華月麟の幻想記   作:華月麟

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3日後

依姫達は、山童の住処まで訪れて武器を購入し、貧乏神と疫病神の姉妹と鍋を囲んで食べたりと、なかなかに濃い内容の1日を過ごし、その後も平和な時間を過ごしていたら、いつの間にか時は過ぎて約束の日がやってきた。

 

コンコンッ

 

た「ちわーっす、山童の山城たかねでーす」

 

 

ガララッ

 

 

霊「こんな朝っぱらから何用よ?」

 

た「綿月依姫殿へのお届けものです」

 

霊「依姫へのお届けもの?あー…麟達と買いに行ったあれの事かしら?ちょっと待ってて」 スタスタ

 

た「どもーっす」

 

 

ガラーッ

 

 

霊「依姫、山童の山城たかねって奴があんたに会いたいって言ってるわよ?」

 

依「ん!本当に3日で40丁も揃えたのか。分かった、すぐに向かう」 スタスタ

 

 

ザッ

 

 

た「あー、依姫さんどもども♪」

 

依「ほ、本当に3日で準備したんですね…」

 

た「有言実行をするのが、うちの売りでもあるんで♪(ゴソゴソ バサッ)これ、M3グリースガンの設計図とSVT-40の設計図です。よかったら月の方で役立ててください」

 

依「こ、こんな貴重な設計図…もらっても良いんですか?」

 

た「設計図の、原本はうちが持ってるんで大丈夫ですよ♪…ただし、それをあっちこっちにばら撒かないようにとだけは言っておきますが」

 

依「それはもちろん、肝に銘じておきますよ。あ、約束の代金です」

 

た「ひぃ、ふぅ、みぃ…うん、ちょうどピッタリ!毎度あり〜」

 

依「また何かあれば、頼らせてもらいますよ」

 

た「今後とも我々山童をご贔屓に〜♪」 スタスタ

 

 

たかねは、依姫から発注依頼が来ていた武器(2つの設計図付き)を依姫へ渡し、取引の代金を受け取るとすぐさま自分の住処へ戻って行った。

 

 

スタスタ

 

麟「おっ、遂に頼んでた武器が来たのか」

 

依「ええ、山童って結構しっかりと仕事をしてくれるんですね」

 

麟「基本的に河童も山童も、相手が自分にとって利益をもたらす相手だって理解したら、ちゃーんと仕事はするんじゃないかな?もしかしたら今後も贔屓にしてくれる可能性だってあるからな」

 

依「それは…互いの信頼関係と言えるのでしょうか?」

 

麟「一応は商売だから、互いの信頼関係とは言えるだろうよ」

 

依「わ、私からしてみればただの現金主義なのでは?と思いもしますけど…」

 

麟「それが商売ってもんだよ♪」 ケラケラ♪

 

依「そんなものなんですかね〜…?」

 

麟「そんなものなんですよ〜♪っと話を変えてと、貰う物は貰ったからもう月に帰るのか?」

 

依「そうですね、そろそろ帰る支度をして都へ帰還しようと思います。レイセン!貴女も少し手伝ってちょうだい!」

 

 

スタッ

 

レイセン

「了解しました!」

 

 

~数分後~

 

 

依「ということで師匠、霊夢、3日間お世話になりました!」

 

レイセン

「お世話になりましたー!」

 

 

麟・霊

「「はい、お世話しました〜」」

 

 

依「また時間が作れれば、来ても構いませんか?」

 

麟「…!(ニッ!)いつでも待ってら♪」

 

依「ふふっ♪ありがとうございます!」 ペコリ

 

麟「あ、依姫」

 

依「なんでしょうか?」

 

麟「(スッ)これ、豊姫さんに渡しといて『麟から豊姫への贈り物』って言ってな♪」

 

依「わ、わざわざありがとうございます…」

 

麟「にっしっし♪豊姫さんの為だけに作ったプレゼント達だからね、喜んでもらえるといいけど」

 

レイセン

「麟さんからのプレゼントってだけで、豊姫様はお喜びになりそうですけどね?」

 

依「ああ…きっとお姉様はお喜びになるだろうな…ありがたく頂戴します!」

 

麟「美味しくいただいちゃってくれ」

 

 

~月の都~

 

 

ビシュインッ…!!

 

スタッ

 

依「なかなかに楽しい3日間だったな、レイセン」

 

レイセン

「はい!…また寄せ鍋が食べたいですね〜」

 

依「今度、鍋の具材を地上で調達してお姉様と一緒に食べたいな♪」

 

レイセン

「それ、良いですね〜♪」

 

 

ガララッ

 

 

豊姫

「あら依姫、レイセン、おかえりなさい♪随分と早いお帰りね?もう少し地上で羽根を伸ばしても良かったのよ?」

 

 

依「いつまでも月の都をお姉様1人に任せ切りにするのは怖いので」

 

豊「あら〜…その心遣い、なんだか釘が混じってるように聞こえたけど気のせいかしら?」

 

依「ええ、気のせいだと思います。あ、師匠からお土産を預かっているんですよ」

 

豊「あら、麟からお土産?何かしら?♪」

 

レイセン

「麟さんからの伝言で『美味しくいただいちゃってくれ』って言っていたので、食べ物系ですかね?」

 

豊「食べ物…!」 キラーンッ

 

依「…はぁ」

(まーたお姉様が肥えてしまう…)

 

スッ

 

ドスンッ

 

豊「さーて、風呂敷の中身はなんじゃらほい!」 バッ!

 

レイセン

「わぁ…!」

 

依「こ、これはまさか…!」

 

豊「あらあらぁ♡」

 

 

デェェェェェェェェェェェェェェェェェェェンッ!!

 

 

風呂敷の中身は、大量の果物やお菓子などが詰められていた。

 

依「地上の食べ物詰め合わせセット…といったところですかね?」

 

レイセン

「あ!これは菓子パンっていう食べ物ですよ!これ、一度は食べて見たかったんですよね〜♪」

 

豊「麟ったら、この私を食べ物系で口説こうというのかしら?くっ…惚れ惚れしちゃうじゃない…!」

 

依「何言ってるんですかお姉様…(チラッ)あ、師匠からの手紙が入ってますよお姉様」

 

豊「あらほんとね?(ペラッ)手紙の内容はなんじゃろな!」

 

 

 

〖豊姫さんへ〗

豊姫さんどもっす、華月麟でございます。

 

この手紙を読んでる頃には、俺のお土産が無事に届いてる事でしょう。

 

お土産をあげようと思った経緯を説明すると、依姫やレイセンばっかり地上で美味しい物を食べまくっていたので、月でお仕事をしている豊姫さんだけ不公平かなと思って送らせてもらいました。

 

お土産の内容としては

 

・桃の皮を使ったピーチティー

・地上で有名なパン屋の菓子パン系

・坂田ネムノお手製の干し肉

・寄せ鍋セット

・3人に似合いそうな髪飾り

・風見幽香お手製の蜂蜜

・秋のフルーツ達

 

といった感じです。菓子パンとフルーツは足がつくのが少し早いのでお早めに食べちゃってね♪

 

 

 

豊「ですって♪」

 

依「師匠…わざわざお手数お掛けします…」

 

レイセン

「寄せ鍋セット…ハッ!これで豊姫様も一緒に寄せ鍋を食べれるってわけですね!」

 

依「今日の夕食が決まったな」

 

豊「あら、なんだか今日の夕食は面白いことになりそうね♪あらっ?まだ手紙に続きが…」

 

 

 

あと、豊姫さんの為だけに作った特製フルーツサンドがあります。たまには味変にと思って色んなフルーツを詰めた特製フルーツサンドを作ってみたので

 

 

食ってみな、飛ぶぞ

 

 

以上

 

華月麟より

 

 

 

豊「フルーツサンド?この入れ物の中に入ってる、白い食べ物っぽい物かしら」

 

パカッ

 

フワァァァァァァァァァァ…

・芳醇なフルーツの香り

 

依「(ガタッ!)な、なんですかこの素晴らしい香りは!?」

 

レイセン

「(タラーッ)ハッ!?///よ、ヨダレが…!///」 フキフキ

 

豊「あらあら…2人が冷静さを欠くくらいには、このフルーツサンドという食べ物は素晴らしいのかしら?まあそんな難しい事は置いといて…いっただっきまーす!♪」

 

パクッ

 

モグモグ

 

豊「んんっ…!?」

 

依「お、お姉様!?ど、どうかしたのですか!?」

 

レイセン

「豊姫様!?」

 

豊「…」 プルプル…

 

依「お姉様!しっかりしてください!」

 

レイセン

「豊姫様!」

 

ゴクリ…

 

豊「わ…」

 

依・レイセン

「「わ?」」

 

 

豊「私の生涯に一遍の悔いなし…♡」 スゥゥゥゥゥゥ…

・美味すぎて幽体離脱

 

 

レイセン

「いやぁぁっ!?豊姫様ぁっ!!」

 

依「し、師匠お手製のフルーツサンドとやらがそこまで美味しかったというのか…!?っていかんいかん!お姉様しっかり!?戻ってきてください!」 ユサユサ

 

豊「ハッ!?」 パチクリ

 

依「だ、大丈夫ですか!?」

 

豊「り、麟が私の為に作ってくれたこのフルーツサンド…手紙に書いてあった通り、『食ってみな飛ぶぞ』を体現した美味しさね…!」 パクッ モグモグ♪

 

レイセン

「わ、私も1口…」

 

豊「良いわよ?はいっ♪あーん」

 

レイセン

「あーんっ」 パクッモグモグ

 

豊「美味しいでしょ?」

 

レイセン

「(モグモグ)…ほわぁ♡///」 パァァァァァァァァァァァ☆

 

依「そ、そんなに美味しいのか…!?」

 

豊「依姫もあーん♪」

 

依「あ、あーんっ…」 パクッモグモグ

 

豊「ふふ♪」

 

依「(モグモグ ゴクンッ)う、美味い…」 ポロポロ…

・号泣

 

豊「…泣くほど?(汗)」

 

依「流石は師匠です…!」 ポロポロ…

 

豊(依姫って…麟が絡んでる案件になると知能指数が一気に下がるのよねぇ…親バカならぬ師匠バカってやつかしら…?)

 

依「くっ…ついついリピートしたくなってしまう、病みつきの味です…!」

 

豊「今度、私も地上に行って…麟にお礼をしないとダメね。こんなに素晴らしいスイーツを作ってくれたのだから」

 

レイセン

「今度は3人で地上に行きましょう!」

 

豊「ええ、そうしましょ♪」

 

依「はい♪そうしますか♪」

 

 

 

 

麟が作った特製フルーツサンドは、豊姫を昇天させ、レイセンをメロメロにさせ、依姫を号泣させるほどに美味だという事が判明した。(死ぬほどどうでもいい)

 

これは別の話だが、依姫が山童の元で購入した銃火器を他の玉兎達にも仮運用させてみたところ、『とても扱いやすい』という高評価の印が押された。

 

これがきっかけで、月の都ではM3グリースガンとSVT-40が大量生産され、全ての兵士達に配備されることとなった。これにより、月の防衛力がまた一段と強固になったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「くっくっく…!そろそろ、我々の計画を発動しようではないか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂にあの畜生達が巣食う地にて、悪しき計画が発動された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがその事は…まだ誰も認知していていない…。




これにて4部まで続いた番外編、完結!
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