~誰かの記憶~
永「姫様、ずっと私は貴方に謝罪をしたかったのです。蓬莱の薬…あんな物を作ってしまい、姫様が服用してしまい、姫様は罪人となってしまった…」
輝「そう落ち込むことは無いわ永琳。貴女のおかげで私は月以外にも素晴らしい世界がある事を知れたのですから。月への帰参が許されたとしても、私にはその意思はありません。この地上で永遠を生きようと思います」
永「姫様…そうおっしゃると思いました。ならば、私も蓬莱の薬を飲んで地上に残ります。共に永遠の時を過ごしましょう。…もう一人になどさせません」
『永遠に…!』
麟「う、うーん…(ズキッ!!)うあっ…!!」
(頭と身体中が痛い…。粉々になりそうだ…)
永琳にトドメを刺した直後に気絶をしていた俺はやっと眠りから覚めたが、その身体は限界を超えた力を酷使しすぎたためにひどい痛みが伴っていた。
紫「麟!!霊夢から聞いたわ?貴方…なんて無茶をしたの!?」 ギュッ
麟「いでででででっ!?抱きしめないで!?身体が逝かれるから!!」
紫「あら…(バッ)ごめんなさい…」
ア「皆、無事のようね…」
魔「まあな…」 ムスー
霊「とまあ…こいつらは幻想郷が出来る前、大昔からここに居たってわけよ」
紫「結界は破られていなかったのはいいけれど…とんだ取り越し苦労ねお互いに」 ナデナデ
・麟の頭を撫でてる
麟「~♪」
霊「アンタと手を組んだ意味がなかったわね」
麟「それでも異変は解決出来た…それで十分だ」
永「…麟とやら」 スタスタスタ…
麟「あ?どうかした?永琳」
永「貴方の言う通りだったわ…地上を舐め過ぎていたわ…」
麟「へへっ…分かってくれればそれでいいよ(ズキッ‼)…いいっ!!」
霊「大丈夫…?」
身体が悲鳴を上げまくっているせいで今日は寝れないかもなぁ。
永「これを飲みなさい」 グッ
・錠剤を口の中に押し込む
麟「むぐぐ!?」 ゴクンッ
霊「ちょっとあんた!?麟に何を飲ませたの!?」
いきなり何の説明もなく薬を飲ませるやつがあるか!?
永「ただの回復薬よ。すぐに立てるようにまで回復するわ」
何!?そんなに早く薬の効果って出るものだっけ!?
麟「(スクッ)…本当だ!ありがとう永琳!」
霊「ほ、本当に立てた…」 ポカーン
永「いいのよ…でもこれで月の使者はここに来てしまう…。姫様は月に帰ってしまうのね…」
霊「ああその件についてなのだけど、そんな事無いわよ。そっちも取り越し苦労よ」
永「私が…?」
紫「内と外とを反転させ、外の世界で力を失う程、内では力が強くなる。忘れ去られた妖怪達の楽園・幻想郷を形作る結界。私達の最高傑作よ。月の民のような力を持つ者達は外からは決して入る事は不可能よ」
へぇ…意外と頑丈にできているってわけか。
ん?『私達』?私達って事は紫さん以外にもこの幻想郷を作るのに行動していた人がいるのか。
永「つまりは密室に、さらに密室を作ろうとしていたのね…」
まさにトリック。
霊「そういうこと。時々能力を使って結界を開ける"馬鹿"もいるけどね」
おもむろに馬鹿を強調しやがったな…。
紫「ふふふっ、全ては幻想郷の為よ」
霊「またそれ!?聞き飽きたからここで退治してやりましょうか!?」 バッ‼
キッ‼
紫「ふっ…」
ギロッ‼
ア「あわわわっ…」
魔「ちょっと待て!霊夢とケリをつけるのは私だ!まだ一時休戦中なだけだからな!」 ダンッ‼
霊「まだやる気!?」
魔「当たり前だろ!?」
<ギャーギャー!!
はぁ…結局こうなるのね…。
麟「やれやれだな…」
紫「ふふふっ…私はそんな事よりも」 グイッ‼
麟「うおっ!?」
ギュッ…
紫「貴方が欲しいわ?麟」 ナデナデ
麟「俺は安くないよ?」
紫「あら?何が欲しいのかしら?なんでもあげるわよ!」 ウキウキ
随分とノリノリだねぇ!?
麟「紫さんがもっと霊夢達と仲良くしてくれればそれでいいよ」
紫「あら?私は霊夢達とはすでに仲良しよ」
霊・魔
「「そんなわけないだろ!!!」」
紫「…あらら?」
…嫌われてんなぁ。
バタンッ!!
皆(ビクッ⁉)
サァァァァァァァァァッ…!
急に後ろの襖が思い切り開いた。中から出て来たのは…そう
永「…姫様!」
麟「よう…」
「「輝夜!!」」
輝(ニコッ)