永夜異変が解決してから数週間が経った。幻想郷では暑い夏がやってきていた。暑いとは言うものの、外の世界と違って温暖化という概念が無いのか比較的過ごしやすい気温ではあった。
ミーンミンミンミンミンミーン!
麟「うわぁ…俺の大嫌いなセミの鳴き声が聞こえるわ…」
霊「今年も暑い夏がやって来たわね…」
魔「…それなら麟の膝枕をやめればいいだけの事だろ?」
霊「それはやだ」
魔「なんでだぜ?!」
俺達3人は神社の縁側に座りながら風を感じていた。たまに心地いい風が吹いてくれるのだが…魔理沙の言う通り、俺は何故か霊夢に膝枕をしてもらっているおかげで、せっかくの心地いい風を感じる事が出来ない。
ちなみになんでこんなことになっているかというと、朝起きたら縁側に2人が座ってスイカを食ってたから挨拶をした。それで俺がまだ眠そうにしてたら霊夢が急に
「まだ疲れてるんでしょ?膝枕してあげるからおいで?」
ってなんか姉みたいな言い方をしてきた。断れば確実にふてくされてめんどいから仕方なく膝枕を堪能させてもらっている。
…仕方なくって失礼か。お言葉に甘えさせてもらってるが正解か。
魔「お前も少しは抵抗というものをしろよ、麟」
麟「たまには誰かに甘えたっていいだろ?俺だってたまには受け側に立ちたいんだから」
霊「ふふっ、私ならいつでも大歓迎よ?」
なんで急にこんなグイグイ来るようになってんだ霊夢の奴。
魔「ははぁん?♪さては霊夢…麟の奴が色んな奴にモテてるから危機感を感じてんじゃないのか?」
霊「(ギクッ‼)そ、そんな事無いわ!」
魔「図星じゃねぇか!!」
麟「あのさ…何言ってんだよ魔理沙…?俺はそんなにモテてなんか…」
魔「いや、この前の花見の宴会とかでもう分かってんだぞ?地底の奴ら、紅魔館の奴ら、冥界の主、地底の鬼、それで今回の異変で永遠亭のお姫様、きっと他にもいると思うし」
麟「俺、何かしたっけ?」
全くもって記憶にないけど…。
魔「皆、お前の優しさに惹かれてるんだぜ?もちろんこの私、霧雨魔理沙もな!!」
霊「はぁ!?」
麟「あららぁ」
思い切ってカミングアウトしたねぇ?
魔「麟は誰の事が一番好きなんだ?この霧雨魔理沙様か!?」
霊「そんなわけないでしょう!?そうよね!?麟!!」
おお…怖い怖い。
麟「まあ、誰が好きだろうと今は言わないよ。いるとしてもね」
魔「つまんねぇの~!」
麟「ふん、言ってろ」
霊「私だって麟の事好きよ?」
麟・魔「「お賽銭してくれるから?」」
おっとぉ…魔理沙と意見が被ったぞ?やっぱりそういう考えになるよな?
霊「…」
麟・魔「「図星かよ!!」」
霊「すぐに思いつかなかっただけよ!!」
魔「いいや!嘘だね!!」
霊「はぁ!?魔理沙に何が分かるのよ!!」
<アーデモネェ、コーデモネェ
…限界だ。
麟「うっせぇ!!喧嘩すんなら外でしろよ!!」
霊・魔(ビクッ!?)
麟「(ムクリ)まったく…」
俺は霊夢の膝で寝るのをやめた。
霊「…もういいの?」
麟「これ以上寝てたら、お前らの喧嘩で鼓膜がやられる」
魔「す、すまん…」
ガサガサ‼
麟「!?(バッ!)誰だ!!」
魔「出てこい!」 スチャ
・八卦炉を構え
霊「出てこないと吹き飛ばすわよ」 スッ…
・お札を取り出し
?「わあわあ!出ますから待ってぇ!!」 ピョ~ン
草むらから、てゐが出て来た。
麟「てゐ!?何でここに居るんだ?」
てゐ
「お三方に姫様から招待状を授けまぁす!」 スッ…
そう言うとてゐは玉手箱みたいな箱を手渡してきた。
魔「招待状!?」 キラキラ
露骨に魔理沙は嬉しそうだな…。
麟「(パカッ)お、手紙だ。(ペラッ)何々…」
肝試し大会を開催します!
参加者にはもれなく豪華景品を贈呈いたします!
誰でも参加可能!
肝試し大会当日、何か特別イベントが起こるかも!?
と書かれていた。特別イベントって何??
まあ、この招待状を見るあたり
麟「ふっ…輝夜も人生を楽しんでるようで安心だ…」
魔「おお!行ってみようぜ!」
霊「私はお酒とか飲めればそれでいいわ」
てゐ「それじゃ決まりだね!明日の夜に開催されるから絶対に来てね!」 ダッ‼
麟「あ、てゐちょっと待て」
てゐ「(キキィィッ‼)何か気になる事でも?」
麟「輝夜に伝えといて、今度永遠亭に遊びに行くって」
てゐ「本当!?きっと姫様も喜ぶよ!!早く伝えなくちゃ!!」 バビュゥゥゥン‼
麟「ふふっ…」
霊「だから麟の事を好きになるのよね皆は」
魔「ああ!あいつの良い所だぜ!♪」
肝試し大会…面白くなりそうだ!