華月麟の幻想記   作:華月麟

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三途の釣り人

~三途の川~

 

 

ザッザッザッ…

 

 

麟「おうおう…賽の河原の次は三途の川ですかい…」

 

魔「…どんどん目的地とはかけ離れてる場所に来てる気がするよな?」

 

麟「それな(グゥゥゥゥゥゥゥ…)…あ」

 

魔「あははっ!なんだよ麟?もしかして腹がへ(グゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…)…げっ!?」

 

麟「…お前も腹減ってんじゃねーか」

 

霊「(モグモグ)あんたら2人は妖怪と妖精にあげちゃったものね」

 

妖「(モグモグ)せめて1個だけあげるとかにすればよかったのに…」

 

魔「そう言いつつ私らの前で堂々とおにぎりを食うなよ…」

 

麟「そもそもルーミアとチルノは、おにぎり1個なんかじゃ満足でしてくれないだろうよ…」

 

霊「それもそうかもね〜…(ゴクン)ご馳走様」

 

妖「(ゴクン)ご馳走様でした」

 

グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

魔「あー…腹減ったー…」

 

麟「こんな時、運良く屋台でもありゃいいのにな?」

 

魔「だな〜…でも、そんな都合よくあるわけ…」

 

 

ガラガラガラ

 

 

麟・魔

「「ん?車輪の音?」」 チラッ

 

 

お腹を空かせた2人が向けた視線の先には

 

 

?「ふっふっ〜ん♪今日も今日とて大漁大漁♪」

 

 

リヤカーを引く、謎の女性がいた。荷台には布が被せており、そこから香る匂いはほんの少しだけ生臭く感じる…。

 

魔「(クンクン)くさっ…!?な、なんか生臭くないか…!?」

 

麟「…ああ、あまり良いものとは思えない臭いだ」

 

妖「この臭い…あの女性が引いている荷台にから臭いますね…」

 

霊「ここは三途の川…となるとあの荷台に積まれてるのは…」

 

麟・魔

「「外から来た人間の死体…!」」 ダッ!

 

妖「ちょっと2人共!?」

 

霊「まだそう決まったわけじゃないわよ!?」

 

 

ダッダッダッ!!

 

 

?「うん?」

 

 

ジャキンッ!!

【挿絵表示】

 

麟「そこのあんた、少し止まってもらおうか…」

 

?「い、いきなり問答無用で武器を構えるだなんて…どういう要件だい?」

 

魔「(チャキ…)悪いな…お前の荷台からあまりにも生臭い臭いがするんだ。だからその足を停めさせてもらったぜ」

 

?「そうかいそうかい…そいつは仕方ないね。確かにこの台車には今、生物を積んでいるからね」

 

麟・魔

「「生物…!お前…その荷台に何を積んでやがる!」」

 

潤「そいつを教える前に自己紹介を。私の名前は〖牛崎潤美(うしざきうるみ)〗よろしく」

 

麟「俺は華月麟…」

 

魔「私は霧雨魔理沙だぜ…悪いが潤美さんよ、積荷を確認させてもらうぜ?万が一の事があったら…覚悟してもらうぜ」

 

潤「どーぞ見てってちょ♪」

 

麟(どうしてこんなに冷静でいられる…?)

 

魔「んじゃ遠慮なく…」 スタスタ

 

ガシ…

 

麟「…」

 

魔「いくぞ…麟」

 

麟「ああ…」

 

潤(ニヤニヤ♪)

 

グィッ…!!

 

バサァッ…!

 

荷台にかけられていた布を剥ぎ取り、その中から出てきた荷物は…

 

麟「こ、こいつは…!」

 

魔「ま、まさか…!?」

 

潤「クスクス♪」

 

 

麟・魔

「「…さ、魚?」」

 

 

魚<シンセンダイイチ!!

 

 

ピッチピチの、美しく大きな魚が何匹も保冷されていた。

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