スタスタ…
かなり奥まで歩いてきた。
先程と同じように延々と同じ光景が続いていた。
麟「でもこの先で合ってる…霊夢達ともう1人誰かの強い気を感じるから…ん?何かあそこ誰か居るな」 ダッ!!
てゐ(チーン)
麟「えぇ…?」
体格の小さい兎の妖怪が襖の前で倒れている。
麟「おーい、大丈夫かお前」 ユサユサ
てゐ「…」
…返事が無い、ただの屍のようだ。今夜は兎鍋にでもするか?…おっといかんいかん、そんなくだらない事してる場合じゃない。早くこいつを起こして2人の居場所を聞かないと。
麟「起きてくれ〜」 ユサユサ
てゐ「う、うーん…はっ!?ここはどこ?!」 キョロキョロ
やっと起きたか。
麟「大丈夫か?だいぶ伸びてたけど」
てゐ「げっ!!外から来た人間!?今はボロボロで動けそうにないのに…なんてバットタイミング!!?」
麟「大丈夫だよ、手負いの妖怪を虐めるほど俺は性根は腐ってないよ。ただ、俺の質問に正直に嘘偽り無く答えないとどうなるか知らないけどね?」
てゐ「し、質問って?」 ゴクリ…
麟「簡単だ。博麗の巫女と白黒の魔法使いがこの辺りに居るはずだ。2人は今どこに居る?」
てゐ「巫女と魔法使い…?あぁ!2人ならこの襖の奥で戦ってるよぉ」
お?意外とあっさり答えてくれた。しかも嘘偽り無く。
麟「やっぱりか…この先にアイツらが…」
ガラッ…
襖を開けると、その先はあまりにも驚く光景が広がっていた。
麟「な、なんだこれは!?」
襖の先に広がるのは…星が綺麗に輝く宇宙だった。
奥では…
ガキィン!! バチィン!! ズォォォォォォォッ!! ズドドドドドドッ!!
カッ!! ドガァァァンッ!!
かなり激しい戦闘が繰り広げられていた。
てゐ「ふふふ…八意永琳っていう月人の能力さ。偽りの通路って言うんだよ。偽りの月と地上の間を位置する所だよ。1度入ったら永琳を倒すまでは脱出不可能…まぁ永琳を倒すなんて不可能だけどねぇ」 ニヤニヤ
ふむ、倒せない…か尚更燃えてきたな。
麟「んじゃ地上の人間が月の民を倒したら、それこそ凄い事だろうな?」
てゐ「当たり前だろ?月人と人間じゃ力も知能も差があり過ぎる。どう考えたって無謀な行いに等しいさ」
麟「まぁ、それでも倒すけどね。輝夜との約束もなるべくは守りたいし」
てゐ「輝夜…?まさか、姫様に会ったの!?」
麟「ん?ああ、会ったよ?俺達はは3手に別れて行動してたんだ。んで、俺は1人で情報収集の為に動いてたら偶然見つけたって訳」
てゐ「姫様に手を出したのか!?」 キッ!
麟「出すわけないだろ…なんで無抵抗な人に暴力を振るうんだよ?」
この子や、さっきの妖怪も命懸けで戦った。それだけ彼女を慕っている。彼女の事を想っている。どれだけ辛い経験をしたか理解しているから。いいねぇ…そういう感じ好きだよ。
てゐ「なんだ…それなら良かった…アンタ、意外に優しいんだね?」
麟「まぁ、色々とあるから俺にもね」
てゐ「色々って?」
しつこいなぁ…そこまでして聞きたいか。
麟「俺にも通じるところがある。これでいいか?」
てゐ「まぁ、仕方ない。それでいいよ?」
上から目線!?腹立つわこいつ!
麟「さてと、そろそろ助太刀に行きますかね…」
てゐ「ふっ…勝てないと思うけどねぇ?勝てる見込みはあるのかい?」
麟「戦い方は体に染み付いている。たとえ相手が月の民だろうと戦いようはあるさ」
てゐ「健闘を祈っておくよ」
麟「お前はさっさとここから離れときな」 頭ポンポン パァァァッ!!
・頭を優しく叩きながら回復魔法をかける
てゐ「なっ…!?なんで敵にそこまで情けを…」
(今の頭ポンポン…ちょっと良かった…)
麟「別に戦う意思が無い奴を助けたって罰は当たらないだろ」
てゐ「そ、そうかい…」
(また後で会えるかな…)
麟「んじゃそろそろ行きますかね。1度でいいから
俺は初めての宇宙に少し期待をしながら出撃の準備を始めた。
まずは少し襖から距離を取り…
グググ…
ゴゴゴゴゴ…
ゆっくり力を込めて…
ギャウッ!!
力を解放!!
てゐ「ッ…!?」
(人間のくせになんて力なんだ!?もしかしたら、永琳が…いやそんなことはないか…?いや、そうとも限らない…この人間の力は!?)
グォォォォォォォ…!!
そしていつものアレを!
麟「華月麟…行きます!!!」 ドウッ!! ガゥゥゥゥッ!!
さぁ…明けない月夜異変の最終決戦だ!!
ギャウゥゥゥゥゥッ!! ズォォォォォォォッ!!
・猛スピードで霊夢達の元へ