コトッ…
コトッ…
コトッ…
グラグラ…
麟「え、瓔花!?積み石が揺れ始めてるぞ!?」
瓔「だ、大丈夫!私の能力は〖上手に石を積み上げる程度〗だから、ここからすぐにリカバリー出来るよ!…タブン」
麟「多分!?」
グラグラ…
麟・瓔
「「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!?」」
戎瓔花、華月麟の為に積み石を頑張ってるなう。
<ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!?
魔「…まーだやってるよあいつら」
霊「スピー…zzZ」
妖「こっちに至っては暇過ぎて昼寝をしてるし…(汗)」
魔・妖
「「私達…何しにここまで来たんだっけ?」」
狼『い、異変解決をしに来たんすよ!?』
魔「あ、忘れてた」
カワウソ
『忘れないでぇ!?』
妖
「異変と関係のない事しか起きてないから、目的を見失い始めてる…」
鷲『こ、困るんですけど!?』
魔「文句があるなら麟に言え。…言えるもんならな」
狼・カワウソ・鷲
『…それは無理っす』
妖(さっきの麟さんを見たら…文句なんて言えないよね…)
他メンバー達、積み石が完成するまで休憩中。
コトッ
コトッ
瓔「それにしてもお兄さん、この積み石は誰の為のものなの?」
麟「うん?なんでいきなり、そんな事を聞くんだ?」
瓔「だってお兄さんは生きてる人でしょ?それなのにどうして積み石を作って欲しいのかな〜って」
麟「じゃあ逆に聞くが、どうしてだと思う?」
瓔「うーん…身内で誰かが死んじゃったから?」
麟「おっ…意外と勘が良いな?」
瓔「ありきたりな答えを言っただけだけど、合ってたんだ?」
麟「ああ、正解だよ」
瓔「お父さんかお母さんが死んじゃったの?」
麟「いや…かなり前の話になるんだが…」
「「俺の兄弟に近しい存在が、死んだんだ…」」
瓔「…その人の為って事?」
麟「ああ…一応、三途の川に墓的な物はあるんだけどな?供養用の石塔もあった方が、あいつの為にもなるかなと思ったんだ…」
瓔「そっか…なら、尚更頑張って作らないと!」
麟「ふふっ…頼んだ」
~10分後~
瓔「…出来た!」
麟「…おぉ!」
デェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェンッ!!
・見事な石積み
スタスタ
霊「やっと出来たの…?あまりにも暇だから寝てたわよ…」 ポワポワ…
麟「悪い悪い、立派な石積みを瓔花に頼んだら長引いちまった」
魔「しっかし…随分と立派な石積みだぜ。誰の為に作ったんだ?」
麟「ふっ…そいつは、瓔花と俺の間でしか知らないトップシークレットってやつだ」
瓔「ねー♪」
魔「んだよそれ!?」
妖「ふふっ♪なんか、良いですねそれ♪」
麟「だろ?♪」
霊「…まあ、無事に石積みが完成したなら、さっさと先に進みましょう?」
麟「おっと…その前に、この石積みが壊されないように…」 バッ
パァァァァァァッ
瓔「何してるの?」
麟「この石積みを壊したら、強い呪いがかかるようにしてやった」
瓔「そんな事出来るの!?すごーい!」
魔「お前…いつの間に呪いなんて技を習得してたんだ?」
麟「いや、レーヴァテインの力を積み石に注いだだけ」
魔「あー…確かにあの姿はおぞましいからな、何かに与えれば呪いみたいな効果はあるの…か?」
麟「さぁ?ダメ元でやってるだけだから」
霊「はいはい、無駄話はそこまでにしてさっさと行くわよ?」 スタスタ
魔「あ、おい!?待てよ霊夢!」 ザッザッ
妖「ちょっと2人共!?」 ダッダッ
麟「…ったく、せっかちな奴なんだから」
瓔「…もうお別れなんだね」
麟「大丈夫、きっとまた会えるさ」
瓔「ふふっ♪それもそうかな?♪なんだか、お兄さんとはまた会える気がするよ!」
麟「俺もだよ瓔花。そうだ、せっかく俺の頼み事を聞いてくれたんだ、俺からも何か瓔花に恩返ししないとな」
瓔「え!?♪なになに!?何かなぁ♪」
麟「閻魔様に、たまに賽の河原まで足を運んでやってくれって頼んどいてやるよ♪」
瓔「本当!?」
麟「たまには瓔花も刺激が欲しいだろ?誰かが来るだけで、少しは違うかなって思ってよ」
瓔「わーい!♪約束だからね?お兄さん♪」
麟「ああ♪男に二言は無い、約束だ」
瓔「えへへ♪」
麟「それじゃ瓔花、次会う時は異変解決した時だ」
瓔「うん!頑張ってねお兄さん!」
麟「おうよ」 ザッザッザッ…
こうして、賽の河原で出会った水子霊に"彼"の為の石塔を作ってもらった麟は、静かにその場を後にした。
麟("歌音"…今更お前の為に石塔を作ったところで遅いかもしれないけど、どうしても必要かなと思って作ってもらったよ…。これでお前も…本当の意味で成仏出来るのかな…?)
そして、心の中で彼に語りかけつつ…3人の後を追うのだった…。