華月麟の幻想記   作:華月麟

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河原の水子アイドル

~賽の河原~

 

 

ギュアァーン…!!

 

 

妖「ここは…賽の河原…!?」

 

麟(巡航形態)

『おい動物霊共、本当に方向はこっちで合ってるんだろうな?』

 

狼『大丈夫っす!こっちで合ってますぜ!』

 

魔「とても合ってるようには見えないけどなぁ…?」

 

霊「でもここ…あちらこちらに動物霊がうようよ居るわ…案外こいつらの言っている事は合ってるかもしれないわね」

 

麟『そうである事を祈る!ていうか、そろそろ降ろしてもいいか?人型に戻りてぇ…』

 

霊「そうね、そろそろ降りて探索といきましょう」

 

魔「えーっ!?もうちょっとこの背中を堪能していたいんだぜ!」

 

妖「わがまま言わないの魔理沙…麟さんはかれこれ30分くらいは私達を乗せてここまで飛んでくれてるんだよ?」

 

魔「ちぇ~っ…分かったよ…」

 

 

カッ…!!

 

ヒュゥゥゥゥゥ…

 

スタッ

 

 

 

【挿絵表示】

麟「(コキッコキッ)ふぅ…長時間の巡航形態は疲れるな」

 

霊「お疲れ様(スッ)はいお水」

 

麟「さんきゅ」 ゴクッゴクッ

 

妖(流れるような水渡し…手馴れてるなぁ霊夢は)

 

魔「しっかし…随分と辛気臭いというかなんというか…こんな所まで来る羽目になるなんてな」

 

妖「まあ…実際、少し生臭くもあるけどね」

 

麟「賽の河原は…かなり久しぶりに来たな。ここら辺に来るのは…"あの時"以来か…?」

 

霊「あの時って?」

 

麟「…純狐さんに誘拐された後の事」

 

霊「ああ…」

(これ以上は聞かない方がよさそうね…)

 

魔「さ~て動物霊共、さっさと畜生界って場所まで案内よろしくだぜ~」

 

狼・カワウソ・鷲

『うっす!』

 

目的地の付近(?)辺りの賽の河原までやってきた4人衆with動物霊、動物霊達に畜生界まで案内してもらいながら動き出そうとした矢先…

 

 

?「うわ~っ!やめてよぉっ!!」

 

動物霊共

『あははははっ!もっとぶっ壊せ~っ!』

 

 

麟・霊・魔・妖

『…おっと?』

 

早速、4人の付近にて面倒事らしき事件が発生。

 

 

『また変な石の塔を積み上げやがって!』

 

『ぶっ壊してやらぁ!』

 

ガラガラガラ!!

 

?「だからやめてよぉ!皆が一生懸命積み上げて作った作品なんだよ!?」

 

『『んなもん知るかボケェ!w』』

 

 

妖「…なんか貴方達のお仲間が、小さい子供をいじめてるけど?」

 

狼・カワウソ・鷲

『…ナンモイエナイッス(汗)』

 

魔「あいつら、さっきから周りの石積み壊してやがるけど…あの石積みって、なんか意味があったりするのか?」

 

霊「…賽の河原だから、確か罪滅ぼしの為の石積みじゃなかったかしら?」

 

魔「罪滅ぼし?そもそも、なんの罪を犯したから石を積めって言うんだ?」

 

妖「確か石積みって…親より先に死んだ子供が行わなくちゃいけない刑だって諸説があるらしいよ」

 

魔「親より先に死んだ罪滅ぼしに石を積めって…基本的に子供って死にたくて親より先に死ぬ奴なんていないだろうに…」

 

霊「可哀想な話よね…」

 

 

ガラガラガラ!!

 

?「あーっ!?(泣)」

 

『『ぎゃーっはっはっは!』』

 

 

麟「もう見てられん…!」 ザッ…!!

 

ズンズンズンッ…!!

 

魔「お、おい麟!?」

 

 

麟「…」 オォォォォォォォォォォォォッ…

・圧倒的殺意

 

 

妖(あ…麟さんマジギレモードだ…)

 

 

 

『あー最高だぜ!』

 

?「ううっ…どうしてこんな事するのよ…!」

 

『俺達が居るところで石積みなんかしてるてめぇが悪いんだろうが!』

 

『『ぎゃーっはっはっは!!』』

 

 

…ザッ!

 

 

麟「おい!貴様ら!」

 

 

?「ふぇ…?」

 

『あ?んだてめぇ』

 

『よく見たら人間じゃねぇか、なんでこんな所に人間が?』

 

『まあ細かい事はどうでもいいだろ?そんな事より、あいつも痛め付けてやろうぜ!』

 

『だな!』

 

 

オォォォォォォォォォォォォッ!!

 

 

動物霊達は次のターゲットを少女から麟へと変更し、続々と麟目掛けて進軍を開始。

 

 

麟「(ギリッ…)ファンネル…!」

 

 

ビ!

 

 

ビ!

 

 

ビ!

 

 

『あ…?今なんかあいつから放たれたような…』

 

『いや、なんも見えなかったぞ?』

 

 

キラッ…

 

 

麟「…いけ、ファンネルミサイル!」 グッ!

 

キィィィィィィィンッ…!!

【挿絵表示】

 

『『うお!?な、なんだあれ!?』』

 

 

ドガガガガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッン!!!

 

 

『『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』』

 

 

ドウッ!!

 

 

麟「…おまけだ!」

 

ジャキンッ!!

【挿絵表示】

 

キィィィィィィィンッ…

 

 

麟「最大出力…ヴェスバー!!」

 

 

ガギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!

 

キィィィィィィィンッ…!!

 

 

カッ…!!

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

『『ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?』』

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

小さな子供をいじめ続けていた動物霊達に怒り心頭だった麟は、早速四季映姫との約束を清々しいほどに破って、動物霊達を塵一つ残す事無く消し去ってしまった。ヤッチャッタ…

 

 

狼・カワウソ・鷲

『ウソダロォ…!?』

 

妖「…早速、動物霊の犠牲者が出ちゃった」

 

魔「あれは、あの子供をいじめてた動物霊共が100%悪いぜ」

 

霊「魔理沙の意見に異議なし」

 

狼・カワウソ・鷲

(俺達はとんでもない人間を呼びつけてしまったのではないか…?)

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

スタッ…

 

 

麟「大丈夫か?」 ス…

 

?「あ、ありがとうお兄さん…」 ガシッ

 

麟「よっ…と!」 グイッ

 

ヒョイッ

 

?「わぁっ!?」

 

麟「(ジー…)怪我は無し…ってとこか」

 

麟は動物霊達にいじめられていた少女を抱き上げて、傷の有無を確認。

 

?「わ~い!♪たかいたかいだ~っ!♪」 キャッキャッ♪

 

麟「…ふふ、楽しいか?」

 

?「うん!♪私、生まれてからずっとここに居たから、こんな事してもらった事ないの!」

 

麟「…そ、そうか」

(そういやこの子の服…何かに似ているような…)

 

?「ん?お兄さんどうかしたの?」

 

ヒラヒラ…

 

麟「…うん?」

 

腰から伸びた長く垂れ下がったリボンを目にした麟は、瞬時に少女の種族が何なのか理解した。

 

麟(こ、このリボン…何故だかへその緒に似ている…ん?へその緒…?ま、まさか…!?)

「ま、まさか…お前の種族は…水子の霊…なのか…?」

 

 

 

 

 

戎瓔花

「うん!私は水子の霊改め、河原のアイドル水子・戎瓔花(えびすえいか)だよ!」

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