサイコー!」
天狗の里に向かう最中、小腹を満たす為にネムノ特製塩にぎりを食べながら歩いていた。
麟「しっかし…まさか6個も作ってくれるとは思わなんだ。これは流石に食べ切れないな…」
『キキー…』
麟「(ピク…)ん?なんか…また弱々しい声が聞こえてきたぞ?」 フゥ…
サァァァァァァァァァァァァ…
『キキー…』
麟「(ピキーンッ!)そっちか…!」 ダッダッダッ!
ガサガサ…
また何かの気配を感じ取った麟は、草むらをかき分けて突き進むと…
『キー…』
ガサガサッ…
ザッ…!!
麟「到着っと。(チラッ)…まーた似たような光景が見えるよ」
今度は…
山猿
『キー…』
やせ細った山猿が、その場に倒れ伏していた。